ライター
ほさかまき 「世界一周ひとり旅」経験者

理系の国立大学院を卒業後、11年間勤めた企業を退職し、2017年2月に世界一周開始。30代半ばにして突如世界一周を思い立つ。社会人になってから毎年有給休暇で海外旅行をしていたが、バックパッカーは初めて。東京生まれ東京育ちのため、のどかな田園風景に憧れる。衰えつつある体力と戦いながら、趣味の写真撮影を楽しめるよう、のんびり旅します。

こんにちは。TABIPPOライター、オトナフォトジェンヌほさかまきです。今回はカメラ女子に、いや、世界の全女性におすすめしたい、すてきな村々を紹介します。

学生時代から南仏をのんびり旅してみたいと憧れていた私。きっかけは一枚の写真です。そこにはまるで絵本の中の世界のような景色が広がっていました。紹介文には「フランスの最も美しい村」と記載されていました。

 

「フランスの最も美しい村」とは

「フランスの最も美しい村」とは、1982年に設立された協会で、その目的は質の良い遺産を多く持つ田舎の小さな村の遺産保護および観光促進です。

協会ではブランドの信頼性と正当性を高めるため、「フランスの最も美しい村」に認定するにあたり厳しい選考基準を設けています。協会の定めた基準はいくつもありますが、要約すると以下の3点です。

・人口が2000人を超えないこと。
・最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり、土地利用計画で保護のための政策が行われていること。
・村の議会で同意が得られていること。

2018年4月現在、157村が「フランスの最も美しい村」として認定されていますが、認定後もこの条件が満たされなくなった場合には、登録が抹消されます。

 

ツアー概要

「フランスの最も美しい村」は自力で行きにくい場所にあるのが難点(自力で行くことも可能です)。そこで今回は奮発して、日本語ガイド同行のツアーに参加しました。

エクス・アン・プロヴァンスを出発し、リュベロン地域にある「フランスの最も美しい村」を3つ観光して、アヴィニョンに到着するツアーです。ツアーは7時間ほどで、料金は150ユーロ。

最大人数は6名で、日本人ドライバー兼ガイドが1名付きます。私が参加した日の参加者は、旅慣れた日本人夫婦1組と私だけでした。

 

ルールマラン(Lourmarin)

最初に訪れた村は、ルールマランです。村の入口前の駐車場に着いて車から降りると、村の外も緑豊かな田園風景で、少し向こうにルールマラン城が見えました。まさに思い描いていたヨーロッパの美しい田舎に、一気にテンションが上がりました。

入口から村に入ると、日曜日で到着が朝早かったため、最初は観光客のいない静かな村の様子を見ることができました。滞在時間はわずか30分程度でしたが、その間に徐々に観光客が増えてきました。

ルールマランはかわいい雑貨屋やおしゃれなカフェが立ち並び、予想に反して洗練された雰囲気です。どこを切り取っても美しいこの村ではつい夢中で写真を撮ってしまい、思わず集合時間に遅刻しそうになったほどです。

またこの村は作家のアルベール・カミュが晩年に住んでいた地で、村外れにはお墓があります。ルールマランのカフェでカミュの作品を読むなんて憧れますね。

 

ルシヨン(Roussillon)

次に訪れたのは、ルシヨンです。この村の周辺はオークルという黄色顔料となる黄土の産地です(化粧品の色でオークルというのがありますが、この色からきています)。

一言にオークルといっても、土色っぽいオークルからオレンジのようなオークル、赤みが強いオークル等、たくさんの色味があります。

ルシヨンは地面から建物まですべてオークルでできているため、統一感がありつつもかわいらしい、独特の景観を作り上げています。

ピンクの壁の家を見つけたときには気持ちが高ぶりました。移動中に見えた崖の色も赤く、迫力があったのが印象深いです。

ライター
ほさかまき 「世界一周ひとり旅」経験者

理系の国立大学院を卒業後、11年間勤めた企業を退職し、2017年2月に世界一周開始。30代半ばにして突如世界一周を思い立つ。社会人になってから毎年有給休暇で海外旅行をしていたが、バックパッカーは初めて。東京生まれ東京育ちのため、のどかな田園風景に憧れる。衰えつつある体力と戦いながら、趣味の写真撮影を楽しめるよう、のんびり旅します。

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