みなさんはどのようなスタイルで旅をされていますか?今回はできるだけ旅の費用を抑えたい、現地の友人をたくさん作りたい、そして各国の文化にどっぷりとつかるディープな旅がしたい方、必見の記事です。
海外放浪5年の経験がある私が実践している、「カウチサーフィン」×「ワークアウェイ」×「ヒッチハイク」を組み合わせた、とっておきだけれど、誰でもマネできる旅の方法をシェアします。
「カウチサーフィン」を利用して、無料で民家に宿泊
みなさん「カウチサーフィン(Couchsurfing)」というウェブサイトをご存知ですか?このウェブサイトは、「宿泊先を探している旅人」と「現地在住で、外国から来た旅人を家に泊めてもよいと思っている人」をマッチングさせるサイトです。
ここは世界中で400万人以上の参加者が存在する大きなコミュニティサイトで、基本的に宿泊代は無料。旅をしている側からすれば、世界中の旅行先で、無料で泊めてくれる「ホスト」を探すことが出来るサービスなんです。
これまでは現地の人々と交流してもっと文化を知りたい、またホームステイしてみたいと思っていても、「旅人を自宅に泊めてもよいと考えている人」には、よほど幸運でない限り、めったに会えるものではありませんでした。
しかし、「カウチサーフィン」を使えば、そんなホストの方々に簡単に連絡をとれるのです。ホームステイを経験して現地の文化を知りたい方や世界中に友達を作りたい人に最適。
もちろん「カウチサーフィン」を利用するためには、ウェブサイトへのアカウント登録が必要。しかし、ウェブサイトへの登録も無料です。
photo by Tomoya Yamauchi
このサービスを利用する上で重要なのが、プロファイルとレファレンスになります。
プロファイルには、自己紹介や趣味、話せる言語、好きな映画や音楽、本などの紹介、なぜカウチサーフィンを使用しているか、これまで訪問した国、住んだことのある国、写真などを記入できます
レファレンスには、宿泊させてもらった後、または宿泊させてあげた後に、お互いにどのような経験であったか、評価を記入することができます。評価と言っても簡単なものです。「フレンドリーな人だったよ」とか「おもしろい人だったよ」とか。
旅人も現地在住のホストも、このプロファイルとレファレンスの情報を吟味して、滞在先や家に泊めてあげるかどうか決めることになります。
そのため、たくさんの人からの評価の高いレファレンスがある人や、プロファイルからその人となりがわかる人が、より簡単に滞在先を見つけることができるようになっています。
photo by Tomoya Yamauchi
旅で一番お金がかかってしまうのは宿代ですよね?安いホテルやゲストハウスに泊まっても1泊500円~2000円(国によって様々ですが)かかってしまいます。これを節約できるってめちゃくちゃ助かります。
ただ勘違いしてはいけないのは、カウチサーフィンは無料で泊まれる場所を探す事が主な目的ではありません。ホストの方々も楽しみにしているのがゲストとの交流でしょう。家に招待されれば積極的に文化交流して楽しみましょう。
私が各国のホストにお世話になる時は、ホストに日本料理を作ったり、文化について説明したり、日本から持ってきたポストカードにメッセージを書いてプレゼントしたりしています。
では、楽しかった私の経験談を1つご紹介しましょう。
モルドバでカウチサーフィン ユースセンターで日本文化を教える
photo by Tomoya Yamauchi
カウチサーフィンでホームステイさせてくれたのは、モルドバのバルティという町に住むセルゲイ。町のユースセンターで働き、そこの子ども達とも交流できるということで、楽しそうだったのでお邪魔することに。
到着すると、彼の友人と共に「トモヤさんですか?モルドバにようこそ!」と笑顔で自宅に迎えてくれました。そしてモルドバ料理が食べられるレストランで、夕食を一緒に食べました。「これがモルドバ産のワインだよ」と、ワインまでご馳走に。
夕食中には好きな音楽やモルドバの文化について、たくさん教えてもらい、私も日本の文化について話してお互いにシェア。翌日は彼の働くユースセンターへ。
photo by Tomoya Yamauchi
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子ども達も日本の文化に興味があったようなので、お寿司を一緒に作ったり、紙相撲や、福笑いの遊びを教えて、交流を楽しみました。みんな楽しんでくれたようで良かった!
カウチサーフィンでの体験はホストによって様々ですが、私はこんな風に無料で泊めてもらうだけでなく、滞在中にお互いの文化をシェアできるような体験が大好きです。
「ワークアウェイ」を利用して、食事と宿泊先のために仕事をしよう
「ワークアウェイ(Workaway)」というウェブサイトをご存知ですか?「ワークアウェイ」では世界各国でボランティアとして4〜6時間働く代わりに、食事や宿泊先を無償で提供してもらえるボランティア先を探すことができます。
「カウチサーフィン」と違うのは、ボランティアとして働かなければならない点です。しかし働く代わりに無料で宿泊、食事まで提供してもらいながら、文化交流ができるってすごく面白くないですか?
「ワークアウェイ」も「カウチサーフィン」と同様に、プロファイルとレファレンスのシステムがあります。ホスト側は旅人にどのような仕事をしてもらいたいか、どのような場所に住むことになるかを詳細に記載しているので、吟味して選びましょう。
photo by Tomoya Yamauchi
ボランティア内容もたくさんあり、有機農業を手伝ったり、外国語を教えたり、ホステルで働いたりと様々な仕事内容から選ぶことができます。「カウチサーフィン」とのもう1つの違いは、長期滞在しやすいという事だと思います。
「カウチサーフィン」で滞在する場合は、基本的に1週間以内の滞在になる場合が多いですが、「ワークアウェイ」でボランティアをするときは、基本的に同じ場所で2週間、1ヵ月以上過ごすことが多いです。
長期間一緒に過ごすことになるので、ボランティアやホストとの交流はもちろん、滞在先の村や町の人々とも仲良くなる時間があり、その国の文化を知るには最適の方法ではないでしょうか。
photo by Tomoya Yamauchi
私はこのワークアウェイを使って、有機農業やホスピタリティ関係の仕事を手伝いながら、少しずつ色んな場所に住んでみるという体験を満喫しています。
では同じように、私の実体験を1つ紹介しましょう。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナのホステルで働く
photo by Tomoya Yamauchi
モスタルという町をご存知ですか?ボスニア・ヘルツェゴヴィナという国にある、美しいイスラム建築の残る町として、有名な観光地です。私はこのモスタルの中心に位置する家族経営のホステルで、ボランティアとして1ヵ月以上滞在していました。
仕事内容はホステルに滞在しているゲストへのサービスです。朝食の準備であったり、受付の仕事などをしていました。私の他にもう1人ボランティアもいて、2人でシフトを組んで仕事をしていました。
photo by Tomoya Yamauchi
ちなみに仕事内容とシフトはこんな感じでした。
朝食の準備: 8:00〜10:00 コーヒーやゆで卵、フルーツやパンなどを食卓に並べて、朝食後はきれいに掃除。
朝シフト: 10:00〜14:00 受付に滞在し、ゲストの滞在を待つ。受付で自由にインターネットを使ってもオッケー。
夜シフト: 18:00〜22:00 朝シフトと同じ
ご飯はホスト家族が毎日おいしいボスニア料理を作ってくれ、もちろん無料。自由時間には、モスタルの町を自由に散策したり、ゲストと交流したり、お気に入りのカフェに通ったり。1ヵ月も滞在していたのでモスタル在住の友人もたくさんできました。
彼らとは一緒にフットサルをしたり、山登りに行ったり、お祭りを一緒に楽しんだり、小旅行を楽しんだり。
photo by Tomoya Yamauchi
ホスト家族も最後に「よく働いてくれてありがとう。モスタルにあなたの家があると思って、いつでも戻ってきなさい」と嬉しい言葉とプレゼントをくれました。
長期滞在するので、より深く地域と関われるのが「ワークアウェイ」の好きなところです。まるで、各地に自分の故郷ができていくような気持ちになります。