そして気付いた自由の意味
Photo by Harubobo
長期の旅に慣れてきて、「プランや予約なんてなくても何とかなる」と思えるようになってからは、心に余裕ができ、旅をもっと楽しめるようになりました。
宿なんて予約しなくても、だいたい見当をつけておいて、現地についてから決めればいい。次の目的地への行き方がよくわからければ、現地の人に聞けばいい。
そう割り切れるようになってからは、「今この瞬間」を楽しむことにもっと集中できるようになりました。
この経験から、「自由」を決めるのは時間的・空間的な制約があるかどうかではなく、自分の心のあり方の問題だと気付いたのです。
端からは、大好きな旅をする自由を謳歌しているように見えたことでしょう。でも実際には、旅の前半は、自分ですべて何とかしようと余計な荷物を背負い込み、不必要なストレスを自分に課してしまっていました。
物理的には何にも縛られていないはずなのに、全然「自由」になれていなかったのです。そう、「自由」であるために最も大切なのは、心が自由であること。
だから、心が自由であれば、会社員のように時間的・空間的な制約があっても、必ずしも不自由ではないと思うのです。
立場に関係なく、その仕事を自ら選んだという意識があって、それを楽しんでいる人は自由だといえるのではないでしょうか。
おわりに
実際に経験してみたら、「会社を辞めて世界を旅したら自由になれる」という考えは幻想でしかないことに気づきました。
旅は人生最高の楽しみの一つだという私の考えに変わりはありませんが、旅そのものがあなたを自由にしてくれるわけではありません。
自由とは、「会社を辞める」など何かをすることで自動的に手に入るものではないのです。あなたを本当の意味で自由にできるのは他ならぬ、あなた自身。
さぁ、心を開放して人生という名の旅路を歩んでいきましょう!