ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

ファーストクラスで世界一周したあと、博多にてホステル「Hakata Minoshima Hostel FUTAGI」を経営されている二木 俊彦さん。

今回は、TABIPPO.NET編集長・前田塁との対談という形で、二木さんのファーストクラス世界一周について根掘り葉掘り伺いました!

二木俊彦さん

1978年、北海道札幌市生まれ。食品の営業、医療機器の営業、世界一周の旅、MRを経て、福岡県福岡市にて「Hakata Minoshima Hostel FUTAGI」を開業。世界一周のコンサルや企業への旅学講師としての仕事も画策中。

 

前田塁

1987年、大阪府生まれの三重県育ち。株式会社TABIPPOでWebメディア「TABIPPO.NET」の運用と開発が得意な編集長やってます。慶應義塾大学卒、ニューヨーク交換留学、大阪ガス、オプト勤務を経てTABIPPOを創業しました。

52ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。最近はWebメディアの仕事以外にも、コンサルやったり、ラジオのパーソナリティーしてますが、次の夢は宇宙飛行士です。

Twitter:@NY_ruisu
ブログ:Work Life Chaos

 

人と違う旅をしたくて選んだ「ファーストクラス世界一周」

 

前田 塁(以下、前田):二木さん、お久しぶりです!今日はよろしくお願いします。

二木さんは2010年にファーストクラスで世界一周されたんですが、僕の世界一周もちょうど同じ時期。二木さんと同じワンワールドの世界一周航空券(エコノミークラス)を使いました。

二木 俊彦さん(以下、二木):当時、世界一周航空券を使う人は多かったですよね。コスパがいいし、当時はLCCもなくて、情報があまりに少なかったから。

前田:そうでしたよね。

世界一周航空券にはJAL系の「ワンワールド」とANA系の「スターアライアンス」があるんですが、ワンワールドのものはイースター島に行けるので、旅人の多くはワンワールド派だったはず。

僕は2回世界一周していますが、2回ともワンワールドの世界一周航空券を使いました。

二木:そして世界一周航空券にも、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスとあって。僕はファーストクラスを選びました。

前田:贅沢!でもきっと、読者のみなさんが想像している金額とは違うはず。いくらでした?

二木:燃油・サーチャージ込みで150万円ちょっとでしたね。僕はラッキーなことに10%オフの時期に買えたので、正規の金額は165万円くらい。この金額で最大16回乗れるので、1回7~8万円でファーストクラスに乗れる計算です。

とはいえ、区間によってはファーストクラスが設けられていないことも。そんなときは自動的にビジネスクラスになります。


提供:二木さん

 
前田:かなり安いですよね!たとえば東京~ニューヨークまで、ファーストクラスで行くといくらくらいでしょう?

二木:片道100万円くらいかな。

前田: 100万円かかる区間が、世界一周航空券だと10万円以内におさまるんですね!夢のようだ。

そもそも二木さんがファーストクラスで世界一周しようと思った理由はなんだったんですか?バックパッカーって、交通手段にお金かける発想がないじゃないですか。

二木:おもしろい旅をしてみたかったから。世界遺産を見たくて世界一周を決めたけど、せっかく行くなら何かおもしろい経験をしたいなと。

当時既に31歳だったこともあってか、あまり葛藤はなかったですね。しかも世界一周航空券を買えば、東京とニューヨークを2往復できるくらいのマイルが貯まるんですよ。そう考えると、意外とおトク。

前田:なるほど。人とは違う、ユニークな世界一周を求めてたどりついたんですね。

二木:実はもう一つ決め手があって。26歳のとき、ビジネスで成功されている方にお会いしたときのこと。「エコノミークラスにしか乗らない人は、一生ファーストクラスを見られないんだよ。間にカーテンがあるからね」って言われたんです。それがずっと心に残っていたんですよね。

 

食事は高級レストラン並み!ファーストクラスの最高のおもてなし

 

前田:ファーストクラスだと、専用のチェックインカウンターがありますよね。

二木:9席ほどしかないファーストクラスのために、専用のカウンターが用意されています。だから、列に並んだことは一度もないですね。

4時間ほど前からチェックインできるので、受付開始と同時に空港に着くようにしていました。毎回、警備員さんから「お前はその列じゃない、エコノミークラスの列に並べ」と止められていましたけど(笑)。

前田:バックパッカーの格好ですからね(笑)。

でも、なぜそんなに早く行くんですか?手荷物検査も出国検査も特別レーンを通れるから、搭乗直前に空港に着けば間に合うはず。

二木:ラウンジでゆっくりするためです。ラウンジには雑誌もあるし、高級なマッサージチェアもあるし、wi-fiは速いし、シャワーも浴びられる。なんと言っても、フルコースのような、クオリティの高い食事が食べ放題なんです。これが楽しみで、4時間前に空港に着くようにしていました。

僕は飛行機を降りればバックパッカーだから、500円の宿に泊まった後は早くラウンジに行きたくて仕方ない(笑)。世界一周中、僕にとって最も居心地が良かった場所は、間違いなくラウンジですね。

前田:宿よりラウンジのほうが断然快適でしょうね(笑)。飛行機に優先搭乗した後は、離陸までの間、何をして過ごすんですか?

二木:CAさんが挨拶に来てくれて、ウェルカムシャンパンを飲んでくつろぎます。食事どきになるとまたCAさんがやって来て「ボタンを押していただければまいりますので、何なりと」という感じ。


提供:二木さん

 
前田:僕たちが搭乗している間、ファーストクラスの人々はシャンパンを飲んでいるんですね!食事もやっぱり全然違うんですか?

二木:前菜からはじまるフルコースです。テーブルクロスが敷かれて、左右にナイフとフォークが3本ずつ並べられて、お皿は陶器で……という、東京のちょっといいレストランみたいな感じ。基本的に、出発国の代表的な食事とお酒が提供されます。

お酒は飛行機に積み込める量が限られているので、ラウンジよりもさらに厳選された、その国の一番おいしいものが揃っていましたよ。

前田:すごい!軽食も充実してるんですか?

二木:メニューリストがあって、アイスクリームやスナックなどを選べます。とくに印象的なのは、チーズがやたらおいしかったこと。東京のレストランだと2000円以上しそうな盛り合わせで、ワインに合わせて食べると最高でした。

前田:高級レストランみたいな感じですね!それは食べないわけにはいかないでしょう。

二木:そうなんですよ!これからファーストクラスで世界一周する方にひとつアドバイスをするとしたら、「ラウンジでお腹いっぱいになるまで食べないこと」ですかね……。

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西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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