35人も住んでいた大きな岩瀬家・五箇山
準五階建ての岩瀬家では地下は煙硝の製造、3階から5階は養蚕の作業場でした。1階の囲炉裏の温もりを上階に上げ、風通しも良くするために上階の床板は目皿という透かしのある構造になっています。
春は恒例の障子の張替えが行われますが、枚数が多いので大変です。35人も住んでいた時代なら手分けも簡単だったでしょうけどね。
五箇山の村上家は400年前に建てられたらしい
いちばん古い頃の合掌造り。囲炉裏の煙で薄暗い2階は養蚕の作業場でした。大きな屋根を支える梁は曲がった木の根本をそのまま使ってあります。強度があるので屋根の重みを受けるのに適しているそうです。豪雪地帯の知恵でしょうか。
家の裏手には囲炉裏で使う薪がたくさん用意されていました。冬を乗り切るには今でも大切な準備です。
まとめ
庄川の中上流域は険しい谷が続き、冬は深い雪に閉ざされ陸の孤島ともいうべきところです。江戸時代には加賀藩の流刑地とされたり、五箇山には平家の落人伝説があったりします。
観光客の増えた現在、昔ながらの雰囲気を味わうなら雪の季節がおススメです。1階部分がすっぽり埋まってしまうような雪の中には変わらぬ暮らしが息づいています。
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