ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

こんにちは、ドイツ在住トラベルライターのYuです。

近年よく耳にする「ウェルビーイング」という言葉。「健康」や「幸せ」など抽象的なイメージがありますが、具体的には肉体的・精神的・社会的に満たされている状態のことを指します。

今回は、私の身近に「これぞウェルビーイング!」という生き方を実践しているドイツ人おばあちゃんがいるので、彼女のドイツ流ウェルビーイングの秘訣を7つに分けて紹介していきます。

この記事を読んでくださっているみなさんが、健康に幸せに年齢を重ねていくための参考になれば嬉しい限りです。

そもそもウェルビーイングとは?

photo by shutterstock
みなさんは「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか?

以前は「病気をせず長生きする=幸せ」という考え方が広く信じられてきました。

しかし現在は、身体だけでなく、精神面・社会面なども含めて総合的に健康で満たされている状態=ウェルビーイングでいることの大切さが、広く浸透してきています。

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ウェルビーイングにはたくさんの考え方がありますが、共通して言えることは「幸せで健康に年齢を重ねることは、たくさんの要素で構成される」ということ。

2023年の世界幸福度ランキングで日本はG7中最下位の47位。「健康寿命」のスコアは高いものの「人生の自由度、寛容さ」などの他項目のスコアが低い結果となりました。

日本人にとってウェルビーイングは、今後も気になるトピックであることは間違いないでしょう。

キキおばあちゃんについて

photo by Yu Villegas私にはドイツ人の義理の妹がいるのですが、彼女のお母さんであるキキおばあちゃんは60代ながら長距離ランニングや登山をしたり、ボランティア活動をしたり……と、とにかくアクティブ。

旦那さんを亡くしていたり障害のあるお子さんがいたりして大変なこともあるだろうに、いつもハッピーオーラ全開で、会うたびに良い刺激をもらっています。

photo by Yu Villegas「こんなふうに年を重ねたい」と感じさせてくれる、私の人生のロールモデルであり、私の自慢のドイツ人ママでもあります。

彼女のライフスタイルは、まさにウェルビーイングのお手本。ドイツの生活習慣も含めて、参考にしてみてくださいね。

【秘訣1】何歳になってもチャレンジ

photo by Yu Villegas運動が日課のキキおばあちゃん。

週に3日は9キロのランニングをし、スポーツジムに行ったり、友人たちと自転車で2時間走ったりすることも。

ドイツ最高峰の山であるツークシュピッツェ山にも登頂。ケーブルカーで手軽に登れる山ということでも有名ですが、もちろん彼女は自分の足で登りました!

しかもなんと、これらすべて50代になって始めたことなんです。

photo by Yu Villegasランニングにいたっては、少しの距離からはじめて日課にした結果、今やレースにも出場するほどに。

チャレンジして達成感を覚えることは、幸福度や充実感を高め、ウェルビーイングな状態へと導いてくれます。小さなことでも何かにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

【秘訣2】健康な身体と思考があってこそ

photo by Yu Villegas元看護師であるキキおばあちゃん。

看護師として何十年も働いてきたなかで、お年寄りが靴下を履くのにも苦労している光景を日々見てきたことが、今のライフスタイルに大きな影響を及ぼしたといいます。

「身体が自由に動かなくなると生活の質が下がる」ということを目の当たりにしてきたキキおばあちゃん。そんなおばあちゃんが50歳の誕生日を迎えたときにまず思ったのが「身体のために新しいことをはじめよう」ということだったんだそう。

運動に親しみリタイア後も旅行に出るなど、ウェルビーイングな生活を実践している姿はとても生き生きとしています。

photo by Yu Villegas“いつ身体が自由に動かなくなるかわからないから、やりたいことは今するべき”と広く提唱されているこの時代。

それも大切ですが “いかに長い間、身体を自由に動かせるようにするか”という考え方も同じように大切だということを知っておくとよさそうですね。

“健康な身体と思考があれば、何歳になってもやりたいことはなんでもできる”ということを体現しているキキおばあちゃんを見ていると、いつも勇気をもらうのです。

【秘訣3】たくさんの趣味をもつ

photo by Yu Villegasキキおばあちゃんは本当に多趣味。ガーデニング・ピアノ・クロスステッチ・編み物・読書・カードゲーム・数独・ランニング・お菓子作り……と挙げたらキリがないほどです。

なかには友人や地域のクラブ仲間と一緒に活動するものもあります。ウェルビーイングの要素のひとつである「他者とのつながり」も趣味を通して達成できていて、一石二鳥とはまさにこのこと。

photo by Yu Villegasまた、趣味に没頭しているときは今注目の“マインドフルネス”の状態。この状態であることは、体力や集中力の回復に役立ち、メンタルにも良い影響があると科学的に証明されています。

趣味をもつことは、まさにウェルビーイングになるための秘訣。一日に30分だけでもスマホの電源を切って、趣味に没頭する時間をつくってみてはいかがでしょうか?

【秘訣4】居心地のよい家づくり

photo by Yu Villegasキキおばあちゃんの家は、いつ訪れても温かいムードにあふれています。

そしてなんといっても、居心地が抜群に良いのです。たとえば明るい光が差し込むリビングは季節ごとに可愛くデコレーションされていて目に楽しいし、訪れる誰もがリラックスできます。

photo by Yu Villegasさらに、キキおばあちゃんの家のキッチンには、必要なものが絶妙な配置で収納されています。ここなら料理を楽しめそう!と思わずウキウキするようなつくりです。

キキおばあちゃんの料理がどれも絶品なのは、こんなに居心地のいいキッチンで作られているからかもしれません。

photo by Yu Villegas住まいは日々の生活のベースとなる場所。

インテリアや間取りだけでなく、機能や暮らしやすさといった点も毎日を快適に暮らしていくのにとても大事なんだなぁと、キキおばあちゃんの家を訪ねるたびに感じるのです。

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Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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