ライター
Erika 旅する整体師

仙台で柔道整復師として働き、その後やはり海外生活の夢が諦められずカナダのワーホリへ。大好きになったインドや北米・中米・アジア・ヨーロッパ気づいたらドイツ5年目のアラサー自由人です。私は旅を始めて自分自身を大きく成長させることができました。旅先で出会う新しい発見や暖かい人たち、一人旅でこその様々なトラブルから旅先での恋愛まで。旅は人生をよりワクワクさせてくれます。そんな素敵な旅のお話を共有していきたいと思っています。

こんにちは。美術館で感想を聞かれると、ついつい「うん、よかった」で終わってしまうErikaです。そんなアート初心者でも「すっごく良かった!素晴らしかった!」と感想を言いたくなってしまうミュージアムがドイツのInsel Hombroich(インセルホムブロイッヒ )。

「Art in parallel to nature」自然とアートは並行しているという言葉をモットーに、建築が進められたこのミュージアムはその言葉の通り、アートだけでなく、広大な自然と建築がミックスされて作り出された特別な空間に仕上がっています。今回は、そんな隠れた素晴らしいミュージアムInsel Hombroich(インセルホムブロイッヒ )についてご紹介していきます。

自然に囲まれた秘境のミュージアムInsel Hombroichとは?


photo by Erika
Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ)は、ドイツの西部デュッセルドルフ市内から1時間ほどの場所にあります。

1987年にドイツのアーティストKarl-Heinrich Müller(カール・ハインリッヒ・ミューラー)によって設立されました。敷地は60ヘクタール以上、甲子園約5.5個分の大きさの牧草地帯を贅沢に使用したモダンアート美術館です。


photo by Erika
ここは、メインの「Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ)」と、隣に建設された「Raketenstation Hombroich(ロケットステーションホンブロイヒ)」の2つの美術館から構成されています。

広大な土地を贅沢に利用し、自然や光のコントラストを利用して考えられた、素晴らしい自然と建築の美術館。

メインの「ミュージアムインセルホンブロイヒ」内はとても広いため、半分見るだけでも2〜3時間をゆうに超えてしまいます。一日たっぷり時間を使って、休憩しながら回るのがおすすめです。

創設者カール・ハインリッヒ・ミューラー(Karl-Heinrich Müller)とは?

photo by Erika
Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ)の創設者であるミューラーは、1936年にデュッセルドルフで工場労働者の息子として産まれましたが、その後、自身の努力により産業で成功を収めました。そこで得た収入を自分の大好きなアートへ注ぎ込み、当初は興味を持っていたアジアからたくさんの作品を輸入していたそうです。

1982年からこのミュージアムの土地を購入し始め、1990年までに25ヘクタール(東京ドーム約1個分)の広大な公園を作り、ドイツのアーティストErwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)と共にInsel Hombroichを作りあげました。

その後も71歳で亡くなるまで、自分の大好きなアートを繁栄させるために、援助活動やアーティストのための環境を作っていたそうです。

Museum Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ )


photo by Erika
「アートと自然は調和しなければいけない」というテーマで設計されたインセルホンブロイヒは、博物館と景観のどちらも大切にバランスを取ることで、理想の空間が作り出されました。そんな素晴らしい空間を作り出した設計士がドイツ出身のErwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)。

インセルホンブロイヒ内は、11個の建築から構成されています。その中でも、特に印象深かった4つの建築をご紹介します。

ミュージアムの顔「Turm(タワー)」


photo by Erika
まずは、インセルホンブロイヒの顔となる建築がこちらの「Turm(塔)」。ミュージアムの入り口からゆるいくだり坂を下っていくと最初に見えてくる塔は、「石・ガラス・光」とこの3つをコンセプトとして建てられました。

「Turm」内は、白で全てできていて、そこに直接注ぎ込む光の角度、石やガラスに反射して入ってくる光の加減などまで計算し尽くされた素晴らしい造りになっています。

緑に包まれた「Hohe Galerie(ホアギャラリー)」


photo by Erika
緑の木々に囲まれているような作りのHohe Galerie。大理石とガラスから構成されるこの空間では、音が跳ね返るつくりになっており、ギャラリー内で歌っている方の声がとても美しく響いていました。

ショーケースとも呼ばれる「Graubner Pavilon(グラウブナーパビリオン)」


photo by Erika
「空間はあらゆる感覚で知覚されるべき」と、建築家Erwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)によって設計されたGraubner Pavilon (グラウブナーパビリオン)、別名「ショーケース」。

こちらの彫刻は完成まで何度もドアの位置が変えられたそうで、今ようやく落ち着いたそうです。中に入り、小さなガラスの円柱の中心に立つと、360度自然に囲まれた特別な感覚を味わえます。

素朴で美しいカフェテリア「Cafeteria (カフェテリア)」


photo by Erika
ちょうど、ミュージアム内を半周したあたりで現れる、ガラス張りのカフェテリア。中でも外でも、どちらでも快適に過ごせる空間となっています。

こちらではドイツで有名な黒パンやじゃがいも、さまざまなソースやジャム、そして、お水やコーヒー、ジュースなどを無料でいただけるサービスがあります。豪華ではないものの、ここのミュージアムにはぴったりで、一息つけるランチタイムを楽しめます。

ライター
Erika 旅する整体師

仙台で柔道整復師として働き、その後やはり海外生活の夢が諦められずカナダのワーホリへ。大好きになったインドや北米・中米・アジア・ヨーロッパ気づいたらドイツ5年目のアラサー自由人です。私は旅を始めて自分自身を大きく成長させることができました。旅先で出会う新しい発見や暖かい人たち、一人旅でこその様々なトラブルから旅先での恋愛まで。旅は人生をよりワクワクさせてくれます。そんな素敵な旅のお話を共有していきたいと思っています。

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