クヴェートリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街
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ドイツ中部に位置するクヴェートリンブルクは、かつては商業都市として栄えた街で、中世の時代には東フランケン公国の首都でもありました。
その名の通り、聖堂参事会教会、城、旧市街と、大変美しい景観を楽しむことができます。注目は、旧市街に1200以上も保存されている、木造建築の家々です。
アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルターの記念建造物群
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アイスレーベンは宗教改革を起こしたマルティン・ルターが生まれ、亡くなった町です。ルターはヴィッテンベルクで修道士や教師として活動しながら、アウグスティノ会修道院に住み、ヴィッテンベルクに建てられた墓の中で眠っています。
これら2つの町は宗教改革の現場となったことで重要とされ、1996年に世界遺産に登録されました。
僧院の島ライヒェナウ
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9世紀以降、ベネディクト修道会の中心地として発展したボーデン湖(コンスタンツ湖)に浮かぶ島です。島内にはロマネスク以前にかかれたフレスコ画が残る聖ゲオルク教会をはじめ、町の中心の聖マリアマルクス教会、聖ペーターパウル教会などがあります。
自然の広がる美しい島で取れる野菜や果物を食べながら島民たちはのどかな暮らしを楽しんでいます。
シュパイヤー大聖堂
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10世紀から11世紀にかけて栄えた交易都市、シュパイヤーに皇帝コンラート2世が建てた大聖堂です。皇帝の権力を誇示するために造られたシュパイヤー大聖堂には4本の塔が高くそびえ、「カイザー・ドーム」という別名も持っています。
大聖堂は全長133メートルにもおよび、世界最大級のロマネスク様式の建築物として、ドイツ・ロマネスクの先駆けとなりました。
バイロイトの辺境伯オペラハウス
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1745年から1748年にかけてフリードリヒ辺境伯によって建設された豪華絢爛なバロック様式のオペラハウス。
ヨーロッパ最古のオペラハウスの一つとされています。2012年に世界文化遺産に登録されました。
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会
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トリーアは紀元前1世紀に築かれた都市です。商業が栄え、第二のローマと呼ばれるほどに発展しました。
現存する最大級の円形劇場や皇帝浴場などの遺跡が残されているほかに、中世の遺跡としてトリーア大聖堂やゴシック様式が美しい聖母マリア教会が残されています。トリーア大聖堂と聖母マリア教会は礼拝堂を通して繋がっており、珍しい複合建築の一つです。
ヴァルトブルク城
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およそ1000年の歴史を持ち、ドイツで最も保存状態の良い中世城塞のひとつであるヴァルトブルク城は、要塞としてでなく豪華絢爛な居城としても常にその役割を果たしてきました。
後期ロマネスク様式の華やかな建築物で、さらに音楽芸術の歴史に置いても重要な役割を果たしてきました。今なおヴァルトブルクコンサートをはじめ様々なイベントがここで開催されています。
シュトラールズント及びヴィスマルの歴史地区
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1234年に都市権を取得してから、ハンザ同盟都市となり、スウェーデン、プロイセンの支配下となったシュトラールズントと、1229年に都市権を取得し、1903年までスウェーデン領だったヴィスマルの歴史地区。
2002年に世界遺産として登録されました。
ワッデン海
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ドイツ、オランダ、デンマークに囲まれたワッデン海は2014年に3カ国共有世界遺産となりました。干潟や浅瀬など様々な特徴を持ち合わせる湿地帯にはアザラシが体を休め、海中ではイルカが群れをなします。
動物だけでなく、2000種類以上もの多様な昆虫類や魚類が生息しており、生き物を愛する人々に絶大な人気を誇っています。
カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林
スロバキア、ウクライナ、ドイツ、アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、イタリア、ルーマニア、スロベニア、スペインの12カ国にまたがる自然遺産。
もともとはスロバキアとウクライナのみでしたが、2011年、2017年に拡張され現在の名称になりました。