宿場町
ライター
松井愛 TABIPPO CARAVAN

1994年生まれ。岐阜出身沖縄在住。47都道府県制覇を目指してゆるっと旅する人。HSS型HSPの繊細な感性を生かし、全国の美味しいグルメと美しい景色を発信。最近は沖縄の離島にハマり中。

「岐阜県」と聞いてなにを思い浮かべますか?

日本の中央にある岐阜県。全国でお会いする方々に岐阜の観光名所を聞くと、「白川郷合掌造り」「下呂温泉」「飛騨牛」など、県内北部のスポットがほとんど。

しかし!岐阜県の南東部「東濃地区」には、まだあまり知られていない魅力的なスポットがたくさんあるのです!

長野県との県境にある中津川市は、秋にぴったりのスポットが豊富。毎年海外からも多くの観光客が訪れています。

この記事では、中津川市出身の筆者が秋におすすめのスポットやグルメをご紹介します!

岐阜県内の移動は基本的に車が便利です。

観光地が点在しているため、車なら自由に移動が可能。バスでも行けますが、本数が少ないため時間に余裕を持った計画が必要です。

それではさっそく紹介していきます。

歴史と自然に触れる「馬籠宿(まごめしゅく)」

photo by 岐阜県観光連盟
中山道の宿場町として栄えた馬籠宿。石畳の道に瓦屋根の家が立ち並ぶ、趣のあるスポットです。

おやき、手焼きせんべい、名物の五平餅、手打ちそばなど昔ながらのお店と、カフェやゲストハウスなどおしゃれな新しいお店が共存しています。世界的な観光ガイドブック「Lonely Planet」で紹介され、馬籠宿から隣の妻籠宿までの約8kmのハイキングコースが、海外の観光客の間で大人気です。

春は桜、夏は森林浴、秋は紅葉と、四季折々の自然が楽しめるのも魅力。リピーターの方は、シーズンを変えたり妻籠宿から歩いてみると、また違った風景に出会えるかもしれません。

ハイキングのポイント

馬籠宿からは急な坂を短距離で峠へ。妻籠宿からはなだらかな坂を長距離で。

個人的には馬籠宿スタートがおすすめです!
photo by 岐阜県観光連盟

石畳を歩くので、運動靴など歩きやすい靴で訪れましょう。ヒールは後悔します……!

■詳細情報
・地図:
・アクセス:中津川インターから車20分
・駐車場:有
下入口付近駐車場(無料) A-1 A-2 島田公園駐車場P 大型P
上入口付近駐車場(無料) B-1 B-2 B-4 B-5.6.7.
※その他の店舗駐車場は有料
・所要時間:散策の場合→1時間30分/馬籠宿から妻籠宿ハイキングの場合→3時間
・公式サイトURL:馬籠観光協会

歩き疲れたら、次は中津川の秋の味覚を堪能してください!

甘さ控えめな優しい味わい!栗きんとん

photo by ai
栗きんとんと聞いて、おせち料理を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、岐阜の栗きんとんは一味違う和菓子です!

栗をすり潰し、砂糖を加えてペースト状にし、茶巾絞りにした上品なひと品。岐阜県内では多くの和菓子店が販売していますが、とくに中津川市は市内に和菓子店が20店舗以上あり、そのうち14店舗がオリジナルの栗きんとんを販売しています。

◆参考資料(公式):中津川栗きんとんMAP

食べ比べを楽しもう

中津川駅前にある「にぎわい特産館」では、市内の和菓子店の栗きんとんを詰め合わせた食べ比べセットも販売。

各店で味や風味、甘さが少しずつ異なるので、ぜひお気に入りを探してみてくださいね!

■詳細情報
・地図:
・アクセス:JR中津川駅から徒歩1分
・営業時間:8:30~18:00
・休館日:12月29日~1月3日
・電話番号:0573-62-2277 
・公式サイトURL:にぎわい特産館/中津川観光協会

秋のイベント情報

毎年10月下旬には「中津川ふるさとじまん祭 菓子まつり」が開催され、中津川市内の和菓子店が勢ぞろい。通常価格の10%割引でお菓子を購入できます。

2025年は10月24日(金)・25日(土)・26日(日)で開催予定です!

販売の他にも毎年違うテーマに沿った工芸菓子の展示があり、繊細な和菓子の作品を見ることができます。以前行った時は、龍や桜の木など「これ本当にお菓子で出来てるの!?」と驚きの連続でした。

◆参考資料:一般社団法人 中津川観光協会 イベント詳細

筆者のおすすめ

深山のしずく
photo by ai

私のイチオシは「七福」の「深山のしずく」。くずもちに栗きんとんと餡子を閉じ込めた逸品です。

七福の栗きんとんは栗の粒がそのまま残されている部分が多く、栗本来の味と優しい甘さが楽しめます。

■詳細情報
・地図:
・アクセス:中央自動車道 中津川ICより6分
・営業時間:8:30~19:00(3月~12月)※冬季時間は8:30~18:00(1月・2月)
・定休日:水曜日
・電話番号:0573-66-7311
・駐車場:有
・公式サイトURL:七福

徒歩30分で絶景!富士見台高原

photo by 中津川市
富士見台高原は、中津川市と長野県下伊那郡阿智村にまたがる標高1,739mの高原です。

車で山の中腹まで行けるため、岐阜県側からは徒歩約30分で山頂へ到着。気軽に本格的な山の絶景を楽しめるのが魅力です。

秋には紅葉した山々を眼下に望む、清々しい景色が広がります。360度のパノラマビューは圧巻!天気が良ければ、遠くアルプスの山々まで見渡せることも。

秋の高原は気温が低いので、上着を持参するのがおすすめです!
photo by minoru

■詳細情報
・地図:
・アクセス:中津川インターから車で1時間
・駐車場:有(無料)
・所要時間:1時間30分
・公式サイトURL:中津川市観光情報サイト

まだまだ魅力的なスポットがあります。じつは中津川には”天空の城”と呼ばれる神秘的な場所があるんです。

岐阜のマチュピチュ!「苗木城跡」

photo by 中津川市
国指定史跡「苗木城跡」。

自然の巨岩を活用して築かれた石垣が特徴的で、展望台からは中津川のシンボル・恵那山や木曽川を一望できます。

秋には色づいた木々と共に、歴史ある城跡の風景を楽しめます。

雲海に浮かぶ天空の城

photo by 中津川市
秋から冬の寒暖差が大きい早朝、木曽川から立ち上る川霧により、城跡が雲海に浮かび上がる幻想的な光景が見られることがあります。

この絶景が「天空の城」「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる所以です。

雲海を見るためのポイント

– 時期:10月〜11月の早朝
– 条件:前日との寒暖差が大きい、風が弱い日
– 時間帯:日の出前後がベスト

駐車場から展望台まで徒歩約30分。石段が続くので歩きやすい靴がおすすめです。

■詳細情報
・地図:
・アクセス:中津川インターから車10分
・公式サイトURL:苗木城跡/中津川市

中津川で秋を満喫しよう

歴史ある馬籠宿の散策、絶品の栗きんとん、雄大な自然の絶景。中津川市には秋を存分に楽しめるスポットが詰まっています。

名古屋から車で約1時間半、東京からも中央自動車道で約3時間とアクセスも良好。

この秋、まだ知られざる岐阜県東濃地区の魅力を発見しに来てみませんか?中津川市出身の私が自信を持っておすすめする、秋の中津川旅。

きっと素敵な思い出になるはずですよ!

ライター
松井愛 TABIPPO CARAVAN

1994年生まれ。岐阜出身沖縄在住。47都道府県制覇を目指してゆるっと旅する人。HSS型HSPの繊細な感性を生かし、全国の美味しいグルメと美しい景色を発信。最近は沖縄の離島にハマり中。

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