ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

石川、福井、岐阜の三県にまたがる「白山(はくさん・標高2,702m)」。日本で一番西にある標高2,000m超の山として知られています。

福井側の別当出合から登るのがメジャーですが、じつは紅葉の時期に格別の人気を誇るマイナールートが存在します。

それは岐阜側の「平瀬道(ひらせどう)」です。神秘のエメラルドグリーン色の白水湖から、紅葉の稜線へ取りつき、360度大展望の山頂へ至るルートには、圧倒的な感動が待っています。

 

平瀬温泉の宿に前日入り


平瀬道登山口があるのは、世界遺産・白川郷合掌造り集落から車で約30km弱ほど走った山中。どう頑張っても車で4時間以上かかることと、県民割も行われていたので、宿をとって前乗りしました。


宿は平瀬温泉の「民宿 山水」さん。小さな温泉民宿では、野趣ある岩風呂と、地産地消の家庭料理を満喫しました。お母さんとの何気ない会話も楽しかったです。


話を聞いていると「民宿 山水」さんは、白山登山のお客さんがメインなのだとか。確かに平瀬道登山口まで車で約30分弱という抜群の立地。

そして、まだ真っ暗な早朝に出発した私たちを温かく見送ってくれたお母さんの姿からも、登山者に愛される理由がわかる気がしました。

■詳細情報
・名称:民宿 山水
・住所:岐阜県大野郡白川村平瀬353-32
・地図:
・アクセス:白川郷ICから車で約10分
・営業時間:15:00~ / 〜09:30
・電話番号:05769-5-2033
・料金:1泊2食付き7,350円
・白川郷観光協会公式サイト:https://shirakawa-go.gr.jp/stay/40/

山で迎える日の出


白山の登山道の中では比較的長い「平瀬道」。そのため、夜が明ける前からヘッドライトをつけて登り始めます。朝日が昇る前の樹林帯の情緒を楽しみました。

夜が明ける前にどれだけ距離を稼げるか。これが後々大きなアドバンテージになります。


道が暗いと、良くも悪くもどれだけ進んだか感覚をつかみづらいもの。しかし、ここで頑張っておくと、明るくなってから「知らず知らずにここまで来ていたんだ!」という状況を作り出すことができ、気持ちがかなり楽になるのです。


登山開始から約1時間、日が昇ってきます。山で日の出を迎えるという非日常感がたまりません。オレンジ色に染まった登山道の光景に思わず見入ってしまいました。

平瀬道のハイライト。霊峰の山岳紅葉に出会う


日が昇ると、周囲の山肌の全貌が明らかに。絵画のような紅葉がダイナミックに展開していました。

向こう側に見えるのは、白山とともに両白山地を代表する別山(べっさん・標高2,399m)。まだわずかに雲の中ですが、圧倒的な存在感を放っています。


天気は雲もほとんどない快晴!透き通った青空に、紅葉の木々が映えます。いよいよ平瀬道のハイライトと言われる区間へ突入です。


目の前には、白山の山々が秋色の装いで鮮烈に迎えてくれます。そして山腹へと目を向ければ、紅葉に埋め尽くされる風景が……!進むたびに感動の連続です。

色彩のパレット。絵画のような紅葉の稜線へ


平瀬道の途中にある「大倉山(おおくらやま・標高2,036m)」。大倉山避難小屋が設けられ、おおよそ6合目の目印です。

ここを通り過ぎると、紅葉の稜線と山肌を進む道に。少しずつ展望の開けるポイントが増えていきます。


この区間の醍醐味は、稜線に広がる印象的な紅葉風景。明暗により劇的に表情を変えていきます。霊峰にふさわしいミステリアスな趣も醸し出していますよ。


そして何度かつづら折りを越えると、先ほど進んできた山腹を眺めます。まるで絵画の世界のようなメルヘンチックな大展望は、思わず息を呑む美しさです。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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