ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

こんにちは。皆さんは歴史上尊敬する人物はいますか?私が尊敬している偉人は、平和や平等の為に戦い誰かのために生涯を捧げたマザーテレサ、マハトマ・ガンジー、キング牧師、ナイチンゲールです。

歴史の授業で彼らについて習った時はとても衝撃を受け、教科書を食い入るように読んだ覚えがあります。そんな教科書に載っていたようなその人達に今会うことはできないけれど、とても近くにいくことはできます。それはその人のお墓に行けばよいのです。

そう気付いた私は、昔から尊敬している偉人のお墓参りをしようと決めました。そして私は単にお墓の前でお祈りするだけではなく、その人の生きていた頃の姿を思い浮かべ、そこから何か学ぶことができないか考えることを心がけました。

そうしていくと、不思議なことに少し自分の人生観が変わった気がするのです。

マザーテレサ(インド)

photo by Shoko_Jyaiko

インドのコルカタに彼女のお墓はあります。ここはMission of Charity “Mother House”という場所で今でもシスターたちが活動をしている場所です。ここで行われるミサに参加することもできます。

photo by Shoko_Jyaiko

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ここマザーテレサハウスはマザーテレサが生活や活動をし、87歳の生涯を終えた場所。そのため中にはお墓だけではなく、マザーテレサが生活していた部屋も見学することができます。

この部屋はとても小さく、約4畳程の部屋に簡素な机とベッドが置かれているだけ。彼女がとても質素な暮らしをしていたことが分かります。お墓のある部屋の横にはマザーテレサに関しての小さな展示室もあり、彼女の人生や思想について学ぶことができます。

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彼女のお墓がある部屋に入ると、神聖で静寂な雰囲気を感じました。

お墓の周りにはお花がたくさん備えられており、シスターや現地の人たちがお参りしていました。自分の名前と彼女へのメッセージを書くことができるノートも置かれています。

お墓に触れることもでき、マザーテレサにパワーを頂いた気持ちになりました。

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また、前日にお供えされていた生花がカゴに入っていて、持ち帰ることができます。

このマザーテレサハウスは、コルカタの雑多で賑やかな街の雰囲気とは全く違い、とても静かで神聖な雰囲気が漂っています。

何もないシンプルな部屋に置かれた彼女のお墓を見ると、彼女自身質素な暮らしを送りながら、苦しんでいる人々のために生涯を捧げた彼女の人生が象徴されているように思えました。

■詳細情報
・名称:Mission of Charity Mother House
・住所:54A, A J C Bose Road, Kolkata 700016, India
・時間:午前10時~午後9時
・電話番号:91-33-224907115

マハトマ・ガンジー(インド)

photo by Shoko_Jyaiko

非暴力、非服従の精神を貫きインドの独立の父と呼ばれているマハトマ・ガンジー。

彼は78歳の時に暗殺されます。彼の遺骨はガンジス川に撒かれたので残っていませんが、ガンジーの遺体が火葬された場所が「ガンジーの墓」として今でも多くの現地の人や観光客が訪れています。

ラージガートと呼ばれるその場所はインドのニューデリーにあり、大きな公園の中に位置しているので迷わないですね。

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ガンジーのお墓の近くに行くためには、入り口で靴を脱いで裸足で入ります。大きな黒い大理石の墓標があり、ガンジーの魂を意味する炎が燃え続けています。

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インドのお札にもガンジーが使われているように、インド人にとってガンジーはとても偉大な人物で、このラージガートにもたくさんの現地の人々が訪れていました。

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このラージガートの近くにガンジーの生涯や、彼がどのような活動をしていたかなどが詳しく展示されている、国立博物館があります。ガンジーの肉声を聞くことができる黒電話もあるので、ぜひ体験してみてください。

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驚いたことは、ガンジーの所持品です。ガンジーは家や車などの資産は持っておらず、所持していたものは杖、眼鏡、糸車、草履、本などわずかな物であったということ。

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こんなに有名になって権力も手にし、インドの国を動かした人物であるのに、彼もまたマザーテレサのように質素な生活をしていたのだなと考えると、ガンジーの素晴らしさや信条の強さを改めて感じることができました。

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■詳細情報
・名称:Raj Ghat(墓地)
・住所:Mahatma Gandhi Marg, Ring Road, New Delhi, Delhi 110006, India
・時間:午前6時30分~午後6時
・電話番号:+91-11-2336-3607
■詳細情報
・名称:National Gandhi Museum(ガンジー国立博物館)
・住所:Rajghat, New Delhi, 110002
・時間:午前9時30分~午後5時30分
・定休日:月曜日
・電話番号:+91-11-2331-0168
・公式サイトURL:http://gandhimuseum.org/site/
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Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

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