ライター

中学2年生の時、渋谷のファーストキッチンで外国人留学生と友達になったことを機に彼らの「心がオープンな在り方」に魅了され、漠然と「海外で暮らしてみたい!」と興味を持つ。その半年後、初めての海外ニュージーランドへ。大学卒業後は青年海外協力隊で念願の異文化の中で暮らしながら働く。中米グアテマラの小さな町の小学校教育の分野で活動する。市内ワーストだった僻地校が2年で市内トップに。帰国後は、さまざまな困難に直面する子どもやその保護者と関わる。好きなことは、お散歩。

こんにちは、鎌倉在住ライターNatsukiです。レジ袋が有料になるなど、環境に優しい取り組みを耳にする機会が増えてきました。

日本は年間6万トンものプラスチックごみを海に流出しているそうですが、それらが今後分解されることなく海の中に蓄積されていくことを考えると、なによりもまず「プラスチックごみの量を減らす」ことが大切だと感じています。

グアテマラでは3年前にはじまっていたレジ袋禁止

Photo by Natsuki Ishibashi
実は、日本から飛行機で約23時間の遠く離れた場所に位置する中米グアテマラのある山に囲まれた小さな町で、レジ袋が禁止されたのは約3年前のことでした。

電子レンジがお家に届いて「最先端!水も温められるの!?」と驚いている彼らをみると「数十年前の日本もこんな感じだったのかなぁ。」と一昔前の日本を感じる瞬間に出会う機会が少なくありません。

美しい山々と湖に囲まれて暮らす彼らだからこそ、周りの自然を大切にしたい想いも強く、既に3年前から「ビニール袋を使わない」という動きが出てきていたのかなと思います。

今回は彼らと暮らす中で得た「プラスチック消費を減らしていくためのヒント」を紹介したいと思います。

環境に優しい取り組みが広がっている今だからこそ、地球の裏側の小さな町から個人でできる「環境にやさしい生活」のヒントになれば幸いです。

お買い物には、お気に入りのエコバッグで

Photo by Saki Kondo
お買い物後、ビニール袋をぶらさげて帰るよりも、自分にとって「かわいい」「お気に入り」のエコバッグにいれて家へ帰る時間は、なんだか特別なうきうき感も一緒に連れてかえってきてくれるような気がします。

グアテマラで売られているエコバッグは、カラフルな配色で気分があがります。お買い物だけでなく、ちょっとしたお出かけにも持って行ってしまうほどお気に入りです。

ビニール袋を消費しない選択が、「自分が好きなものを使う」ということに繋がって、日常の何気ないお買い物の時間が以前よりも心地よいなんて、良いこと尽くしで最高です。

欲しい食材を、欲しい量だけ

Photo by Natsuki Ishibashi
町で開かれる市場では、個包装されて売られていることがありません。野菜や牛肉、鶏肉、ハーブ類などありとあらゆるものが市場で“そのまま”売り出されます。

「何を、どれくらい欲しいのか」明確にしながらの買い物は、自分の感覚と向き合う過程のようで心地よく感じたものでした。

お料理のテイクアウトは、マイ籠、マイタッパー、マイ鍋で

Photo by Natsuki Ishibashi
パン屋さんで買った出来立てのほんのりあたたかいパンを家の籠にいれて家まで持ち帰ったり、買ったお肉をマイタッパーにいれて持ち帰ったり、夕飯のおかずを家の鍋にいれて持ち帰ったり。

それらをいれる袋などのごみが出ないことに加えて、例えばパンが入った籠はそのまま食卓に置けてしまいます。やってみて初めて「いつもより、楽かも?」と気が付く、良いこと尽くしの習慣でした。

葉っぱを、お皿代わりに

Photo by Natsuki Ishibashi
グアテマラの伝統的な軽食「チュチート」は、とうもろこしでつくられた生地の中にトマトソースとお肉が入ったもので、グアテマラへ行った際はぜひ食べてほしい一品です。

これらのチュチートなどをはじめとする伝統的な軽食のなかには、トウモロコシやバナナの皮で包まれているものがあります。特に、トウモロコシの皮はとても丈夫で、お皿やプラスチックの包装なしでもお手軽に食べることができます。

本来捨てられることが多い野菜などの葉っぱまで使った、環境にやさしく心もお腹も嬉しい伝統食です。

まわりまわって、自分を大切にする選択に繋がる

Photo by Natsuki Ishibashi
プラスチック消費やビニール袋を減らすためのさまざまな取り組みがありますが、どんな取り組みもプラスチックやビニール袋を使わないのなら「じゃあ、自分はなにを使いたいか」という選択に繋がります。

例えば「買い物をした際にビニール袋を使わないのならエコバッグはどんなものを使いたいか」など、自分の感覚に意識を向けて物を選択する機会が自然と増えていくと感じます。

自分の「好き」や「心地よさ」という感覚を優先してさまざまな事を選択することは、自分自身の内面での感じ方を観察して自分の感覚を大切にすること。

“環境にやさしい取り組みが自分自身を大切にすることにも繋がる”、そんな心満たされるエコな生活がこれからの世界に広がっていく気がして、なんだかわくわくする今日この頃です。

ライター

中学2年生の時、渋谷のファーストキッチンで外国人留学生と友達になったことを機に彼らの「心がオープンな在り方」に魅了され、漠然と「海外で暮らしてみたい!」と興味を持つ。その半年後、初めての海外ニュージーランドへ。大学卒業後は青年海外協力隊で念願の異文化の中で暮らしながら働く。中米グアテマラの小さな町の小学校教育の分野で活動する。市内ワーストだった僻地校が2年で市内トップに。帰国後は、さまざまな困難に直面する子どもやその保護者と関わる。好きなことは、お散歩。

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