ライター
さとみん 憧れの男性はロバート・ラングドン教授

歴女の旅好き。レオナルド・ダ・ヴィンチの追っかけ。 幼少時ドイツに住んでいた際に、両親の影響で旅×歴史に夢中に。古代オリエント史と美術史が好き。いつか古代オリエントの舞台を一気に回るのが夢。憧れの男性はダン・ブラウンが生み出した、ロバート・ラングドン教授。

ベトナムの世界遺産と聞いて、まず何処が思い浮かぶでしょうか?現在ベトナム国内には文化遺産と自然遺産、複合遺産を合わせて8つの世界遺産が登録されています。その中でも1994年に自然遺産に登録されたベトナム北部の世界遺産・ハロン湾は、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

ハロン湾は、首都・ハノイから車で約4時間のQuang Ninh(クアンニン省)所在の世界自然遺産(登録基準⑦⑧)。ハロン湾は大小3000もの奇岩、島々から構成されており、「海の桂林」とも言われています。

伝承では中国が侵攻してきた際に、竜が現れて敵を破り、吐き出した宝石が湾内の島々になったと言われています。(ベトナム語でHa=降りる、Long=竜という意味で、ハロン湾は「竜が降りた」という意味になります)

車で途中休憩も合わせて4時間かかるとは言え、ハノイへは日帰りで帰ってこられるため、北部の日帰りツアーの中では大変人気で、週末にはいつもベトナム人を始め世界中からこのハロン湾を訪れています。

私も過去2回日帰りツアーで行ったことがありますが、今回日本から友達が遊びに来てくれたため初めてハロン湾の洋上に船中泊をするツアーに参加しました。

噂には聞いていたけれども、日帰りツアーでは見ることができない、もっとダイナミックなハロン湾を味わうことができました。

 

ハロン湾の豪華客船の旅

今回私達が乗船した船はEmperor Cruiseというクルーズ船で、 ベトナムのラストエンペラー・Bao Daiにインスパイアされた全8室(全部屋スイートルーム)のとても綺麗な客船でした。全室もちろんOcean Viewで、プライベートのバルコニーも完備されています。

部屋の設備もきれいでアメニティも充実しており、シャワーのお湯の量もバッチリでした。

一泊二日のクルーズでの大まかなスケジュールはこちら。

<1日目>
12時半 乗船、Welcome Event
13時半 昼食(夕食に食べたいものをメニューから選ぶ)
15時すぎ 洞窟見学
16時過ぎ カヤック体験
18時半 Tea Ceremony(任意)- ハスのお茶やジャスミン茶の飲み比べ。
19時  Cooking event(任意)- 揚げ春巻きの作り方を教わります。
20時  Dinner

<2日目>
6時15分 ベトナム太極拳体験(任意)- ベトナムの伝統的な太極拳的な動きを体験。
6時45分 超軽い朝食
7時15分 水上村の見学
9時45分 ブランチ、チェックアウト
11時   ツアー終了

全部に参加すると芸能人並みの分刻みのスケジュールになります。(全部参加しました笑)

 

豪華な食事

昼食はベトナムとフレンチがミックスされた創作料理のコース。夜は自分が食べたい料理をメニューから選び、自分のオリジナルのコース料理を楽しむことができます。お腹いっぱいなのに、食べないと!と頑張れるほど美味しいです。

 

充実したアクティビティ

全員参加のアクティビティは、かつて人が暮らしていた洞窟見学、本気のカヤック、かねてよりハロン湾内で生活をしていた人達が世界遺産に登録後、場所を変えて暮らしている水上の村の見学です。

洞窟内は空気の通り道がうまいこと計算されているなぁと感心しつつも、ここで何家族暮らしていたんだろうと全く想像がつかない洞窟ライフに思いを馳せることができます。

日が傾きかけ始める時間にカヤックに繰り出しますが、初めてだと本気すぎるカヤックに結構ドキドキします。でも船上から見るハロン湾の奇岩群と、カヤックから、つまり下から見上げる奇岩群は迫力が全く違います。

船のエンジンの音から遠ざかると、湾内を吹き抜ける風の音、鳥の鳴き声、どこかからか猿の鳴き声も聞こえてきて、大自然にそのまま飲み込まれそうになるほど。

タイミングにもよりますが、船に戻っていく時は夕日が沈む時間に重なるため、徐々に昼時から表情を変えていくハロン湾を体感できます。日帰りのコースだとお昼に食事をしながらのため、ハロン湾の夕日を見ることはできないのです。

二日目の朝に訪れる水上生活者たちの村は、昔からハロン湾に住んでいた人達が世界遺産登録後に場所を変えて住み始めた集落です。

ハロン湾が世界遺産に登録された時に、ベトナム政府は彼らに二つの選択肢を与えました。一つは水上生活をやめ、労働訓練を受けて「地上で」働くこと。二つ目は引き続き水上で暮らすという選択肢で、その後者を選んだ人達が住んでいる集落です。学校もあります。

世界遺産に登録されることによって、国の資源は増える一方で、元々暮らしていた人達の伝統や文化が変わってしまうということを、ここは思い出させてくれました。

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さとみん 憧れの男性はロバート・ラングドン教授

歴女の旅好き。レオナルド・ダ・ヴィンチの追っかけ。 幼少時ドイツに住んでいた際に、両親の影響で旅×歴史に夢中に。古代オリエント史と美術史が好き。いつか古代オリエントの舞台を一気に回るのが夢。憧れの男性はダン・ブラウンが生み出した、ロバート・ラングドン教授。

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