2019年9月、羽田空港国際線の割り当てが大きく変更されるというニュースが飛び込んできました。羽田空港はどのように変わるのでしょうか。一方、成田空港はどうなるのでしょうか。
今回は羽田空港と成田空港にスポットを当てます。
羽田空港国際線発着枠はこうなる!
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9月2日、国土交通省航空局は羽田空港の国際線発着枠の増枠に伴い、国別配分数と企業別配分数を公開しました。羽田空港は2020年3月29日からの夏期スケジュールにおいて、国際線発着枠が拡大されます。
具体的には50便が増えることに。そのうち25便は日本航空(JAL)と全日空(ANA)、残り25便は海外の航空会社になります。
増枠の50便の国別割り当ては以下のとおりです。
アメリカ:24便(本邦企業12便、相手国企業12便)
中国:8便(本邦企業4便、相手国企業4便)
ロシア:4便(本邦企業2便、相手国企業2便)
オーストラリア:4便(本邦企業2便、相手国企業2便)
インド:2便(本邦企業1便、相手国企業1便)
イタリア:2便(本邦企業1便、相手国企業1便)
トルコ:2便(本邦企業1便、相手国企業1便)
フィンランド:2便(本邦企業1便、相手国企業1便)
スカンジナビア:2便(本邦企業1便、相手国企業1便)
このうちロシア、オーストラリア、インド、イタリア、トルコ、フィンランド、スカンジナビアが羽田空港昼間時間帯における新規就航国です。またインドは上記に加え、深夜早朝枠(本邦企業1便、相手国企業1便)でも新たに増枠されます。
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増枠に伴い様々な変化が起きています。アメリカのデルタ航空は2020年夏期スケジュールから成田便を羽田便に移すことを決定。9月17日には中国民用航空局が中国の航空会社に対して羽田空港発着の4路線の新設を許可しました。許可された路線は以下のとおりです。
・中国東方航空:羽田~北京大興
・中国南方航空:羽田~北京大興
・上海航空:羽田~上海浦東
※北京大興国際空港は9月末に開業する新空港です。
今後も続々と羽田空港国際線に関連するニュースが飛び込んでくることでしょう。旅人は羽田空港のニュースチェックをお忘れなく。
地方の旅人も便利になる羽田空港の増枠
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「羽田空港の枠が増えても、東京だけの話でしょ」と思っている人はいませんか? 今回の羽田空港国際線増枠のニュースは地方在住の旅人にとってもホットなニュースです。
羽田空港と成田空港との大きな違いの一つが乗り入れている国内線の便数。全国にある多くの空港から羽田便が設定されています。もちろん、便数により羽田発のすべての国際線に同日乗り継ぎができるわけではありません。それでも羽田空港はもちろん、地方空港の利便性が高まることは間違いありません。
えっ、10月から羽田空港へのアクセスが安くなる?
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10月1日には消費税率の引き上げが行われ、当然、多くの商品やサービスが高くなりました。一方、10月1日から安くなったサービスも。それが京浜急行電鉄の運賃値下げです。
品川と羽田空港を結んでいる京急電鉄は空港線の天空橋~羽田空港国内線ターミナル間と他区間をまたがって利用した際に加算運賃を設定していました。10月1日から加算運賃が引き下げになり、運賃も改定されました。10月1日以降の主要駅~羽田空港間の運賃は以下のとおりです。
※運賃はICカード利用
羽田空港国際線ターミナル~品川:292円
羽田空港国内線ターミナル~品川:292円
羽田空港国際線ターミナル~横浜:333円
羽田空港国内線ターミナル~横浜:364円
9月30日以前の運賃は羽田空港国際線ターミナル~品川間で407円ですから、大幅な引き下げになります。これは旅人にとって助かりますね。