ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

関西~九州間にはさまざまな交通手段があります。値段を優先するなら高速バスという選択肢もありますが、瀬戸内海をゆっくりと航行するフェリーもおすすめ。

今回は、神戸~北九州間で阪九フェリーに乗船しました。その模様をお伝えします。

神戸~九州間往復13000円台の旅

フェリーの外観
関西~九州間にはさまざまなフェリーが就航しています。その中で神戸(六甲アイランド)・大阪(泉大津)~北九州(新門司)を結んでいるのが阪九フェリーです。私は神戸(六甲アイランド)~北九州(新門司)便に往復乗船しました。ダイヤは行き(木曜日)が神戸18:30→北九州7:00、帰り(土曜日)は北九州20:00→神戸8:30です。

気になる料金ですが、往復ともスタンダード洋室を利用し、往復13,580円。これは私が利用した日が通常期にあたり、さらにインターネット予約割引・往復割引を利用した結果です。なお今回は自動車やバイクはありませんでした。

客室はロイヤル、スイートからスタンダード洋室・和室までさまざまな部屋が用意されています。もちろん部屋ごとに料金は異なりますし、時期や割引によって大きく変動します。阪九フェリーホームページには運賃シミュレーションがあるので、予約前にチェックすることをおすすめします。

フェリーはとても快適!揺れを気にせず安眠できる船旅に

専用バスphoto by 新田浩之
車やバイクがない場合はフェリー乗り場まで専用バスを利用します。フェリー乗り場行きのバスは本数が少ないのでご注意を。ちなみにフェリー乗り場へは専用バス以外ですとタクシーしかありません。私は阪急御影駅発16時35分の便に乗りました。

窓口photo by 新田浩之
フェリー乗り場に着くと、ターミナルで乗船券を受け取ります。乗船開始は出航1時間前の17時30分でした。

ロビーphoto by 新田浩之
乗船した「せっつ」は7階建てになり、乗船するとテレビがあるロビーに出ます。

大浴場photo by 新田浩之
7階には大浴場とロビーがあります。大浴場は露天風呂もあり、夜空を見ながらゆったりと入浴できます。

入浴は乗船時からできましたが、日曜日~木曜日の夜営業は22時まで、金曜日・土曜日は23時まで。タオル類は売店で有料で販売していますが、上級客室の利用でなければ自宅からの持参をおすすめします。

スタンダード洋室1photo by 新田浩之
今宵の宿であるスタンダード洋室です。スタンダード洋室は1室に複数の二段ベッドがあります。1室あたりの定員は8名~16名。私が利用した時は通常期ということもあり、私1人の利用でした。

スタンダード洋室2photo by 新田浩之
下段ベッドはシンプルなつくりながらカーテンもあり、プライベートが保てます。またベッド内には貴重品ボックスもあるため、消灯(新門司行きは日曜日~木曜日は22時、金曜日・土曜日は23時)後も安心です。

船旅ですと揺れを心配する方もいるかもしれませんが、瀬戸内海を航行するのでほとんど揺れません!たまに少し揺れるくらいでフェリーに乗船していることを忘れてしまうほどです。またエンジン音もほとんど聞こえませんでした。高速バスとは比べ物にならないくらい快適です。

甲板photo by 新田浩之
やっぱりフェリーといえば甲板ですよね。こんな開放的な空間は電車にも飛行機にもありません。数は限られていますが、イスとテーブルがあり、ビールを飲みながらの船旅もできます。海風が本当に心地よい!

ゲームセンターphoto by 新田浩之
小規模ながらゲームセンターもあります。グループ旅行だと盛り上がりそうですね。

気になるフェリーの食糧事情は?

レストラン1photo by 新田浩之
今回乗船した「せっつ」には6階にレストランがあります。阪九フェリーのレストランは並んでいる料理から自分でとるスタイル。一部料理は直接注文した後に、テーブルまで運んできてくれます。想像以上にメニューが多く、明太だし巻きなど九州の特産物も用意されています。

レストラン2photo by 新田浩之
レストランも広く、窓側には1人席もあるため、それぞれのスタイルで料理が楽しめます。神戸行きの夜の営業は日曜日~木曜日は21時まで、金曜日・土曜日は21時30分まで、朝は入港前までです。写真は帰り便の「やまと」ですが、「せっつ」も似たようなレイアウトでした。

レストラン3photo by 新田浩之
私は行きの船で1280円のステーキ丼を注文しました。ボリューム満点で納得のいく内容。

ramenphoto by 新田浩之
船内には夜食のためにカップラーメン販売機があります。もちろん自動販売機もありますが、お酒の販売は深夜から入港までは販売しないのでご注意を。

shopphoto by 新田浩之
ロビー近くには売店もあります。小腹が空いた際や朝食時におすすめ。

新門司港photo by 新田浩之

定刻の朝7時に新門司港に着きました。新門司港から門司駅・小倉駅行き専用バスは1本しかありません。乗り遅れのないようにご注意ください。

注意!Wi-Fiは一部エリアのみで使用可能

photo by PIXTA
このように船旅が楽しめる阪九フェリーですが、注意点があります。それは寝室ではインターネットが通じないことです。船内にWi-Fiサービスはありますが、ロビーやレストランでしか使えませんでした。

他の船室のインターネット状況はわかりませんが、念のためインターネットは通じないと思っておいたほうがいいでしょう。また船内Wi-Fiサービスも30分×4回までとなっています。

フェリー旅でゆったりとしたひとときを

関西~九州便以外にも長距離フェリーは設定されています。

料金が安価で、しかもゆったりとした旅が楽しめる。時間に余裕があればフェリーの旅も検討されてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:阪九フェリー
・住所:福岡県北九州市門司区新門司北1-1(本社)
・営業時間:093-481-6581
・電話番号:093-481-6581
・公式サイトURL:https://www.han9f.co.jp
ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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