ライター

28歳でひとり旅の楽しさに目覚めた30代会社員。もう昔のような無茶はできないけれど、ちょびっと冒険したいという思いで毎年ひとり旅へ出かけている。旅のモットーは「安全・清潔・ほどよく便利」。好きなものは夜景と船と電車。

「意外と良い自分」と思える自分は辛いときの相棒になってくれる

ピラトゥススイス・ピラトゥスではハイキングにトライ
私はずっと自分に自信がなかった。高校や大学は「良い学校」とされるところを選んだし、就職のときは親が安心する会社を選んだ。私の選択基準はいつも「ガッカリされないこと」だった。自信がないから、誰かに認めてもらえることが拠りどころ。そんな自分がイヤだった。

正直に言えば、初めてのひとり旅から8年たった今も自信がないことに変わりはない。

それでも8年前と今とで違うのは、「意外と良い自分」がいると知っていることだ。

人からどう思われるかより自分の「これがやりたい」を優先できた。トラブルが起きても、時に人に助けてもらいながら乗り越えることができた。笑われるような些細なことかもしれないけれど、自分で思っていたより私は好奇心旺盛で、自分の意志で選ぶことができて、図太いのだと、知っている。

それは自分に対する信頼であり愛着でもあり、なんだかすべてがイヤになってしまったとき、そっと隣に座って「君にも良いところがあるよ」と背中をさすってくれる、「内なる相棒」だ。

ひとり旅に出て、内なる相棒を見つけよう

8年前のあの日、「えいやっ」と踏み出して、ひとり旅に出たから。そこから旅を重ねたから。

自分の悪くない一面を発見できた。そして辛いときは、その「意外と良い自分」が励ましてくれる。

ひとり旅は、そんな心強い内なる相棒を見つけることができる、絶好のチャンスなのだ。

All photos by Misato Sakaguchi

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28歳でひとり旅の楽しさに目覚めた30代会社員。もう昔のような無茶はできないけれど、ちょびっと冒険したいという思いで毎年ひとり旅へ出かけている。旅のモットーは「安全・清潔・ほどよく便利」。好きなものは夜景と船と電車。

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