「ちょうどハワイまで安い航空券があるし、走ってみようかなあ〜(グフフ)」
普段全く運動せずに家で一日中パソコンと向き合っている私・阿部サキソフォン(@mnooooom)ですが、こんな軽いノリでホノルルマラソンの参加を決めてしまいました。今考えれば、安直すぎる。
1キロすらまともに走れないし、すぐ息が上がって文字通り虫の息になる私がマラソンなんて……しかもフルマラソンなんて……。でもそんな私がマラソン参加を決めたのは、ある理由があったからです。
2018年1月に発表したある企画
photo by Abe saxophone
2018年の1月2日、私はある記事を書いていました。それは編集部のテーマ「旅と健康」に関するもの。何を血迷ったか、編集長であるルイス前田(@NY_ruisu)にそそのかされて書き初めで「マラソン完走」と力強く書いてしまったのです。
発表してしまったからには、実行しないといけない。でもフルマラソンの42.195kmを走るなんて経験は一生に一度だろうし、どうせなら東京のビルに囲まれたコースを走るより、美しい自然や絶景を見ながら走りたい。
photo by Abe saxophone
そう思って、ホノルルマラソンへの参加を決めたのでした。今回のメンバーはTABIPPOで働くちゅうやん(@misakiki_0623典型的文化部)、元陸上部のてらし(圧倒的運動部)、そして阿部サキソフォン(元ビッグバンド部)の3人です。
ホノルルマラソン2018概要
photo by Hikari Terashima
2018年で46回目の開催となったホノルルマラソン。この大会の大きな特徴は「時間制限がない」「7歳以上から参加できる」の2つが挙げられます(20歳未満の方は、親権者の同意と署名が必要)。
多くのマラソン大会は時間制限が設けられており、初心者にとってはかなりハードなもの。しかしホノルルマラソンは自分のペースで完走することが目的とされているため、どなたでも気軽に参加できます。
そして参加できる年齢が7歳以上ということもあり、実際に親子で走っている光景を何度も見かけました。10歳くらいの子が自分を追い越して走っていく姿を見ながら、私はのんびりと歩いていましたが。
ホノルルマラソン前日までの準備
photo by Abe saxophone
全く運動せずにいきなり本番に挑むのは、さすがに無謀すぎるだろう……と12月の本番に向けて夏くらいにようやくシューズを購入。ゆっくり少しずつ距離を伸ばして、徐々に走るのに慣れていけば4ヶ月くらい経った頃には少しマシになっているのではと思い、練習をしようと決意しました。
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しかし、本当に決意しただけでした。
5kmくらいの距離を亀のようなペースで走った(ほぼ歩き)のが、たった3回。よくテスト前に「え〜わたし全然勉強してないから、マジでやばめ〜」なんて周りに仲間意識を持たせつつ、ちゃっかり自分は勉強していて高得点を取る子がいますが、今回は違います。
本当に、練習をせずマラソン本番を迎えてしまいました。赤点(途中リタイア)の可能性も、大いにあります。
photo by Abe saxophone
さすがに丸腰で42.195kmに挑むのは怖すぎるので、元陸上部のてらしにアドバイスをもらい、運動前と運動後に飲む栄養ゼリーと、運動中に摂取する栄養ドリンクの顆粒タイプ、そして運動後の筋肉痛に効くという鎮痛剤と湿布を日本で購入しました。
ホノルルマラソンにかかった費用
photo by Abe saxophone
ホノルルマラソンは抽選制ではなく、エントリーした人全員が参加できます。2018年のエントリー費用は以下の通り。
第1期 5月15日(火) ~ 9月14日(金):27,000円
第2期 9月15日(土) ~ 11月9日(金):29,000円
早い時期にエントリーした方が、直前にエントリーするより最大7,000円も安くなります。私は参加を決めた時点でアーリーエントリーの時期は過ぎていたので、第1期の間にエントリーしました。
photo by Abe saxophone
それに合わせてハワイまでの往復の航空券代、宿泊費、ESTA申請料金もかかってきます。合計すると、ざっくりとこのくらいの金額になりました(食費など現地でかかる費用は除く)。
宿泊費(5泊):約27,000円(Airbnbを利用、3人で宿泊)
ESTA:約1,500円(14ドル)
ホノルルマラソンエントリー:27,000円
合計:85,500円(一人当たり)
photo by Abe saxophone
ハワイに5泊6日滞在して、これくらいの費用がかかりました。何と言ってもハワイまでの航空券が格安っ! Airasiaのセール時期を狙えば、こんなに安くハワイに行けるんです(荷物を追加しなければ2万円を切るという破格)。
現地での食費、レンタカー代、Uber代などを合わせると12〜15万くらい。ハワイ旅行なんて20万くらいするのが当たり前だと思っていたのに、どうやら時代は旅人に優しくなっているようです。
ホノルルマラソンのスタートは5時
photo by Hikari Terashima
前日までにゼッケンを受け取り、早めに寝るようにしましょう。まだ空が暗い朝5時からマラソンはスタートします。私たちは前日10時頃に就寝、当日は3時に起床して朝ごはんを食べてストレッチ。スタートのアラモアナに近いAirbnbに泊まっていたので、スタート地点まで歩いて向かいました。
外に出ると多くの人がぞろぞろと会場を目指して歩いていて、まるで大名行列みたい(見たことないけど)。エントリーの際に申請した予想完走タイムによってゼッケンの色が異なっており、スタート地点のエリア分けがされているのですが、あまり厳密ではない様子。
photo by Hikari Terashima
途中、何年も連続で参加されている70代のご夫婦とお話していたのですが、「後ろにいるとスタートが遅くなるから、どんどん前に行ったほうがいいよ」とのこと。アドバイスにしたがって人の流れに身を任せながら歩いていると、ドーン! と花火が始まりました。
Katy Perryの「Fire works」に合わせて花火が次々と打ち上げられ、参加者のテンションも急上昇。「5、4、3……」とカウントダウンが始まり、スタートと同時に走り出す……わけではなく、人が多すぎるので変わらず歩き続けていました。
photo by Hikari Terashima
スタートの合図が聞こえてから15分くらいして、ようやくスタート地点に到着。ゼッケンの裏にはチップがついているので、スタートを過ぎた時点からタイムが計測されることになります。
地元ボランティアの応援がすごい
photo by Hikari Terashima
今回ホノルルマラソンに参加して、驚かされたのが地元の方のめちゃくちゃ元気な応援。
「フゥーーーーーーーーーー!!!! 最高にクールだね!!!! 頑張ってくれよイェーーーーイ!!!!」
テンションがブチ上がってる声援がたくさん聞こえてきます。さすがホノルルマラソン、走っていて気持ちがいい。元気にハイタッチしてくれる人や、バンド演奏をしている人まで。こんなに応援してくれるなんて、もう序盤から涙が出そう。
なんと、およそ1万人ものホノルル市民が大会運営に参加しているそうです。ハワイのロコたち、ありがとう。
水分補給はこまめに
photo by Hikari Terashima
給水所が2マイルから3マイル(3.2kmから4.8km)毎ごとに用意されているので、私はドリンクは持たずに参加しました。実際給水所の数は多く、むしろ毎回全て飲んでいたらトイレがすぐ近くなってしまうかもしれません(ちなみにトイレも用意されていますが混雑していました)。
私たちは早いタイムを狙いにいくのではなく、あくまで完走を目指していたため給水所で軽くストレッチをして足を痛めることのないように注意しながら。
ほぼ歩いているとはいえ、途中から腿やふくらはぎが痛くなって足取りが重くなっていきます。氷を用意している給水所もあったので氷で足を冷やしたり、水をかけたりしていました。