ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾート
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

旅の達成感や満足度において、その成否を占うと言っても過言ではない“ホテル選び”。日頃の疲れを癒し、現実をしばし忘れて、気持ちを上げてくれるホテルステイは旅の重要なファクターですよね。

フィリピン穴場のクラークに熱視線!遊んで学んで食べて癒される、欲張り観光体験」でおすすめしたクラークでは、魅力あるまちづくりを推進するとともに、ホテルもまた顧客満足度を高めるサービスの拡充を図っています。

まだまだリーズナブルに旅が楽しめるクラークにおいて、プチ贅沢気分が味わえるおすすめのホテルをご紹介します。

進化するクラーク!続々登場する高級ホテル

ヒルトン・クラーク(フィリピン・クラーク)Photo by Hilton Clark Sun Valley Resort
IR(Integrated Resort)と呼ばれる複合型リゾート観光集客施設の建設が相次ぐフィリピン。

IRとは、カジノや娯楽施設を中心に、MICE(マイス=Meeting:会議、研修、Incentive Travel:研修・報奨旅行、Convention:国際会議・学術会議、Exhibition/Event:展示会・イベントの頭文字を取った造語)関連施設やホテル、ゴルフ場、ショッピングモールなどの集客施設を一体的に整備した、いわばまちづくりに近い大規模リゾート開発のこと。

つまり、そこだけで旅が完結してしまえるような遊びが詰まったスポットでもあるのです。

ケスト・プラス・ホテル(フィリピン・クラーク)Photo by Quest Plus Conference Center, Clark
観光振興の要として国の期待を一身に背負う経済特別区クラークでもまた、名だたる高級ホテルをしたがえたIRが建設ラッシュです。

とはいえ、まだまだ日本に比べればリーズナブルでお得感漂うフィリピン。日本ではちょっと敷居が高い高級ホテルも、フィリピンでは手が届く範囲でプチ贅沢が味わえることも。

というわけで、今回はそんなプチ贅沢ステイを体験させてくれる、クラークで人気の4ホテルをご紹介します。

※本文中のホテル料金は公式サイトから、2023年11月現在の価格、為替レートで換算しています。(シーズン割等が含まれている場合もあります)

ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾート

Hilton Sun Valley Resort, ClarkPhoto by Hilton Clark Sun Valley Resort
まずは、言わずと知れた「世界のヒルトン」から。

クラークにあるヒルトンブランドは、「ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾート(Hilton Clark Sun Valley Resort)」。クラーク国際空港から車で20分、クラーク・フリーポート・ゾーン西端に位置し、カジノのほか、MICEにも使用される大ホールを含む7つの会議室や、空港以外で唯一の免税ショップ、TripAdviser「Traveler’s Choice Award 2022」レストラン部門で受賞した中華料理の名店を併設するなど、ヒルトン・クオリティを満喫できる5つ星ホテルです。

スイートルーム(ヒルトン・クラーク)Photo by Mayumi
ゲストルームは全部で308室。アーバンテイストで洗練されたインテリアに、SDGsの一環による無駄のないシンプルアメニティとなっています。

一般的なゲストルームは1室大人2名で1泊約9,000ペソ(24,000円前後)~。今回、筆者が体験した上記画像のスイートルーム「KING ONE BEDROOM SUITE」は、リビング個室とセパレートのシャワー・バスタブ付きバスルームにトイレ個室が2つ付き、さらにエグゼグティブ・ラウンジ利用特典と朝食ブッフェ込みで1泊およそ25,000ペソ(67,000円前後)~。

同クラスの日本のヒルトンに比べればだいぶコストを抑えて、ヒルトン・クオリティが堪能できます。

プール(ヒルトン・クラーク)Photo by Hilton Clark Sun Valley Resort
宿泊者用のプールで優雅に過ごせるほか、24時間利用可能なフィットネスジム、そしてサッカーコートほどもある人工芝のプレイグラウンドでヨガなども楽しめます。

バー・ラウンジ(ヒルトン・クラーク)Photo by Mayumi
ウェルカムドリンクはこちらのジャズバー「Treat」で。バンドの生演奏に耳を傾けながら、しっとりとした大人の時間を。

かと思えば、客のリクエストに応じた演奏にあわせて、急遽ダンスパーティーが始まったりもしました。

ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾートPhoto by Mayumi
そして気になる朝食ブッフェ。品数はそれほど多くないですが、洋食を中心に、フィリピン・ローカルフードから定番洋食、アジアンテイストまで幅広く取り揃えられています。

ひとつひとつの食材、料理の質はさすがのヒルトン・クオリティ!特に即席ふわふわオムレツは絶品でした。

専用ゴルフ場(ヒルトン・クラーク)Photo by Mayumi
ちなみに、同リゾートが運営する「D’Heights Resort and Casino」は、ホテルから車で5分ほど離れた山の上にゴルフクラブ「D’heights Resort Golf & Country Club」を運営しています。

フィリピンのゴルフは比較的リーズナブルで、ゴルフ好きが世界中から集まってきているそう。しかも、この絶景でのプレーは爽快ですよね。

もしゴルフに興味が無くても、山頂展望台で記念撮影だけでも楽しめますよ。

■詳細情報
・名称:Hilton Clark Sun Valley Resort
・住所:Jose Abad Santos Ave, Clark Freeport, Mabalacat, Pampanga, Philippines
・地図:
・電話番号:+63-45-598-5400
・公式サイト:https://www.hilton.com/en/hotels/crkpphi-hilton-clark-sun-valley-resort/

クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク

クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラークPhoto by Quest Plus Conference Center, Clark
クラーク・フリーポート・ゾーンの中心部、クラーク国際空港から車で約10分の距離にある「クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク(Quest Plus Conference Center, Clark)」は、フィリピン大手財閥「フィリンベスト(Filinvest)」グループ傘下のクロマ(Chroma)社が運営する4つ星ホテル。

クロマ社といえば、セブでも屈指の大型高級リゾート「クリムゾン・リゾート・アンド・スパ」を手掛ける大規模リゾート開発のデベロッパー。ここクラークでは、一つの「レジャー・シティ」として、ホテルを中心にさまざまなエンターテインメントを整備しています。

広大な敷地には、緑豊かな公園や街路樹、道路が整備され、気軽にサイクリングが楽しめるほか、MICEにも使用できる独立した大ホール、プール、バスケコート、テニスコート、フィットネスジム、ゴルフ場、もちろんカジノも含めてさまざまなレジャー施設を用意しています。

スイートルーム(クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク)Photo by Mayumi
屋外ヴィラも含めて、ゲストルームは304室。部屋のインテリアはシンプルモダンでぬくもりが感じられるテイストです。

一般的なツインルームでは1室大人2名で1泊5,990ペソ(約16,000円)~。今回筆者が体験した上記画像はリビング個室付きの「Club Suite」で、エグゼクティブ・ラウンジ利用特典と朝食込みで1泊9,400ペソ(約25,000円)~。リビング付きのスイートにしてはなかなかリーズナブルでお得感満載です。

プール(クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク)Photo by Mayumi
リゾートアイランド風の演出がなされた宿泊者用のプール。時々、お子様に大人気の泡まみれになる「Foam Party(フォーム・パーティ)」が開催されるそうです。

バー・ラウンジ(クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク)Photo by Mayumi
ウェルカムドリンクは「Charley’s Bar」にて。

一見すると普通のバーですが、特筆すべきは、壁にズラッと並べられたプロアスリートたちのサイン入りユニフォーム。クラークは、バスケットボールなどプロスポーツにおける大会誘致にも力を入れており、そのアスリートたちの受け入れ先として同ホテルは「スポーツ・ツーリズム・アワード・ホテル・オブ・ザ・イヤー」を2年連続受賞するほど。

スポーツ好きにはたまらないバーですね。

朝食ブッフェ(クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク)Photo by Mayumi
そしてこちらが朝食ブッフェ。

広いブッフェエリアには、和洋中、ローカルフードからアジアンテイストまで幅広く用意され、お子様向けメニューも用意されています。

日本人には嬉しい寿司や蕎麦もあり、個人的にはパンやスイーツの種類が豊富で、特にフィリピン定番のパンをいろいろと楽しめたのが印象的でした。

専用ゴルフコース(クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラーク)Photo by Mayumi
そしてこちらはクロマ社お抱えの、クラーク最大級といわれる「ミモサ・プラス・ゴルフコース(Mimosa Plus Golf Course)」。

ゴルフツーリズム界のアカデミー賞と称される「ワールド・ゴルフ・アワーズ(World Golf Awards)」において、2022年から2年連続アジア部門でノミネート、さらにフィリピン部門では金賞を受賞し、あのタイガー・ウッズもプレーしたという名門ゴルフコースです。

2022年10月にリニューアルが完了し、36ホールのゴルフコースと新装されたクラブハウスは使いやすく快適だと評判は上々。クラブハウス内の「Baker J Cafe」はメトロマニラを中心にチェーン展開する若者に人気のおしゃれカフェだそうですよ。

■詳細情報
・名称:Quest Plus Conference Center, Clark
・住所:Mimosa Drive, Filinvest Mimosa + Leisure City, Clark Freeport Zone, Philippines
・地図:
・電話番号:+63-45-599-8000
・公式サイト:https://questhotelsandresorts.com/clark/

ロイス・ホテル・アンド・カジノ

ロイス・ホテル・アンド・カジノ in クラークPhoto by Mayumi
クエスト・プラス・カンファレンス・センター・クラークからほど近く、クラーク国際空港から車で16分ほどのところにある「ロイス・ホテル・アンド・カジノ(Royce Hotel and Casino)」は、クラーク最大級のカジノを併設する3つ星ホテル。

パンパンガ州の大手総合デベロッパー「Eight Integrated Development」社が2014年、旧オックスフォード・カジノを買収し、リブランドして立ち上げたホテルで、2022年12月には、ワンランク上のサービスを提供する新館(Premium Building)をオープンさせました。

カジノホテルらしいゴージャスなデザインの建物で、壁に設置された屋外ビジョンでは、新宿東口の“飛び出す三毛猫3D屋外ビジョン”に触発されて生まれたという“飛び出すライオン”の3D映像が楽しめます。

スイートルーム(ロイス・ホテル・アンド・カジノ in クラーク)Photo by Mayumi
新館となるPremium Buildingには297室、本館となるDeluxe Buildingには203室と500近くの部屋が用意され、本館はどちらかというとビジネス色が強く、新館はより上品でモダンテイストのインテリアが特徴です。

一般的なゲストルームは、大人2名1泊約6,000ペソ(約16,000円)~。筆者が体験した上記画像の新館「Premium King」ルームは朝食込みで1泊約10,800ペソ(約29,000円)~。ラウンジ利用の特典はありませんが、冷蔵庫内のドリンクやスナックが無料というのはかなり嬉しいサービスでした。

プール(ロイス・ホテル・アンド・カジノ in クラーク)Photo by Royce Hotel and Casino
こちらは新館側に設置された宿泊者用プール。開放的な空間でくつろげます。

カジノ(ロイス・ホテル・アンド・カジノ in クラーク)Photo by Mayumi
そして同ホテル目玉の、クラーク最大といわれる大型カジノ。大ホールには1,200以上のスロットマシーンと、対面式あるいはゲームマシン相手のルーレットやカードポーカーなどが楽しめるテーブルゲームがひしめいています。

ユニークなのは、ホール中央に設置された「Orbit Bar」。カクテルなどがオーダーできるバーカウンターの上は生バンドのライブ会場で、それを囲んで、顧客は歌ったり踊ったり、あるいは歓談に興じたりとギャンブル無しでも楽しめます。

夕食ブッフェ(ロイス・ホテル・アンド・カジノ in クラーク)Photo by Mayumi
こちらは、新館レストランの「21 ALL DAY DINING」。朝夕同様のブッフェスタイルです。

特筆すべきは、今回紹介する4ホテルの中で圧倒的なまでの品数の多さと豪華さ。フィリピンローカルの郷土料理はもとより、和食、中華、イタリアン、韓国、ヨーロッパやその他アジアンテイストまでさまざまな料理ジャンルがブースごとに分かれます。焼きたて・揚げたてはもちろんのこと、味も量も文句なしのクオリティ。

とくに日本食ではめずらしく、鉄板焼きや鶏のから揚げ、トンカツ、天ぷら、焼き鳥、たこ焼き、和風カレーなどが勢ぞろい!日本食が恋しい方には嬉しいラインナップですね。

■詳細情報
・名称:Royce Hotel and Casino
・住所:M.A. Roxas Highway Clark Freeport Zone 2010, Clark, Philippines
・地図:
・電話番号:+63-45-499-7888
・公式サイト:https://www.roycehotelandcasino.com/

パーク・イン・バイ・ラディソン・クラーク

パーク・イン・バイ・ラディソン・クラークPhoto by Mayumi
最後は、クラーク・フリーポート・ゾーンから外れたクラーク国際空港東部、空港から約15分の市街地に隣接した「パーク・イン・バイ・ラディソン・クラーク(Park Inn by Radisson Clark)」です。ラディソンといえば、言わずと知れた世界的ホテルチェーン。その4つ星ホテルになります。

2022年5月にオープンした約4,000平方メートルの「SMXコンベンションセンター・クラーク」とSMショッピングモールの「SMシティ・クラーク」に囲まれ、ビジネス客だけでなく観光客にも利用しやすいシティホテルです。

ビジネスルーム(パーク・イン・バイ・ラディソン・クラーク)Photo by Park Inn by Radisson Clark
ゲストルームは全部で254室。ナチュラルシンプルを基調とした部屋とカジュアルモダンなテイストの部屋が用意されています。

一般的なゲストルームは1室大人2名で1泊約77ユーロ(約12,500円)~。筆者が体験した上記画像は「Superior Room」タイプで朝食込み1泊約97ユーロ(約15,600円)~。同ホテルもSDGsの一環でアメニティは必要最小限、ただし、ウェルカムドリンクの特製トロピカルジュースと2種類のウェルカムスナックが嬉しいサービスでした。

プール(パーク・イン・バイ・ラディソン・クラーク)Photo by Mayumi
こちらは宿泊者用のプール。その奥に、24時間利用可能なフィットネスジムが完備されています。

朝食ブッフェ(パーク・イン・バイ・ラディソン・クラーク)Photo by Mayumi
そしてこちらは朝食ブッフェ。

他のホテルブッフェに比べて決して品数は多くないですが、フィリピン・ローカルフードから多国籍料理が味わえて、フルーツやデザートも豊富。

SMシティ・クラークPhoto by Mayumi
同ホテルのメリットは、夜間21時まで営業している大型ショッピングモール「SMシティ・クラーク」が徒歩1分圏内にあること。

スーパーマーケットやシネマをはじめ、500近くのショップが集まり何でもそろっています。夕食やお土産選び、夜にはライトアップされた景色を見ることもできます。

■詳細情報
・名称:Park Inn by Radisson Clark
・住所:SM City Clark, Manuel A., Roxas Ave Clark Freeport Zone, Mabalacat, Pampanga, Philippines
・地図:
・電話番号:+63-45-598-7000
・公式サイト:https://www.radissonhotels.com/en-us/hotels/park-inn-clark?

プチ贅沢なホテルステイでクラークをさらに満喫しよう

2016年からスタートした「ニュー・クラーク・シティ構想」。人や交通の過密、経済が集中するマニラ首都圏から分散化を図り、ルソン島における観光振興の重要拠点とする都市構想で、それに向けてクラークは日々進化しています。

ホテルステイでプチ贅沢を味わいながら、クラークで思いっきりフィリピンを満喫してみませんか?

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

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