今は百済観音像などと共に大宝蔵院に収められている玉虫厨子も元は金堂に安置されていました。玉虫厨子は本物の玉虫の羽を使って装飾されていることで有名ですね。
回廊はエンタシス式の柱がならびます
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法隆寺のエンタシス式の柱は一番膨らんでいるところが中央より少し下にあり、ギリシャのとは違いがあります。建造後に削られたことがわかっており、下から見たときにまっすぐ見えるようにした形だと思われます。
八角形の夢殿には秘仏があります
夢殿は斑鳩宮の跡に建てられた東院伽藍の中にある八角円堂です。堂内に安置された救世観音像は明治時代に岡倉天心とフェノロサが白布をとって公開するまで一般に知られていませんでした。今でも春と秋の少しの期間しか公開されません。
法起寺にも足を延ばしてみてはいかがでしょう
法起寺は聖徳太子の遺言によって山背大兄王が706年頃に岡本宮を寺に改めたと伝えられています。聖徳太子建立七大寺の1つと言われています。
創建当時のまま残っているのは高さ24メートルの三重塔だけですが、日本最古の、裳階をもたない三重塔としては日本最大の塔です。
まとめ
法隆寺東院に隣接した中宮寺は世界遺産に登録されていませんが、聖徳太子の母、間人皇后の願によって建立されたと伝えられています。
飛鳥時代に作られた本尊の木造菩薩半跏像は京都の広隆寺の弥勒菩薩半跏像とよく比較される弥勒菩薩像です。微笑みの柔らかさに癒されます。
聖徳太子の住んだ斑鳩の地に建てられた法隆寺で仏教をもとに国造りをしようとした太子を偲んでみませんか。
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