ウィーン以外の関連スポットも要チェック
photo by Daiki Okamoto
ウィーン以外でもフンデルトヴァッサー関連の施設はさまざまあり、その用途の多様性に驚かされます。まずは、ユルツェンという駅です。
「ユルツェン」はドイツの北部にある小さな町で観光地ではないため、おそらくほとんどの観光客は訪れない場所ではありますが、その駅舎はフンデルトヴァッサーによる建築です。
外観はメルヘンの小さなお城といった雰囲気で、内部のショップに加えてホームまですべてがフンデルトヴァッサーの世界に浸れる空間となっていますよ。
・名称:ユルツェン駅(Bahnhof Uelzen)
・住所:Friedensreich-Hundertwasser-Platz 1, 29525 Uelzen, ドイツ
・地図:
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ウィーンと同じく、ドイツもマクデブルクという町に集合住宅があります。こちらはフンデルトヴァッサーハウス以上に衝撃的なビジュアル。なんと全体がピンクに染められています。
まるで絵本の世界に出てきそうな建物ではありますが、細かいところまでフンデルトヴァッサーの想いが詰まっていることがわかります。
・名称:緑の砦(Hundertwassers Grüne Zitadelle)
・住所:Breiter Weg 8/10A, 39104 Magdeburg, ドイツ
・地図:
・公式サイトURL:https://www.gruene-zitadelle.de/en
photo by Daiki Okamoto
オーストリア南部には教会や温泉村などの建築物もあり、さまざまな場所でフンデルトヴァッサー作品を見られます。場所によっては中には入れませんが、外観だけでも見に行く価値が十分ありますよ。
・名称:聖バルバラ教会(St.Barbara Kirche)
・住所:Piberstraße 15, 8572 Bärnbach, オーストリア
・地図:
日本にもある!フンデルトヴァッサー建築
photo by Daiki Okamoto
最後は、日本にあるフンデルトヴァッサー作品をご紹介します。大阪の人ならほとんど知っているであろう施設が、大阪の舞洲(まいしま)という人工島にあります。
ここには2つの施設「舞洲工場」と「舞洲スラッジセンター」が並んでいて、一つは焼却場でもう一つはゴミ処理場となっています。
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予約制ではありますが、内部の見学も可能。どういった形でゴミ処理や焼却がされているか、またエコの観点からどのようなアイデアが使われているのかなどを知ることができる施設となっています(新型コロナウイルスの影響により、現在は見学を中止しています。)
・名称:大阪広域環境施設組合 舞洲工場
・住所:大阪府大阪市此花区北港白津1丁目2−48
・地図:
・公式サイトURL:http://www.osaka-env-paa.jp/kojo/maishima/
今こそ触れてほしい、フンデルトヴァッサー作品
photo by Daiki Okamoto
フンデルトヴァッサーはあまり日本人には知られていない芸術家ですが、ウィーンはもちろんドイツや日本でもその作品に触れることができます。
そのオリジナリティ溢れる作風は衝撃的で、「自然との共生」というそのテーマとともに、今後も多くの人に気づきを与え続けるでしょう。
なお、大阪の建築が完成したのは2004年のことでした。公的な施設ということで税金がかなり使われ、当時は多くの批判もあったそうですが、SDGsなどのテーマが注目される今こそ、この施設の価値を見直すときなのかもしれませんね。