パレスチナの治安
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パレスチナへの旅行は必要以上におびえる必要はないと思いますが、注意するに越したことはありません。テレビで聞く、イスラエルの報復攻撃などの戦闘はガザ地区が主。
私が今回旅をした観光地エルサレムや、ベツレヘム、ラマッラや、JICAや国際機関が活動しているジェリコはまったく問題ありませんでした。特にエルサレムやベツレヘムなどには、イースター期間だったのもあって、多くの観光客が世界中から集まっていました!
また、今回は女子2人バックパッカー旅行でしたが、女性だから危険ということもありませんでした。夜は他の途上国同様、男女問わず、気を付けた方がいいと思います。ただ、やはりパレスチナは、他の国とは違う交通事情や政治的な事情があるので、注意することがとても重要です。
危険な地域を外務省ホームページやブログなどであらかじめ調べる。交通機関と現地情報を調べる。可能であれば、パレスチナやイスラエル出身の連絡を取れる人を作っておくと、いざとなったときに安心です。
(外務省ホームページ:エルサレム、ラマッラ、ジェリコ、ベツレヘム、テルアビブは危険レベル1です。2019年7月12日現在)
パレスチナの物価
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物価はイスラエル側とパレスチナ側で全く違います。通貨はイスラエル、パレスチナともに同じものが使えます。例えば、観光地エルサレムはすべての値段が少し高めで、BBQご飯500〜600NIS(1000〜1500円)、サンドイッチは7NIS(200円)、宿代一泊ホステル5000円など。
エルサレム-ベツレヘム間、エルサレム-ベルサレム間の移動は7〜8NIS(200-300円)、パレスチナ側はイスラエルの物価の2/3〜1/2くらいでした。
ヨルダン・ディナールもレートは悪いですが、そのまま使えるお店が多かったので、ヨルダン側から入国してディナールが余った方は、それを使うのも手かもしれません。
パレスチナの美味しかった料理や食べ物
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パレスチナは、他の中東の国と同じく、とてもおいしい中東料理が楽しめます。特におすすめはひよこ豆のペースト「フムス」やひよこ豆や、ソラマメから作られたコロッケみたいな「ファラフェル」などを、パンにはさんでサンドイッチにして食べること!
これは街角の小さなお店やローカルなレストランなど、どこでも食べられるポピュラーな料理です。ベルサレムにも、大きなコロッケのファラフェル・サンドイッチのお店があり、とても美味でした。
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フムスは、ゆでたひよこ豆に、オリーブオイルやレモン汁などを入れてすりつぶしたペースト状の料理で、さっぱりした味わいが癖になります。栄養素が高いのにカロリーは低いので、海外でスーパーフードとして食べられることも。
美味しいご飯が終わった後は、ミントの入った紅茶で一服。好きなだけミントを入れて、砂糖を入れて甘くして飲むのが、パレスチナ式です。ほっこりする癖になる味わいです!
パレスチナのエンターテイメントやアクティビティ
観光地のエルサレムは、ぜひ時間をたっぷりとって歩くことをおすすめします。エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地とされていて、重要な場所がたくさんあります。
特にオールドシティといわれる壁の中の街歩きは、小さな区画の中に重要な歴史的宗教的場所やお土産、美味しい食べ物屋さんがひしめいていて、歩いているだけで楽しい場所です。
有名な建物はユダヤ教の「嘆きの壁」、イスラム教の「岩のドーム」、そしてキリスト教の「聖墳墓教会」。各宗教の聖なる場所が小さなエリアに存在しているのを見ると、なぜ3つの宗教が歴史的にこの場所を巡って争ってきたかが感じ取れます。
例えば、キリスト教のイエスの歩いた足跡をたどる巡礼が有名。地図やボードがあり、ひとつひとつ巡っていくのは楽しいです。
パレスチナのナイトライフ
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残念ながらイスラム教の宗教的な理由から、お酒を楽しむことはあまり期待できないかもしれません。また、お酒が売っている店を探すのも大変かもしれないです。
代わりの嗜好品ということで、シーシャと呼ばれる水たばこや、中東式のコーヒーにチャレンジするのが楽しいかも。シーシャは市民の娯楽として広がっており、シーシャを吸う専用の場所があります。甘い香りが楽しいですが、通常のたばこよりも有害物質は多いといわれるので、ほどほどに。
アラビックコーヒーは日本のコーヒーと違い、コーヒー豆の粉を直接入れて煮込みます。飲むときに粉は取り出さず、コップの下に沈殿させます。日本のコーヒーよりも苦みがあり、落ち着きがある味わいです。癖になる人もいるかもしれません。
パレスチナのお土産
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一番おすすめのお土産屋さんは、エルサレムのオールド・シティです。目を引かれるお土産がたくさんあり、街歩きを楽しみながら買い物できます。
例えば死海の土パックや、死海の成分を利用した化粧水など、美容系のお土産がたくさんありました!ほかにも、かわいいマグカップや中東伝統模様のポーチなど、お土産の幅は広いです。
またパレスチナの名産の一つはオリーブオイル。フルーティな香りがして、食べておいしく、健康にもよいので、日本で近年人気を集めています。オリーブを使用したコスメや、健康食品もおすすめです!
また「パレスチナの経済発展に貢献する」という意味で、ぜひパレスチナ側でお買い物するのもおすすめ!近年の紛争や分離壁によって、観光客が少なくなり、閉店に追い込まれているお店も多いです。
ベツレヘムのおすすめのお土産店は以下になります。
①安心してパレスチナ商品が買えるお店:The Bedouin Store
ヘブロンの陶器やヘブロンガラス、オーガニックオリーブ石鹼、死海の泥コスメなど置いてあります。なにより値段が張ってあるので、交渉なしでが買えるのがGOOD。
Manger st. (Paradise Hotelのすぐ南側)、+972-5-45974048
https://www.facebook.com/pages/category/Antique-Store/The-Bedouin-store-1673801239558764/
②バンクシーが手掛けるお土産屋さん:The Walled Off Hotel
なんとあの覆面アーティスト・バンクシーが自身で手掛けるお土産さやんが、2017年にオープン。このホテル自体をバンクシーが手掛けていて、ロビーやお部屋のいたるところに、パレスチナ問題を語る、バンクシーの貴重な作品であふれています。そして、このホテルのお土産屋さんでしか買えない作品が多数あります。収益はローカルコミュニティに還元されるとのこと。
バンクシーの絵を見たことない方も、パレスチナで彼の作品をみると、ファンになってしまうかも。詳しくは公式サイトをチェックしてください!
③バンクシーのお土産:Shop behind the wall
分離壁のちかくにあるバンクシーの作品を扱ったお店です。このお店の中にもバンクシーの絵があり、中で見ることができます。シールやなどマグカップなど、リーズナブルでかわいいお土産がいっぱいあるので、分離壁の近くに寄ったときは、ぜひのぞいてみてください!
また、イスラエル側には日本で有名なイスラエル発ブランド「SABON」などのお店もあります。イスラエルにも滞在する方は、そちらのお土産をチェックしてみてもいいかも⁉︎
パレスチナのビザ
日本国パスポートを持つ人は、パレスチナへの入国は、90日以内の観光であればビザが不要です。パレスチナ入国は、政治的な理由で、イスラエルの入国条件がそのまま適用されます。詳しくは、イスラエル大使館のホームページをご参照ください。
一度、イスラエルに入ってからパレスチナに行く方が多いと思います。他の国に入国するときより、注意したほうがよいことが何点かあります。
一つ目は、イスラエル入国審査の時には、パスポートにスタンプをもらうのではなく、イスラエルが発行してくれるカードをもらうようにしましょう(2019年4月時点ではカードを自動的に発行してくれました)。
イスラエルのスタンプがあると、そのパスポートでは入国できなくなる国がいくつかあるためです(サウジアラビア、レバノン、リビア、イラク、スーダン、イラン、ソマリア、イエメン、シリア)。
二つ目は、入国審査の時には発言に気を付けること。特に、パレスチナ側に行くということは、あまり言わないようにするのがベター。イスラエル側としては、外国人がパレスチナに行くことを、あまり快く思わないからです。
荷物を怪しまれ、入国できなくなった話なども聞くので、入国の仕方は念入りに調べておいた方がよさそうです。
パレスチナの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)
パレスチナ自治政府所在地:ラマッラ(西岸地区)
通貨:イスラエル・シェケル
言語:アラビア語
面積:約6,020平方キロメートル
人口:約495万人
宗教:イスラム教、キリスト教、その他
時間帯:日本より-6時間
気候:地中海性気候
パレスチナへの行き方(日本から行った場合)
日本からの直行便はないので、イスラエルなどで乗り継ぎ。
パレスチナにある有名な世界遺産
イエス生誕の地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
イエスが誕生したと言われている土地に立つ生誕教会。創建されたのは339年ですが、一度火災に合い、再建されました。教会の入り口付近には2000年前に馬小屋として使われていた洞窟があり、ここでイエスは誕生したと言われています。
年間およそ2万人の巡礼者や観光客が訪れる生誕教会。2012年に世界文化遺産に登録されました。
最後に一言
photo by さちこ
特殊な場所・危ない場所というイメージがついているパレスチナ。しかし実はテレビではあまり報道されない、見ごたえたっぷりの観光地や深い歴史、美味しい食べ物がたくさんあります。
観光客を待っているお土産屋さんや、優しいタクシードライバーもたくさんいらっしゃいます。みなさんが抱くパレスチナのネガティブな印象を、少しでもポジティブに変えられたなら幸いです。