2019年の1月にTABIPPOチームで冬季のアイスランドを11日間旅してきました。アイスランド旅行の目玉として、現地ツアーを申し込んだのは「氷の洞窟」と「氷河トレッキング」です。どちらも自力では到達できない、冬の絶景を堪能することができます。日本ではまだあまり知られていないので、詳しく魅力を解説します。
アイスランドの氷の洞窟とは
photo by shigeki naganuma
アイスランドにある氷の洞窟は、厚さ1000メートルあるヴァトナヨークトル氷河の一部が夏に溶けた水によって削られて形成されます。
写真を見ていただければ伝わるように、氷河の外から入る光に照らされて洞窟全体が青く輝く幻想的な場所です。2019年は5つの氷の洞窟ができたそうで、ツアーによって向かう洞窟が異なります。
アイスランドの氷の洞窟が青く輝く理由
photo by ruimaeda
僕たちが2019年1月にアクセスした氷の洞窟は非常に美しいターコイズブルーでしたが、全ての洞窟が青いわけではありません。白、グレー、茶色や黒のものがあり、海や川が日光に応じて色が変わるように、氷河の氷の色も変化します。
青くなっている場合は、気泡の少ない圧縮された氷によって洞窟が作られている場合です。氷河は雪が長い年月をかけて圧縮されたものなので、圧縮の過程で気泡が抜けて、氷の密度が高くなります。高密度の氷は、青色以外の光を吸収するので、人間の目には氷を通過できた青色のみが映るという仕組みです。
アイスランドの氷河トレッキングとは
photo by roy
アイスランドの氷河トレッキングでは、ヴァトナヨークトル氷河の上を3-4時間歩くことができます。トレッキングは氷河の麓からスタートして、氷河の上まで登り、氷河の根元(色が濃い青になってる部分)まで迫ります。
途中で休憩や写真撮影を挟みますが、特に決まったコースを歩くわけではないので、どれくらいハードかはトレッキングチームの様子を見つつ、ガイドが決めていきます。天候に恵まれれば、氷河の上から麓までの全域を見渡す絶景を見ることができますよ。
アイスランド旅行のルートから氷の洞窟と氷河トレッキングの場所を確認する
アイスランド旅行のルートを見ていただければ分かりやすいのですが、氷の洞窟(6番)と氷河トレッキング(11番)の目的地はともにアイスランドの南部から南東部にあります。ツアーに参加する方法は2つです。
1. レイキャビクでのピックアップツアーに参加する(レンタカー不要)
2. レンタカーを運転して、集合場所からツアーに参加する(レンタカー必要)
方法1の方がツアーは簡単ですが、参加費が高くなることと、ピックアップ場所から目的地までの移動時間がかかります。方法2の場合はレンタカーを借りて、現地ツアーの集合場所まで運転することが必要ですが参加費が安く、同じ方面のツアーに参加する場合は時間の節約になります。
さて、それでは位置を確認したところで「氷の洞窟」と「氷河トレッキング」の詳細を解説していきます。まずは氷の洞窟の魅力から。
氷の洞窟の魅力
自然が作り出す奇跡の絶景
photo by shigeki naganuma
photo by ruimaeda
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自然が作り出す氷の洞窟は毎年夏になると溶けて崩れます。氷の洞窟に訪問できるのは11月〜3月ですが、冬季でも気温が一時的に上がったのちに、再び冷え込むと氷柱ができたり、洞窟の形が変わっていきます。
写真集やインターネットに掲載されている過去の氷の洞窟に行けるとは限らないのは残念ですが、逆に考えるとあなたが訪れた年ならではの氷の洞窟を楽しめるかもしれません。
集合場所すぐそばのダイヤモンドビーチもすごい
photo by shigeki naganuma
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氷の洞窟ツアーに参加する拠点となるのは、ヨークスルアゥルロゥン(アイスランド語:Jökulsárlón)氷河湖です。内陸部から沿岸に向けて、氷の洞窟(ヴァトナヨークトル氷河)、氷河湖という位置関係で、海沿いにはダイヤモンドビーチと呼ばれる、氷河が流れ着くビーチがあります。
気象状況が揃うとヴァトナヨークトルから切り離された氷河がたくさんビーチに流れ着きます。アイスランドのビーチは黒砂ですので、黒い大地に広がる透明度の高い氷河が宝石のように見えて、ダイヤモンドビーチの由縁となっています。