ライター
さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

煙を上げ続ける、大迫力のブロモ火口へ

photo by satori

火口に至る最後の道では、このような急勾配の階段を上ります。

photo by satori

階段を上りきると、目の前に現れたのは煙をモクモク上げている超巨大な火口!

こちらもあまりの大きさと雄大さに、再度語彙をなくしてしまい、「火口だ……」としか言えなくなっていました。この大きさ、写真ではとても伝えきれないのが惜しいです。

photo by shutterstock

上から見た図がこちら。大きさが伝わるでしょうか。この火口の縁(ヘリ)を歩いて一周できるそうですが、途中から手すりがなく、風も強くて怖いので挑戦する勇気はありませんでした。

ブロモ山はここで終了ですが、この時点でまだ朝の10時過ぎ。ロッジに戻った後、6時間ほどミニバスで移動します。移動時間がとにかく長く運転がハチャメチャなため、登山よりも移動がしんどいかもしれません。

 

イジェン火山への出発は深夜1時

photo by shutterstock

この日はなんと深夜1時に出発!辛いですが、ものすごく綺麗な星が見られるというメリットもあります。なぜこんなに早いかというと、青い炎は夜間しか見ることができない上、山頂までは2時間かかるから。

車でイジェン山の麓では、8人のパーティを組んだ後、ガスマスクが配られます。

ガイドからは「登山は2時間ほど。とにかくはぐれないこと、頂上付近は硫黄ガスが濃いので絶対にマスクをはずさないこと」と簡単な説明を受けます。一般人は硫黄ガスにより中毒になる危険性があるため、夜間のガイドなしで登山することはできません。

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登山は勾配がきつく、汗をかく運動強度でした。しかし、体力のない人向けに人力タクシー(手押し車)も用意されているという充実っぷり。現地の男性三人がかりで押し上げてくれます。値段は片道4,500円ほど。

真っ暗で星しか見えない中しばらく登り続けると、今度は崖を下ります。足元しか見えないので、下っているという実感しかありません。

しばらくして、ガイドが「着いたよ!ブルーファイアーだよ」と告げた地点で辺りを見渡します。いよいよブルーファイアーとの対面です。

 

苦労の果てにたどり着いたブルーファイアー。不運にもショボかった

photo by satori

これが私たちが目撃したブルーファイアーの無加工画像です。ものすごく小さいですね!

なんと、この日は運が悪くあまり見えない日だったそう。幻想的な景色が目的に登山を乗り切った部分があるので、非常に残念ですが自然相手のツアーなので仕方ないですね。

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参考にこちらは運がいい日の様子。日によっては、5メートルほど立ち昇る炎が見えるらしいです。見たかった!

 

炎が見えなくても、炎の綺麗な写真は手に入ります

photo by ガイドさん

しばらくすると、ガイドさんが全員のスマホを集めだしました。どうやら炎の至近距離まで行って、写真を撮ってきてくれるようです。なお、炎の近くは硫黄炎が強いため、一般人は近寄れません。

そして、ガイドさんに撮ってきてもらった写真がこちら。ものすごく綺麗ですね。うん、満足!サイズ感がわからないのが惜しいですが、幻想的な写真が手に入ったので少し救われました。

 

夜が明けてから姿を現した、イジェン火山の壮大なカルデラ湖

photo by satori

そのまましばらく夜が明けるのを待つと、目の前に大きなエメラルドグリーンの湖が現れました!もっと後ろに引いて見た図がこちら。

photo by shutterstock

この写真の、煙を上げている部分が先ほどまで私たちがブルーファイアーを見ていた地点です。

つまり、昨日のブロモ山では火口の縁から火口をのぞいていましたが、今日は私たちは火口の中にいます。火口の中に入るのは人生で初めての経験。気付いた瞬間、とても感動しました。

 

photo by satori

こちらの写真左端に並ぶ人を見ると、スケール感がわかるかと思います。私はてっきり、イジェン火山はブルーファイアーしか見所がないと思っていたのですが、こちらのカルデラ湖もブロモの壮大さに負けないほど、美しかったです。

景色を堪能した後は、眠い目をこすりながら山を下り、朝の9時にツアーが終了。

 

2日間にかけて火山をめぐるこのツアーでしたが、総括すると超大満足です。

移動時間がとても長かったり、気候に左右される部分はありますが、その苦労以上に景色が本当に素晴らしい!個人的感想ですが、人生で見た中で自然部門TOP5に入るほどの絶景だと感じました。

 

ブロモ・イジェンはまさに「ワンダフル」なインドネシア

photo by shutterstock

インドネシア観光省は現在、「ワンダフルインドネシア」というスローガンで観光PRを行なっています。

今まで「ワンダフルって漠然としていて、ピンとこないコピーだなぁ」と思っていましたが、ブロモ・イジェン火山を訪れてその評価はひっくり返りました。少なくともブロモ・イジェン火山は最高に「ワンダフル」です。

息を呑むような絶景が見たい!という方は、ぜひイジェン・ブロモ山に訪れてみてください。

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さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

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