ライター
さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

「絶景が見られる火山トレッキング」と聞くと、装備や高度なスキルが必要な、ハードルが高いイメージがありませんか?実は、インドネシアにはブロモ山・イジェン山という、トレッキング装備なしで超絶景が見られる火山があります。

今回は、2泊3日で参加できるこのツアーに実際に参加してきた様子と感想をご紹介します。

ブロモ・イジェン火山ってどんな山?

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ブロモ・イジェン火山は、インドネシアのジャワ島東部にある2つの火山。大昔から頻繁に噴火している活火山で、「火の神がすむ聖なる山」として信仰の対象でもあります。

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イジェン火山は、世界でも珍しい硫黄炎「ブルーファイアー」が見られる場所として、全世界で850万人が購読する旅行・地理雑誌「ナショナルジオグラフィック」で取り上げられてから、さらに人気が高まっている火山です。

両山ともジャワ島の東に位置しますが、距離が離れているため、日を分けて訪れる2泊3日のツアー参加が一般的です。

 

 ブロモ・イジェンツアーに参加する方法

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ブロモ・イジェンの2山をめぐるツアーの参加方法は、基本的にインドネシアで現地ツアーの申し込みです。

申し込める場所はバリ島またはジョグジャカルタ。火山トレッキングのみを目的とする場合、バリ島で申し込めるツアーは飛行機(1時間)と車(3時間)、料金はバリ発着から全て込みで5万円ほどです。

他のジャワ島観光地を巡るバックパッカーは、ジャワ島旅行の中心地であるジョグジャカルタで申し込みます。こちらは基本的に電車と車(計10時間)、ホテルも含めて1万円程度と安いです。

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今回、私たちはジョグジャカルタから申し込んだため、1日目は電車で10時間かけて、ブロモ山の麓に移動しました。ブロモ山の麓に到着した後はロッジに車で移動し、次の日の出発に備えます。

 

ブロモ山のサンライズスポットへはジープを利用

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ツアーは朝3時に出発。写真のような6人乗りのジープで1時間ほど走り、プナンジャカン山という、ブロモ山が眺められるサンライズポイントへ向かいます。

頂上まで車で行けないため、最後の10分だけ登山します。この地点で標高は2,329m。ダウンコートを着ていても寒いです。

 

感動的なブロモ山のサンライズ

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頂上に到着した後は、サンライズをしばらく待ちます。5:00頃に美しい朝日が地平線に浮かび上がりましたが、一帯はまだ暗いため、何も見えません。引き続き待つと……

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山が現れました!写真も素晴らしいですが、実物はこの数倍は美しいです。あまりに感動しすぎて語彙が抜けてしまった友人と「すごくナショナルジオグラフィックじゃない!?」と謎の形容詞を使って会話してしまうほど。

興奮が落ち着くと、こんなにCGみたいな山が目の前に存在しているなんて「不思議な世界に生きてるなぁ」と、しみじみ感じることができました。

30分ほど絶景を堪能した後は、ジープに戻ります。私としては、この時点で満足度100パーセントでもう日本に帰ってもいい!というくらいの気持ちでしたが、ツアーはまだ始まったばかり。

 

ブロモ山の火口へは、乗馬で向かう

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次はブロモ山の火口を見るため、先ほどのサンライズスポットからジープで30分、火山灰でできた砂漠に移動します。砂漠はなかなか歩きづらいため、交通手段は馬。

馬はガイド付きでゆっくり歩いてくれますが、高いのでなかなかの怖さです。慣れてくると、スマホを構える余裕が出てきます。

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これは馬上からみた途中の風景。実は、朝見た景色の中心にあった、山がこちらです。近くで見ると山というより丘ですね。

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京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

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