個性豊かな奇岩奇勝の宝庫
ほかにも壱岐島の絶景として見逃せないのが、個性豊かな奇岩奇勝。まさに神様のいたずらのような自然の造形美です。
まるで猿の横顔!?「猿岩」
Photo by Manyumi
壱岐島でもっとも人気の高い奇岩が、壱岐島北西部、黒崎半島の先端に存在する高さ約45mの「猿岩」。この岩は、壱岐島が流されてしまわないよう神様が建てた「八本柱」の一つであるという伝承が残されています。
見れば見るほど、確かに猿(というかエネゴリくん)の横顔そっくり。夕暮れ時のシルエットもおすすめです。
・名称:猿岩
・住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町新田触870番地
・地図:
・アクセス:郷ノ浦港から車で約20分、芦辺港から約25分、印通寺港から車で約30分
・壱岐観光ナビ:https://www.ikikankou.com/spot/10093
断崖絶壁の奇勝「左京鼻」
Photo by (一社)長崎県観光連盟
壱岐島東部に突き出た八幡半島。その先端に位置するのが「左京鼻(さきょうばな)」です。
約1kmにわたる断崖絶壁の海岸線、眼下に広がるマリンブルーの海と緑の芝のコントラストは、壱岐島きっての景勝地ともいわれています。
沖合にそびえる指を立てたような突き出た奇岩は「観音岩」と呼ばれ、この岩もまた、島が流されないよう神様が打ち付けた「八本柱」のひとつとの言い伝えがあるのだそう。
・名称:左京鼻
・住所:長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1512番地
・地図:
・アクセス:芦辺港から車で約15分、郷ノ浦港から車で約25分、印通寺港から車で約20分
・壱岐観光ナビ:https://www.ikikankou.com/spot/10103
壱岐に伝わる「鬼ヶ島」ゆかりの絶景スポット
桃太郎でおなじみの鬼ヶ島伝説。
実は壱岐島にも鬼にまつわる伝説やスポットが数多く残されています。今回はそのいくつかをご紹介します。
壱岐の鬼伝説が描かれた「鬼凧」
Photo by Mayumi
昔々、たくさんの鬼が壱岐島に棲み着き、島民に対して悪事を働いていました。ある日、豊後国(現在の大分県)から武者の百合若大臣が鬼退治に派遣され、鬼を殲滅します。
そして、最後に討ち取った鬼の首領「悪毒王」の首が百合若大臣の兜に噛みき、最後命果てた……という話が鬼ヶ島伝説なのだとか。
その百合若の勇姿をモチーフにしたのが、今に受け継がれる壱岐島伝統工芸の「鬼凧(おんだこ)」。家内安全、無病息災などの魔除けとして飾られるほか、祝い事などでも鬼凧を上げる風習があるのだそう。壱岐島のシンボル的存在で、町のいたるところに飾られていますし、土産物店でも購入できますよ。
鬼がつけた巨大な穴「鬼の足跡」
Photo by Manyumi
そして、鬼にゆかりのある代表的なスポットが、この「鬼の足跡」。
壱岐島西端、牧崎園地の先端に存在する「鬼の足跡」は周囲110mの海蝕による大穴で、大鬼が鯨を捕まえる際にふんばってつけた足跡といわれています。ちなみに、残るもう片方の足跡は辰ノ島の蛇ヶ谷にあるとされているそう。
他にも壱岐島には“鬼”と名のつく遺跡や古墳が存在するので、ぜひ鬼ヶ島伝説探訪もお楽しみください。
・名称:鬼の足跡
・住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良東触1796番地
・地図:
・アクセス:郷ノ浦港から車で約15分、芦辺港から車で約30分、印通寺港から車で約25分
・壱岐観光ナビ:https://www.ikikankou.com/spot/10110
まだまだ絶景スポットがいっぱい
壱岐島にはまだまだフォトジェニックな絶景スポットが盛りだくさん!最後に、おすすめスポットを2つご紹介します。
海を見つめる6体の海中地蔵「はらほげ地蔵」
Photo by Mayumi
こちらは、左京鼻の近く、八幡浦の海中に祀られた6体のお地蔵様「はらほげ地蔵」です。
八幡浦は海女さんの里としても知られ、海で遭難して亡くなった海女さんや鯨の供養などのために建てられたと伝えられており、「腹(はら)」に丸く「穴がえぐられ(ほげ)」ていることが名前の由来で、その穴に供物をお供えするそうです。
満潮時には胸まで海に水没してしまうはらほげ地蔵。かつて、陸(おか)に移動させたこともありますが、よくないことが起こり、結局海中に戻したという逸話が残っているそうです。
・名称:はらほげ地蔵
・住所:長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1342番地
・地図:
・アクセス:芦辺港から車で約10分、郷ノ浦港から約25分、印通寺港から車で約20分
・壱岐観光ナビ:https://www.ikikankou.com/spot/10097
東洋一と謳われた「黒崎砲台跡」
Photo by Manyumi
最後のおすすめスポットは、猿岩のすぐ近くに遺された戦争遺跡の「黒崎砲台跡」。
“射程距離と破壊力は東洋一”と謳われた巨大な砲台は、対馬海峡を通過する艦船を攻撃する目的で設置されたものですが、戦時中は試射1回を除き、結局実戦では一度も使われずに解体されたそう。
そんな砲台跡は、猿岩駐車場脇の売店「お猿のかご屋」裏手の遊歩道が展望台につながっており、巨大な穴を見下ろすことができます。
静かに朽ちていくふしぎなたたずまいのこの廃墟。ぜひ猿岩観光ついでに立ち寄ってみてくださいね。
・名称:黒崎砲台跡
・住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町新田触870番地
・地図:
・アクセス:郷ノ浦港から車で20分、芦辺港から車で約25分、印通寺港から車で約30分
・壱岐観光ナビ:https://www.ikikankou.com/spot/10104
見どころいっぱい!壱岐島へ旅に出かけよう
Photo by (一社)長崎県観光連盟
まだまだ見どころ満載の壱岐島。
かわいいイルカと触れ合える「壱岐イルカパーク」はファミリーにもおすすめですし、太古の昔「一支国(いきこく)」と呼ばれた壱岐島の王都に特定された「原の辻遺跡」など、歴史好き・古墳好きにはたまらないスポットも目白押しです。
もちろん、美しい自然や海が生み出すウニや魚介、壱岐牛などといったご当地グルメも充実しています。
「神々の宿る島」壱岐島は魅力の宝庫。ぜひ次の旅では、玄界灘の離島へ遊びに行ってみませんか?