皆さんは、インド人が話す英語を聞いた音がありますか?「ヒングリッシュ」と呼ばれることさえあるインド英語は、一般英語とはまた違ったユニークな特徴を持っています。
今回の記事では、そんなインド英語の特徴や、インドにしかない独特のフレーズなどをまとめてみました。これさえ読めば、インド人との会話がスムーズになります!
*編集部追記
2017年3月に公開された記事に、新たに項目を追加しました。(2017/07/31)
2017年7月に公開された記事に、新たに項目を追加しました。(2018/11/09)
ヒングリッシュ(Hinglish)とは
インドでは英語やヒンディー語を含め、多くの言語が話されている国なのはご存知の方も多いはず。ヒンディー語はアクセントがとても強く、ヒンディー語に慣れたインド人が英語を話そうとすると、ヒンディー語のアクセントが出てしまうことがあります。
ヒングリッシュとは、ヒンディー語を話すインド人が話す英語のことでヒンディー語と英語(イングリッシュ)を掛け合わせた造語です。
話している言葉は英語で間違いないのですが、あまりにもヒンディー語で使われるアクセントをそのまま英語を話すときも使用してしまっているので、非常に聞き取りにくく、アメリカ・イギリス英語とは異なった英語に聞こえるのが特徴です。
続いて、そんなヒングリッシュと英語にどんな差があるのかをご紹介します。
インド英語は、単語をつづりどおりに読む
photo by shutterstock
一般的な英語とインド英語の大きな違いの一つとして、インドでは英単語をそのままつづりどおり読むことが挙げられます。
例えば、水曜日を意味する”Wednesday”は「ウェドネスデイ」、空気を意味する”air “は「エァル」など、文字通り見たまま発音するのが特徴なのです。
インド英語はthをタ行で発音する
photo by shutterstock
次に特徴として挙げられるのは、日本人もなかなかできない「th」の発音。インド人にとってもこの「th」は発音が難しいらしく、タ行で発音してしまうとのこと。ですから、インドでは”Thank you”は「タンキュウ」という発音になります。
インド英語はr を「ル」と発音する
photo by shutterstock
例えば”park”という単語は、普通「r」の音を発音しませんよね。ですがインド英語では、「r」もバッチリ発音しちゃうんです。つまり、”park”は「パルク」という音に近い発音になります。なんともユニークですね!
インド英語にはインド固有の数字表現がある
photo by shutterstock
さて、インドには「Lakh (ラク) 」と「Crore (クロール)」という独特の数字単位があります。ラクは10万、クロールは1000万という単位です。ですから例えば、3ラクは30万になるわけです。インドでは一般的に使われる単位ですので、ぜひ覚えておきましょう。
インド英語は独自の単語がある
photo by shutterstock
インドで英語が使われるようになったのは、イギリス植民地時代からです。それゆえインド英語はイギリス英語に似ているのですが、似て非なるものも多いです。
例えばお店を表す”shop”という単語ですが、インドでは”shoppe”と書きます。これは決して綴りミスなどではなく、古い英語を使用しているからなのです。ピーマンのことを”green pepper”ではなく”capsicum”と言うのも、同じ理由からです。
他の地域での英語も独自の単語を使うケースがありますが、なぜ違う単語なのかを理解すると、親しみがわきますね。
インド英語はメールなどでの書き言葉が違う
photo by shutterstock
what→wot、we→v、th→dなど、独特の書き言葉を使うのも、インド英語の面白いところです。
What’s that?→wots dat
インド英語で書くと、上記のようになってしまうわけですね。また文章の最後に”dear”という言葉をつける人が多いのですが、これは一般的に使われるもので、dearの持つ「親愛なる人、愛しい人」のような深い意味はないので注意が必要です。
インド英語は抑揚があまりない
photo by shutterstock
イントネーションも独特で、一般的な英語に比べてあまり抑揚がありません。インド訛りが強い人の英語は聞き取りがとても難しく、慣れるまで時間が必要です。