ライター
さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

はるか昔、オランダ統治時代にヨーロッパとアジアを結ぶ主要貿易拠点だったインドネシアには、当時の雰囲気が残るコロニアル風のレトロな建築が多く残っています。

今回は「写真映えの街」としてインドネシア国内人気が近年高まっている、スマランというノスタルジックな港町の魅力を紹介いたします。

スマランって?複数の文化が混じり合うノスタルジックな港町

photo by satori

スマランは、インドネシア5大都市の一つにも数えられる大きな商業都市。ジャワ島の中心部に位置し、首都ジャカルタからは飛行機で1時間、電車で6時間の場所にあります。

海に面するスマランは、オランダ統治時代国内で作られた作物を各ヨーロッパに送り出す港町として栄えました。そのため、今でも多くのオランダ人邸や中華街が残っています。

最近では、オランダの建築物やインドネシア人が作った新しい街並みの写真がSNSでシェアされ、「写真映えする街」として国内での人気が高まっているそう。

次からは、私が実際にカメラを持って訪れた「スマランのオススメスポット」をご紹介します。

パステル&カラフル!「虹の村」カンプン・ペランギ

photo by satori

「カンプン・ペランギ」はスマランの町の一角にある、とにかく全てがカラフル!な村です。インドネシア語でカンプンは村、ペランギは虹という意味、直訳すると「虹の村」となります。
photo by satori

この村はもともと、急勾配の丘にあった何の変哲も無い貧しい密集村でしたが、2016年に地域おこしの一環として市民によってカラフルに全体が塗り替えられたそう。

結果、地域おこしは大成功。世界中のネットニュースで取り上げられ、今では地球一周クルーズもわざわざ立ち寄るほどの観光名所になりました。

地面や階段まで塗装する徹底っぷり

photo by satori

カンプン・ペランギの中に入ってみると、どこもかしこも、とにかくカラフル!家だけでなく階段・地面までもがペンキで彩られています。色彩に統一性は感じられず、インドネシア人のセンスに任せ大胆に、自由に塗られているといった印象。

日本人からすると、こんなに目がチカチカする場所で落ち着いて暮らせるの!?と不安になりますが、インドネシアでは定期的に家を自分で塗り替えることも多いので、家がカラフルであること自体は珍しくありません。
photo by satori

ときどき「これ大丈夫?」と突っ込みたくなるイラストもありますが、それも含めて「現地の人たちが楽しんで作ってるなぁ」と感じられて、見ている方も楽しくなってきます。
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自由すぎ!と苦笑させられるような場所もあれば、このように細かなセンスが光る場所があったり。

カンプン・ペランギは歩いて一時間程度の広くない村ですが、入り組んでいるので「自分だけのお気に入りスポット」が見つかるかもしれませんね。

■詳細情報
・名称:カンプン・ペランギ(Kampung Pelangi)
・住所:Jl. Wonosari III, Randusari, Kec. Semarang Sel., Kota Semarang, Jawa Tengah 50244 インドネシア
・地図:
・アクセス:市内から約10分(タクシー)
・営業時間:24時間
・所要時間:1〜2時間

3つの建築様式が混ざり合う壮大な礼拝所「グランドモスク」

photo by satori

市内中心地にあるスマランで最も大きなイスラム教の礼拝所「グランドモスク」も、写真や建築好きならばおすすめしたいスポット。

ここでは、ローマ・イスラム・ジャワ(インドネシアの島)の3つの建築様式が合わさった美しいモスクを見学できます。
photo by satori

モスクなので基本的には礼拝所のための施設ですが、敷地内にはスマラン市内を高い位置から眺められる望遠台や、ムスリム文化の博物館も併設してあり、外国人観光客誘致にも積極的です。

おすすめ時間帯は夕方。天気がよければ、パステルカラーの空に浮かび上がる幻想的なモスクが見られるかもしれません。

■詳細情報
・名称:カンプン・ペランギ(Kampung Pelangi)
・住所:Jl. Gajah Raya, Sambirejo, Kec. Gayamsari, Kota Semarang, Jawa Tengah 50166 インドネシア
・地図:
・アクセス:市内から約10分(タクシー)
・営業時間:4:00〜22:00
・所要時間:1時間
・公式サイトURL:https://majt.or.id
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さとり 外に出るオタク

京都出身。ジョグジャというインドネシアの古都の観光局で働いていました。(青年海外協力隊として)京都と東南アジアが好きです。

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