旅中にトラブルはありましたか?
空港系のトラブルはすごく多かったですねスペインからモロッコ、片道のチケットしか持っていなかったため、入国拒否。チュニジアでは、言葉通じないため入国拒否。
その時は違う日本人が通ったため、その人に助けてもらったりしました。また、親切で送ってくれたら、実は麻薬の密売人の人だった…とかもありましたね。スリもありました、もう一瞬ですよ。
泥棒ホテルなども存在しました。知らなくて、知った時にはもう遅かったです。その時に、現金がほとんどなくなってしまったので、もう日本に帰ろうかとも思いました。でも、そういう事件に合う確率は日本の交通事故に合う確率より低いですよ。
帰国後、価値観の変化はありましたか?
世界一周中、1年間を予算200万円で旅しました。泊まりたいホテルなどがあったら5星ホテルでも泊まっていましたね。お金にとらわれすぎるのは嫌だったんですよ。基本は節約で使うところは使っていました。
しかし、世界一周帰ってきたら節約するようになりましたね。昔はなんでもお金を出せば、美味しいものを食べられると思っていたのですが、そういうことじゃないんですね。その時どういう気持ちで食べるかとか、誰と食べるか、とかが重要だなって感じるようになりました。日常を幸せと感じるようになりたいと思うようになりましたね。
もう一回世界一周したいと思いますか?
今はまず結婚したいなて思いますね。結婚相手によっては、一緒にもう一回世界一周に行きたいと思っています。新婚旅行で1か国1か月ぐらい滞在して、そこで国ごとに毎回結婚式をあげる。ってことをやってみたいんですよ。その国の現地の結婚式や、民族衣装を着たりしてやりたいですね。
これからの目標、やりたいことはありますか?
今は次のステップへいこうかなと考えています。例えば、家庭を持って子供が困らないような環境を作ってあげたりしたいですね。
そして、旅行きたいって人がこの店来て、情報を提供できる場所にしたいです。旅に出る人のサポートができたらいいなと思っています。これから旅行く人とか、帰ってきた人の集まれる場所になったらいいなと思いますね。
あとは、近所の変なおじいちゃんになりたいかな。おじいちゃんがファイヤーパフォーマンスなんかをしたりして、なんやあのおじいちゃん。って思われる人になりたいです。でもほんとここまできたのは人に恵まれていたからだと思いますね。
旅中気をつけていたことはありますか?
世界一周をしているとき、もらった恩をとめない。ってことに気を付けていました。自分より前に来た人が情報提供してくれたり、ご飯を食べられる空間を作ってくれたり、とかしてくれたので、その流れは止めないようにしていましたね。自分もその後の人に続ける。ということを大事にしていました。
あなたにとって旅とは?
「自分との会話」です。日本にいると縛られることが多いんですよ。時間は限られていると感じます。しかし、旅していると時間はいくらでもあるんで、その時間で自分と向き合うことができます。そういう時間って大切だと思うんですね。
これから旅立つ方々へメッセージをお願いします!
▼中林隆志(なかばやし・たかし)
1976年、大阪出身。桜ノ宮高校卒業。若いころはスポーツバカでバスケに夢中。そしてインテリアが好きで店舗内装の仕事に就くも月500時間労働に一年であきらめ飲食の世界へ。25歳からチェーン店の店長として働き全国一位記録をどんどん更新する。しかし29歳で世界に出るために会社をやめ世界一周へ。帰ってきた頃にはすっかり人生観が変わり、ヒッピー文化やファイヤーパフォーマンスにはまり自由人生活が始まる。そして旅でシェアする面白さを知り32歳でシェアハウスを三件運営。37歳の去年12月にはこれから旅に出る人が情報やアドバイス、仲間ができる空間を作りたくて、大阪の心斎橋にcafe&bar旅人の家をオープンする。
cafe&bar旅人の家(https://www.facebook.com/tabibito.ie)