編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

波乱万丈な人生を送ってきた井上勝雄さん。会社を経営したり、結婚していた過去。成功していそうな人生が一転してしまい、その時に出会った「世界一周」というものの経験について、聞いてみました。

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ちなみに、勝雄さん自身も関わっている「旅∞(たびはち)」プロデュースの、オープン直前のカフェ「r∞t(ルート)」を利用してインタビューさせて頂きました。

 

離婚、おまけに仕事もダメに

ちょうど一年前のクリスマスの時期。それまではビジネスも順調で、港区の高級マンションで優雅な生活をエンジョイしていました。しかし家庭がうまくいかず離婚。ちなみにそれが2回目の離婚でした。

それまで調子に乗っていたこともあり仕事もダメになりました。気がつけば全てが上手くいかなくなり、千葉の実家に戻りました。お金も無く、仕事もない。すっからかん。まさに鬱状態でした。

そんな状態でも生き延びるために、最後のなけなしのお金で韓国からアクセサリーを仕入れて販売しようと考えて、尊敬する経営者に相談しに行きました。ちなみにその人は僕がアニキ!と慕う地元の中学の先輩でした。

 

それは果たして自分の望んでいる生き方であるのか?

若者をターゲットにしたアクセサリーをサンプル輸入し、軽くマーケティングもすると反応も良かったので、韓国の業者と取引を開始するところでした。

お金になりそうで、聞こえも良くてシャレている仕事だと思って、これで起死回生しようと気合入れてアニキ!に話しました。

 

すると話を聴き終わったアニキ!が「それ、本当にお前のやりたい仕事なの?」と僕に質問してきました。

僕は「いや、、、別に、、、とりあえずこれを足がかりに、、」と答えると、「だったらその仕入代金で世界一周行ってこい。もうお前のような自分の人生を見つめない輩に付ける薬は旅しか無いわ」といきなり提案されました。全然想像もつかなかったし、興味も無いし行きたいとも思わなかったのですが、

 

「それでも絶対お前は変われる、俺が保証するよ、だから行け。これは命令だ!!!」

 

と強く言われ、イヤイヤ旅に出ることに(笑)。これが後々、僕のブログのタイトルにもなる【旅流しの刑】です。

でも僕としては2回の離婚と仕事の失敗で殆ど人生を諦めていたし、全てのことにヤル気をなくしていたので、「まぁどうでもいいや」ぐらいの気持ちで世界一周をぼんやり考えるようになりました。

 

帰ってくる条件は世界一周ブログランキングで一位を取ること!?

年末にいきなり、アニキ!の家に、お泊りセットを持って来いと言われました。そして、Skyscannerという格安航空券のサイトを教えられた後に、「2月頃だとちょうどウユニ塩湖が雨季の時期だから」という訳のわからない理由で、ボリビアのラパスまでのチケットを強制的に買わされました(笑)。

これが世界一周の最初の渡航先が決まった瞬間です。しかも2月末出発というのもその時に決まりました。いえ、決められました(笑)。

 

ちなみにボリビアという国の場所すら知りませんでしたし、その時はじめて「ラパス」という名前を聞きました。

そしてその晩にアニキ!から世界一周に向けて必要な予防接種、旅用品を教えられ翌日から準備にとりかかりました。

 

そんなこんなで、あっという間に出発当日を迎え、空港まで送ってもらう最中に「パタゴニアも行けよ」と言われ、「そこはどこにある国ですか?」と聞いたところで、さすがのアニキ!も「あ、こいつマジで何も世界一周のことを調べてないな」と気が付きました。

ようやく、南米のガイドブックを買いに行く。そんな世界一周出発日でした。帰国日も決めてない状態でしたが、

 

「お前、世界一周ブログランキングっていうのがあるから、そこで1位取るまでは帰国するなよ。毎日ブログ書けよなー。応援してるぞー!!!」

 

って言われて見送られたのが印象的でしたし、「あ、しばらく帰国できないんだ」と思いました。

2,出発日

 

出発時の心境は?

2~3か月前までは高級マンションでぬくぬくと過ごしていたのに、いきなり全てを失い世界一周をすることに。

当然自分の意思なんてゼロです。だからウユニ塩湖に行っても鏡張りの具合なんて興味なし。バスでウユニの街まで12時間かかるのですが面倒くさくて仕方ありませんでした。

ラパスの標高が高いことも全然知らなくて、到着したらすぐ高山病にかかってしまい、到着して3時間で帰国したくなりました(笑)。

ウユニ

旅行中は頻繁にメールでアニキ!から連絡が来ました。「ウユニの次はマチュピチュに近いクスコへ行ってこい」「ペルーにいったらアヤワスカも行け」という具合に。

もはや連絡というか、”指令”でした(笑)。僕としては、もうここまできたら徹底的に流されようと心に決めて、アニキ!に言われた場所はとりあえず押さえて最初は旅をしました。というか、全く観光地を知らなかったので。

 

因みに一番最初に受けた指令の世界一周ブログランキングで1位を取るためには、1日150人以上のクリックが必要でした。

ブログは出発一週間くらい前から始めたので全然どうしたら良いか分かりませんでしたが、アニキ!や地元の友達が応援してくれた結果もあって、ランキング11位からスタートすることが出来ました。

 

最初は苦痛だった旅が次第に楽しいものに

旅に出て最初の1ヶ月くらいは毎日不安だったし寂しかったので、泣いたりしました。その時、僕35歳のオジサンでしたが(笑)。でも時間がたつにつれて前を向くようになりました。

気がつけば旅中で友達がだんだんと増えていって楽しくなりましたし、さっさと世界一周を終わりにしたかったのでひたすら移動、移動、で忙しくてクヨクヨしている暇もなくなりました。

 

ただ、誰も知り合いがいない目的地に行くのは寂しかったので、旅先で出会った他の旅人を追いかけるように移動しました。

でも指令があるので、ちょいちょい指令された場所に行きつつ、友達を追いかけて合流する、という感じでした。皆の予定をフェイスブックなどでチェックしながらの旅でしたね。

 

出会いがきっかけでブログランキング1位に

人生を諦め、更に人に流された旅でも、いっちょ前に南米のコロンビアで好きな子(Aちゃん)が出来ました。初めて旅を続けたいと思った瞬間でしたね(笑)。

編集部

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