編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

しばらくすると、「燃やす奴は並べ」とMr.が言って、何人かの人が並び始めました。それでも、僕は「絶対燃やさない」と言い続けました。初めの人がお札を燃やそうと火を付けた瞬間に、Mr.が即座に火を消しました。

 

僕なりの解釈ですが、「最初に燃やした人はあなたの基準の中では正しい、燃やさないと言った僕も僕の基準の中では正しい、しかし、その2人以外の周りの空気を見て決めた奴は、この先も出遅れることが多い。そのままでいいの?」ということだったのだと思います。

そして彼は続けて「僕が言うことは正しくないし、君たちが言うことも正しくないのだから、圧がかかっても途中で意見を変えずに、自分で決めろ」と言いました。

これはMr.が伝えたいことの1つだったと思いますが、あくまでも僕たちに考えさせることを重視していて、すごく楽しかったですね。

 

20代のうちにあと3年はニューヨークに住みたい

Mr.も現在ではアメリカ人に帰化していて、留学中に知り会った人もみなNYで頑張っています。だから、ニューヨークへの思い入れは強いですね。ニューヨークなら、骨をうずめていたいと思っています。

今度またニューヨークに行けるとしたら、まずはMr.にお礼を言いに行きたいですね。あとは、現在、今後の得意にしていく領域を決めているところなので、その領域に関連する人たちに会ってきたいですね。

今得意とする領域は旅行とウェブですが、もう1つ自分なりの得意な領域が欲しいですね。今はまだ探しているところです。

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留学、世界一周、2種類の視野の広がり

垂直に広がる

海外に出ると視野が広がるとか、経験が広がるという話をよく聞きますよね。ただ、広がるというのにも、色々あるということが分かりました。

留学では、ずっと同じ人に会って、同じ授業に行って、同じ家に帰ります。だから、人との関係において、相手の話していることやコミュニケーションが、だんだん深くなっていきますよね。お互いの気持ち、経験を深く積み重ねていくことで、発見があり、視野がどんどん深くなっていきました。

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水平に広がる

逆に世界一周だと、未知の場所に行くので、毎日が新しい発見ですよね。トルコからギリシャに船で行く時は、文化や食べ物が徐々に変わっていくというのが見えます。世界一周では、視野が横に広がっていきました。

同じ視野が広がる経験でも、垂直な体験と水平な体験をする感覚が全く違っていました。その両方を経験できたことが良かったですね。

 

自分で選んだ出逢いから仲間になるまで

留学、旅での出逢い、初めての仲間とは

TABIPPOもそうだし、Mr.を含めたニューヨークで今頑張っている人たちも仲間ですね。高校時代までは、割と限られた選択肢の中から、接する人を選びとっていますよね。

大学も、その時の偏差値や文系、理系などがあって、その中から選びました。でも、留学や世界一周は、完全に自分で決めた選択です。そこには自分で選んだ出逢いしかない。それがTABIPPOのメンバーやニューヨークの仲間につながっているのだと思います。

気付いたら、関係が続いていた

そこまで長い付き合いになるかどうかは、当時は全然分かりませんでしたね。TABIPPOは旅のノリで立ち上げたところもありましたから。
TABIPPOのメンバーは最初から好きだったけど、親友になるかどうかは本当に分かりませんでした。やっているうちに良いメンバーだなと思うようになりました。仲間だから関係が続いたのではなく、TABIPPOの活動を続けてきたから仲間になったということです。

これは、本当に偶然でしかないと思います。偶然できたメンバーだから、いいのかなとも思います。

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TABIPPOメンバーがつながる

留学から世界一周、同じことをやろうとしていた

立ち上げメンバーの一人である、小泉翔のことは、日本にいる時から知っていました。はあちゅうさんが、スポンサーを付けて世界一周をしていたのですが、ちょうど世界一周達成を祝う帰国イベントがあって、それに参加したんです。

そこでたまたま翔と同じテーブルになり、お互い留学から世界一周という同じことをやろうとしていたので、すごく仲良くなりました。

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色んなつながりが重なった

また、世界一周をしていて、ブログをやっている人たちのことは、会ったことがなくてもお互いを知っていました。その中で、たまたましみなお(清水直哉)と、袴田大輔の二人が、「世界一周の最後にニューヨークに寄ります」とメッセージをくれた。「じゃあ、ニューヨークで会いましょう」ということになったんです。

そこで、一緒にご飯を食べて、その時考えていることなどを色々話して、「じゃあ日本で何かやりましょう」という話になりました。そういうつながりが全部重なって、最初の立ち上げメンバーがつながった感じですね。普通に生活していたら、重ならなかったことを考えると、不思議ですね。

 

留学、世界一周で変わったこと、変わらないこと

持ち帰ってきた変な自信

留学、世界一周、就活、それぞれがビッグイベントでした。その分達成できたことで、異様な自信になりました。色々なハプニングがあったけれど、やりたいことが全部できたので、「やればできるんだ」と思うことができ、自信につながりました。

帰国後には、その自信が活きて、ここはもう留年せずに突破しようと思いました。TABIPPOで初めて大きなイベントをやる時もそうですね。あの時はメンバーみんなが海外から異様な自信を持って帰ってきていたので、何をするにもその「やれる感」は役に立ちましたね。

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2択じゃなくて両方取りたい

逆に、自分が大事にしているものや性格自体は、広くなった、深くなったことはあっても、変わってはいません。

やりたいことがすごくたくさんある時に、「優先順位を付けましょう」とか、「取捨選択しましょう」という意見があると思います。それらは正しいと思います。合理的だと。

でも、優先順位とか言う前に、どうしたら今の自分で全部やれるのか、まずは考えること。そして、できるかぎり譲らないことを大事にしています。

色んな理由があるにせよ、自分でやりたいと思っていることは、カッコいい言葉ではごまかさない。選択に対して、二択じゃなくて、両方取る姿勢でいたいです。ギリギリまで欲張ろうとすることは今も大事にしています。

家族の存在は変わらず大きい

うちの親はもしかしたら少し変わっているかもしれません。ニューヨーク留学も世界一周もすっと話が通って、反対されることもありませんでした。放任主義ではないけれど、小さい時からずっと大人として扱われている感じがありましたね。

今までやろうと思ったことを止められたことはなくて、やってみればいいじゃないと。そこは大人扱いしてくれるところに、感謝しています。留学後も変わらず、家族の存在は大きいです。

 

これからのこと

会社をやめて、TABIPPOに尽くす

TABIPPOは、最初から自分がやってきたものだから、最後までやりぬこうという気持ちが非常に強いです。それに加えて、TABIPPOの場合、「自分がいるか、いないか」で、大きく進路が変わります。
一方、会社は自分がいなくても仕事は回ります。つまり、「僕一人がいるか、いないか」で、会社が傾くことはないんですよね。そこが大きな違いです。

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たくさんあるのですが、自分にとっての大きいテーマは、「もっと欲張って生きる」ことです。逆に外に向けてのテーマだと、「もっと欲張って生きる人を増やす」ことを、これからも大事にしていきたいです。これは、TABIPPOをやっている理由でもあります。

TABIPPOをやっていて、普通に大学生をやるだけじゃなくて、世界一周する人が増えてくれたら、嬉しいですね。欲張っている人が増えている感じがしますよね。その形は世界一周であってもいいし、他の形であってもいいと思っています。

 

世界一周はやりたいことの1つ

これから旅へ踏み出す方へメッセージ

世界一周や旅に必要なものは多くないと思っています。パスポート、旅を楽しむ期間。パスポートは自分でとって下さい。期間も自分で決めてください。あとはチケットを探して購入ボタンをクリックするか、しないかです。押したら、行くしか無い。

他の事を色々考えだすと、あれもこれもってやっているうちに、だんだん気持ちが弱っちゃうじゃないですか。だから、そこは一旦置いておいて、留学も、世界一周も、一歩踏み出すところに集中して、そこに気持ちを込めてほしいです。

あなたにとって旅とは

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たまたま僕にとっては世界一周が目立っていたけれど、他にもやりたいことがたくさんあった中で、世界一周はその一つでした。

▼前田塁(まえだ・るい)1987年京都府生まれ。慶應義塾大学卒業。大学3年の夏よりニューヨークでの交換留学に挑戦する。留学後、ニューヨークから世界一周へ出発。100日間で19カ国を巡る。帰国後、世界一周団体TABIPPOを立ち上げる。大学卒業後、関西のインフラ会社へ就職するも、TABIPPO代表の清水直哉氏からの誘いで株式会社オプトへ転職。その後は企業のソーシャルメディアマーケティング支援に従事する。今年2014年1月に株式会社オプトを退職し、現在はTABIPPOにて活躍中。

(取材日:2014年1月22日)

編集部

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