53メートルの巨大な塔には無釉煉瓦造りのユニークなデザインが施してあり、イスラム文化とアジアの遊牧民文化がペルシア文化と融合している特徴が見られます。2012年に世界文化遺産に登録されました。
シャフリ・ソフタ
青銅器時代の遺跡で、古くより東西交易の要所として栄えてきた町です。シャフリ・ソフタはペルシャ語で焼失の町を意味しており、最盛期に忽然と町の痕跡が消えていることから実際に焼失したのではないかと考えられています。
1967年に遺跡が発見されてから、現在も発掘が進められています。2014年に世界文化遺産に登録されました。
タハテ・スレマーン
タカブ村の北東に位置する「ソロモンの王座」という意味の名を持つタハテ・スレマーンは、ササン朝ペルシア時代からイル・ハーン国時代にかけての遺跡です。
ササン朝ペルシア時代の祭壇アザル・ゴシュナスブは、ゾロアスター教の主な寺院の中では唯一残っているもので貴重なものとされています。2003年に世界文化遺産に登録されました。
ペルシャ式庭園
ペルシャ式庭園は西はスペインから東はインドまで広大な範囲に渡って影響を及ぼした庭園様式で、ペルシャ式庭園の歴史は紀元前4000年代にまでさかのぼります。
現存する庭園のうち、パサルガダエ庭園、エラム庭園、チェヘル・ソトゥーン庭園、ドーラト・アーバード庭園などの9つの庭園が2011年、世界文化遺産に登録されました。
シャイフ・サフィー・アッディーン廟
宗教建築物に生活施設を兼ね備えた複合施設で、増築を重ねながら限られたスペースを最大限に活用できるように建設されています。高さ17メートルの円筒形をした建造物の内部は金による豪華な装飾が施されています。
隣接する廟には教団の指導者であったシャー・イスマイール1世と王家一族が眠っています。2010年に世界文化遺産に登録されました。
バム遺跡
ササン朝ペルシア時代に紀元を持つ都市で、その後サファヴィー朝時代に現在残っている城壁が完成しますが、アフガン人の攻撃により廃墟となりました。
アドベを使用して建設された最大の遺跡ですが、2003年の地震によって大きく崩壊し、2004年に世界文化遺産に登録されると同時に危機遺産としても指定されています。
ビソトゥーン
先史時代からメディア王国時代、アケメネス朝時代、ササン朝ペルシア時代、イル・ハン朝時代までの遺跡です。中でも紀元前521年にアケメネス朝の王として即位したダレイオス一世のレリーフと、楔形文字が刻まれた碑銘が特に重要なものとされています。
碑文は三言語で記されており、アケメネス朝時代の歴史的文書で現存する唯一のものです。
メイマンドの文化的景観
2015年に登録された世界遺産。この地域では半遊牧民たちが季節性の移住生活を営んでおり、冬には岩窟住居で生活をしています。
スーサ
photo by abe manami
スーサが位置するのは、イラン南西部ザグロブ山脈のふもと。紀元前30世紀から紀元前7世紀のエラム王国、そしてその後のアケメネス朝ペルシアの首都として繁栄しました。
ハンムラビ法典碑が発見された場所としても知られています。
ペルシア式カナート
カナートとは、古代ペルシアで生まれたとされる地下水路システムのこと。イランには3万を超えるカナートが残されていますが、その中で技術や立地の点で評価された11のカナートが登録されています。
ルート砂漠
イラン南東部のケルマーン州、ホラーサーン州、スィースターン・バルーチェスターン州にまたがる大砂漠。最高気根が70度を超えたこともあり、暑い地域として有名です。
古都ヤズド
ゾロアスター教の中心地として知られているヤズドは、世界最大のカナート網を持つ都市としても有名。2016年に「ペルシア式カナート」の一部として世界遺産登録されましたが、2017年に都市の歴史地区が世界遺産登録されました。
まとめ
いかがだったでしょうか。ちなみに、イランに入国する場合はビザが必要です。治安情報と合わせて事前にご確認くださいね。
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