編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

チヴィタの魅力って?


わたしが思うチヴィタの良さとは、なんといってもこの古き良き中世にタイムスリップできるところだと思います。

訪れたのは夏だったので、歩いてチヴィタの橋に向かう道のりも正直とても疲れましたが、パッと視界が開けた時に見えるその大絶景は、心臓が震えるものがありました。

夏にこの荷物の量を持って急斜面を歩くのは相当大変だな……なんて思ったりもしましたが、すれ違う他の国の観光客の方々から「頑張れ〜!」「後少しだよ!」「すごい体力だね!」とエールをいただいたので、なんとか登り切ることができました。


門を潜るとそこには、いつか世界史の教科書で見たかのような古き良き中世のローマの風景がわたしを待っていました。赤茶色のレンガで造られたアーチや建物。住民のみなさんが丁寧にお世話されている、色とりどりの花たち。

目に映るもの全てに心を打たれたのを今でも覚えています。その美しいレンガに映る壁に、木々や花が映っている町全体の雰囲気が可愛くて可愛くて、何度もシャッターを切ってしまいました。

チヴィタは実は猫の町でもあるらしい


見てください、この神々しい猫を!この猫は、チヴィタに住む野良猫。

わたしがチヴィタに到着して、チェックインを済ませた後町を散策している時、何匹もの猫に出会いました。ある猫はレンガの上をスタスタ歩き、ある猫はお庭でスヤスヤお昼寝。またある猫は広場で日向ぼっこ。

猫好きのわたしは猫を見つけるたびに写真を撮って楽しんでいました。宿泊した夜、なんだか眠れなくて窓を開けて外を眺めていたところどこからともなく猫たちが同じ方向に向かって歩いていく光景を目にしました。

次の日の朝、昨晩の猫たちのことが気になったので「町のどこを歩いてても猫がいるんだけど、どうして?それに昨日の夜、猫が何匹も同じ方向に向かって歩いて行くのを見たの」と、ホステルのマザーに尋ねてみると……。

すると「あぁ、チヴィタにはね、野良猫のグループみたいなのがあるのよ。その数だいたい40匹くらいはいるんじゃないかしら。チヴィタに住む人たちはみーんな、猫が大好きなのよ。」こう答えてくれました。

町の人々は、共に生きる全ての動物たち(ホステルには猫も犬もニワトリもいました)に優しく、そして大切にしているのだそうです。チヴィタは秘境好きだけならぬ、猫好きの人にももってこいな町ってことですね!

チヴィタに訪れた際には、何匹の猫と出会うことができるのか数えてみるのも面白いかもしれません。

人々が守り続けるあたたかい町


さて、イタリアの秘境チヴィタの歴史とその魅力についておすすめしてきましたが、いかがでしたでしょうか?ローマから日帰りで行くのもよし、わたしのようにチヴィタで宿泊して満喫するのもよし。

伝統を守り続け、死にゆく町と言われながらも、これからも永続させようとする町の人々の工夫。門をくぐれば古き良き中世のローマが顔を覗かせる街の雰囲気。人が温かく、猫にも優しい小さな町。それがチヴィタです。

ぜひ、みなさんもイタリアに訪れる際には、旅程に組み込んでみてはいかがですか?

All photos by ASUNA IGARI

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Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

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