みなさんは、「ジープ島」をご存じですか?日本人だけしか渡ることができないという太平洋に浮かぶ小島。TV番組の「世界の絶景100選」1位に選ばれたジープ島の基本情報と楽しみ方をご紹介します。
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ジープ島って?
ジープ島は、「ミクロネシア連邦」という国に属する島。フィリピンの東、パプアニューギニアの東北に位置しています。「トラック環礁」という周囲をサンゴ礁に囲まれたジープ島は、外周わずか110m、直径が34mというひと目で全景を見渡せるほどの小さな島です。
日本人だけが行けるって本当?
現在ジープ島は、日本人だけが行ける島となっています。野生のイルカが生息する環礁内にあるジープ島には、オーナー吉田氏が運営する定員8名(最大12名可)のコテージがあるのみ。小さな島のこじんまりとした自然環境と暮らしのルールを守り続けていくために、繊細なコミュニケーションが無理なくとれる日本人のみ対象とし、事前トラブル回避につなげているとのこと。
これは、異文化を感じたい人には不向きかもしれませんが、旅に慣れていない人でも安心できる環境といえるかもしれません。(ひとつのグループの1員として来島の場合のみ、日本に住む外国人ならOKの場合もあり)
ジープ島の自然環境
ジープ島の最大の魅力は、なんといっても「自然」。ダイナミックに360度見渡せるパノラマビューの空と海、野生のイルカやカラフルなトロピカルフィッシュ、水底で生きるサンゴ礁などのダイナミックで美しい自然環境に囲まれていること。人工的なものを余分に持ち込まずに作られた宿泊環境なども見逃せません。
ジープ島の宿泊環境
島には水道設備がないため、食事や飲料には雨水を使用。シャワーは、オープンになった小さなスペースで、バケツに汲んだ水のみで済ませます。トイレは、使用後に自分でバケツの水を使って流す手動水洗。
ネット環境なしのため、撮影した写真をSNSにすぐにアップすることもできませんし、自家発電のため、消灯後はトイレに行くのにも持参した懐中電灯が必要。このような普段の街の暮らしとは異なる環境を楽しめるかどうかが、ジープ島滞在の重要なポイントになりそうです。
ジープ島の成り立ち
日本の委任統治時代に「婚島」と名前を付けられるまでは、名も無き無人島だった「ジープ島」。豊かな自然に囲まれた無人島に名前を付け、現在のような宿泊可能な場所に作りあげたのが、オーナーの吉田氏。現在は、ウエノ島にある「ブルーラグーンリゾートホテル」の別館として機能しながら日本人ゲストたちを迎えています。
代表的なグルメ
ジープ島での宿泊は、朝・昼・夜の3食付き。現地スタッフが用意してくれる簡単な日本食がいただけます。ディナーは、バーベキューが基本で、牛や豚や鶏肉のほか、リクエスト次第では、ロブスターやマングローブガニも登場します。シンプルなメニューもジープ島の環境の中で食べるとおいしさが倍増しそうです。
成田からのアクセス
成田空港からは、ユナイテッド航空、JAL、ANAデルタ航空などでグアムへ飛び、乗り換えてトラック本島へ。トラック本島内にある「ブルーラグーンリゾート・ホテル」から、専用ボートでジープ島へ向かいます。
ジープ島に宿泊するには?
ジープ島への宿泊は、担当ツアー会社を通すのが基本となります。ジープ島全泊型や、1・2泊のみ、全日程を「ブルーラグーンリゾート・ホテル」に宿泊して、「ジープ島」へは遊びに行くだけというパターンなど、希望に合わせて選べます。成田〜グアム間は常に混むので、行ってみたいと思った方は、早めにツアー会社さんに相談してみるのがいいですね。一人での申込みもOKですよ!
・参考URL:http://www.jeepisland.com/activity/snorkeling.html
ジープ島の観光スポット
シュノーケリング
目の前の海にマスクとフィンを付けて飛び込めば、シュノーケルがすぐに楽しめる「ジープ島」。環礁に囲まれているため、波が穏やかで初心者でもOK。それでも不安な人は、島のスタッフさんに教えてもらいながら海を堪能しましょう。(マスクとフィンなどは、事前予約でレンタル可能)
スキューバダイビング
島の周辺に数え切れないほどのポイントが存在するジープ島。海の中で元気に生息するサンゴの群れやトロピカルフィッシュ、ダイナミックに泳ぎ回る回遊魚たちと、見どころがありすぎて困るほどのダイビング天国です。(現地でツアーの申込みが可能)
沈没船
ジープ島周辺の海域には、第二次世界大戦当時に沈没した船や戦闘機が今も海の底に残されています。輸送用の船として活躍していた「富士川丸」は、原型をきれいに残した沈没船として、世界中のダイバーに知られている存在。 ダイビングしながら「富士川丸」だけではなく、「五星丸」や「第二日の丸」など、沈没船を見ることができます。