役立った!幅広い職種の仲間から得たいつか役立つ知識
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協力隊は幅広い職種で募集があるため、医療関係から教師、芸術関係まで様々な業種の仲間ができます。また、訓練生は自主的に、授業後の自由時間に「自主講座」という1時間ほどのワークショップを開けます。
内容は「理学療法士によるマッサージの方法」や「体育教師によるエアロビレッスン」など、自分の職種に関係がある授業もあれば、「趣味のカメラ教えます」や「趣味のベリーダンスを教えます」など、趣味に関するものまで。開催頻度も自由であれば、出席も自由です。
この自主講座の目的は二つあります。一つは「今後、技術や知識を途上国の人たちへ伝えていくための練習」、二つ目は「知識の共有」です。参加者にとっても自分の専門外の知識が得られ、知見が広がる良い機会となります。
自主講座で「盆踊り」を教えてもらったら
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私はこの「自主講座」で盆踊りを友人から教わっていたおかげで、インドネシア人と盆踊りができました。
ある日職場の上司から、イベント3日前に「今度の国際ダンスイベントで、何か日本っぽい出し物してよ!」と無茶振りを受けたのです。
私自身、日本にいた時ただの会社員で何のスキルも、ましてやパフォーマンスの経験もなく、さてどうするかと悩んだ結果、ふと、訓練所で盆踊りマニアの友達から盆踊りを教わったことを思い出しました。
そして、早速日本人の知り合いを3人を誘い実施。結果、大好評でステージを終えることができました。
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これは好評だったので次の週もやらされた回の写真。やってみて初めてわかりましたが、盆踊りは国際交流にすごく効果的!
おそらく、「音楽と浴衣だけで日本っぽさが感じられる」「振り付けが簡単なので、見よう見まねで参加できて、しかも楽しい」という2つの理由が大きいと感じました。
ただの素人のダンスなら、普通は出し物として成立しません。ワークショップ形式にできる盆踊りだったからこそ、ノリのいいインドネシア人や子どもが混ざって大盛り上がりのステージにすることができたのでしょう。
実は、訓練所に来る前の私の盆踊り経験は、保育園で踊ったポケモン音頭のみでした。合宿訓練に参加していなかったら絶対に盆踊りをしようという発想もなく、路頭に迷っていたはず。訓練所で盆踊りを学んでおいて本当によかったです。
いつ、何の知識がどこで役立つのかは誰にもわからない
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「自主講座」は誰でも開くことができますが、当時「私はただのオタクなので教えられることはないな」と思って、参加のみで主催は行いませんでした。
しかし、今回何の気なしに教わった盆踊りが役立ったように、いつ、何の知識がどこで役立つのかなんて誰にもわかりません。
今となっては、「5分で覚えるNARUTOのあらすじと登場人物など」私も何か教えてあげらればよかったなぁと思います。
訓練を通して学ぶ、途上国での持ち物管理の重要さ
途上国で生活する上で本当に大事なのが、「持ち物管理」。なぜ大事なのかという理由と合わせてご紹介します。
訓練所での厳しいルール
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訓練所の生活は、色々と細かく厳しいルールが設けられています。例えば「自室の施錠はしっかりする」「他人の部屋に立ち入らない」「門限を守る」など。
その中で特に厳しく、印象的だったのが「自分の持ち物を管理する」というルールです。PCを教室に忘れただけで呼び出され厳重注意されるほどでした。
私も最初は「そこまで責められること?」と思っていたのですが、このルールが厳しい理由を聞いて、とても納得しました。
持ち物を管理するのは、自分のためと、任地の人のため
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例えば、途上国の職場で所有物を置きっぱなしにして、盗まれたとします。すると、職場の人を疑う気持ちが芽生えてしまい、疑心暗鬼になって、結局その場所で活動を続けられなくなってしまいます。
また、いくら同じ生活費で生活していると言っても、現地の人にとっては日本人は「お金持ち」。途上国の人に盗む気を起こさせないためにも、自分が「チョロい日本人」にならないため、一番気を付けなければいけません。
初めてこの理由を聞いた時、私には「自己防衛」という発想はあっても「途上国の人に変な気を起こさせないため」という発想がなかったため、かなり納得しました。
これこそ、数々の協力隊員の経験から生み出されたルールであるとも実感。
自分の経験と照らし合わせる
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私は旅先でiPhoneをひったくられたことがあるのですが(プノンペンで首から吊り下げてた私が9割悪い)、カンボジアの人に「外国人はガードが甘く、狙って盗めば生きていける」と思わせないためにも、自衛すべきだったと反省しています。
このルールの大切さを学んだので今は「高級品は持ち歩かない」「重くてもカメラを置き去りにしない」など気をつけており、まだ盗難には遭っていません。
海外で挑戦したい人へ、協力隊は色々学べます
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この記事で紹介した3つのスキルは、協力隊にかかわらず海外、特に途上国で過ごす人にとっても大切なこと。JICA海外協力隊の理念は、「人と人の繋がりを通して、現地の人々と同じ目線に立って一緒に努力する」です。
昔と違い、海外で働きたい日本人にとってJICA海外協力隊以外の選択肢は多くなっていますが、「70日間みっちり訓練をする」というサポートがある点でも青年海外協力隊はかなり良いのではないでしょうか。
「将来海外で働きたいけれど」と迷っている方は、JICA海外協力隊もぜひ検討してみてください。