モロッコで4ヶ国語を話せる女の子と出会って、初めて考えた人生の最期

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人生で初めての砂漠の夜が明けていく

翌日の朝。人生で初めて、砂漠で朝日を迎えました。

大きな空が黒から紺へと刻々と表情を和らげていき、星は徐々に見えなくなって、暗い水色へと変化した時、砂の山の向こうから差し込む一筋の光。

その美しさを前に、私は言葉をなくしました。冷たく、暗く覆われていた砂漠を朝日が少しずつ照らしていく。視界に広がる砂漠は本来のオレンジ色の姿を現していきました。

日の光はもちろん私にも向けられ、夜の寒さで冷えた身体が温まっていく感覚に感謝すら覚えながら、カメラのシャッターを刻み、その温かな景色を自分の中に取り込みました。

 

また一つ手にした忘れたくない景色

波打つ砂漠に影をつくり出していた朝日は、ぐんぐんと空を昇ってゆき、高い砂漠の山を越えて成長していきました。そんな太陽の下で砂漠の2日目の旅が始まりました。

さらに奥へと進み、黒砂漠に住むノマドと呼ばれる遊牧民の家へ。そこには人よりも多い家畜がいて、ごはんを食べている時にも、横には猫やニワトリが歩き、散歩をしているとロバが一緒についてきて、寝ているとドアのない部屋にヤギが入ってきて起こされる。味わったことのない体験ばかりでした。

 

夜にはついに満天の星に囲まれて砂漠に寝転がりながら、静かな時間を過ごしました。私はまた一つ、忘れたくない大切な景色を手にしました。

 

そして、モロッコには、もう一つ大切な出会いがありました。メルズーガからカサブランカへと移動する夜行バスの中で相席になった、アマルという私の 2歳年上の大学生の女の子。彼女はなんと4ヵ国語を話せるマルチリンガルでした。

 

「私、モロッコから出たことがないの」

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photo by Luigi Rosa has moved to Ipernity

(それだけの言葉を使えれば、きっと地球を自由に飛び回って、世界中の人との出会いを楽しんでいるんだろうな)。しかし、彼女の口からは思わぬ言葉が飛び出しました。

「私は、モロッコから出たことがないの」。

理由を聞くと「外国との物価の違いもあるけど、何よりどの国へ行くにもビザの発行が必要で審査も厳しいから…」と。

 

170ヵ国に行ける日本、51ヵ国しか行けないモロッコ

日本人が旅に出ることを考える時、一番に心配することは何でしょうか?

それはきっと、「お金」と「時間」だと思います。それさえあれば、海外へ簡単に行ける。その事実がどれだけ恵まれたことなのか実感しました。
現在、世界には 195もの国があります。そのうち、日本人がビザなしで渡航できる国は170ヵ国。では、モロッコの人はどうでしょうか?

なんと、たった51ヵ国だそうです。お隣の中国は44ヵ国で、最下位のアフガニスタンは28ヵ国のみ。その原因は、物価であったり、政治的背景であったり、私たち日本人には到底、想像もできないこと。

 

日本のパスポートは、多くの国にビザなしで入国できるパスポート。本当に「魔法のパスポート」なのです。そんな魔法が使える国に生まれたのに、「お金が…」「時間が…」という言葉を並べて、一歩も踏み出さないなんて、本当にもったいない!

旅する前に、必ずやってくる億劫な気持ち。行きたくないなぁ。めんどうくさいなぁ。私はそのたびに思い出して考えます。

 

(たった数時間飛行機に乗って座っていることなんて、なにも難しいことじゃない)
(それだけで見たことのない絶景に出会えるなんてラッキーすぎるじゃないか!)。

現地で会った、仕事の合間を縫って旅にきていた社会人のみなさんも、口を揃えて言っていました。「その歳で旅する楽しさに気づけたことがうらやましい」と。

 

明日もし、私たちが死んじゃうとしたら?

もしものことです。もし私たちが明日死んじゃうとしたら、今の自分は何を思い浮かべるでしょうか?

家族や友達はもちろんですが、私が思い出すのは、初めて降り立ったドイツの空港、憧れのマチュピチュで見た朝日、満天の星が反射して宇宙みたいだったウユニ塩湖。

 

マカオタワーからバンジージャンプして見えた世界、言葉が通じずごはんも満足に食べられなかった私を夕食に誘ってくれたブラジルの家族、フィリピン留学で出会った仲間たち。

 

気球から見た朝日に照らされるカッパドキアの遺跡群、ユーラシア大陸最西端のロカ岬から見た海に沈む夕日、日本から遠く離れたウルグアイでカウチサーフィンを快く受け入れてくれた女の子。数えきれないほどの温かい光景が浮かんでくるに違いないでしょう。

 

せっかくの人生を欲張って生きたい

もし、旅に出ないままの私だったら。

人生の最期を迎える時、浮かぶのはきっと、生まれて何年か過ごした福岡や東京に来てからの学生生活。日本での数少ない思い出だけで終わっていたと思います。

 

もちろん日本にも大切で素敵な思い出はたくさんありますが、私はせっかくの人生を欲張って生きていきたい。

そうして年齢を重ね、いつか子どもを産んで私が母親になったとき、写真を見せながら私が周ってきた旅先での話をしてあげたい。おじいちゃんが私に世界を旅するきっかけをくれたように、私も子どもに世界の本当をいっぱい伝えてあげたい。

 

人生は、一本の映画

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photo byElijah Hail

人生は、一本の映画。死ぬ間際に出てくるといわれる走馬灯は、きっと自分自身がつくり上げた映画なんだと思います。

私は、最期に観る映画を自分自身でつまらないものや悲しいものにはしたくありません。いろんな場所に行き、たくさんの光景を自分の中に取り込み、素敵な素材を集めたい。そのために、私は旅をし続け、まだ見ぬ世界を見ていきたいと思います。

 

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女子旅_07

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WRITER

ミカエル
ビールは主食
24歳。編集者として勤めながら、フリーライターをしています。文字を書くか、お酒を飲むか、の日々(大抵後者)。 TABIPPOのメディア事業部ではライター/編集者として、その後プロダクト事業部では…

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