まだまだ金沢観光を深掘りしたい気持ちに後ろ髪を引かれながら、石川県加賀市にある「界 加賀」へとやってきました。
金沢の活気あふれるディープな街並みとは違い、どこか懐かしい風情溢れる時間が流れている古きよき温泉街。
いよいよ旅も終盤!石川周遊旅の締めくくりにふさわしい”おもてなし”を体感してきました。
見出し
風情溢れる街並みに溶け込む「界 加賀」の魅力
photo by MAYU
“王道なのに、あたらしい。”をコンセプトにした星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」。金沢から特急で30分と立地もよく、金沢でグルメや観光スポット巡りをした後、旅の締めに温泉で癒される……そんな旅を叶えてくれる温泉旅館「界 加賀」です。
加賀伝統工芸に触れることができる様々な見どころ
photo by MAYU
国の登録有形文化財にも登録されている建築棟や茶室、加賀友禅や加賀水引など伝統工芸をちりばめた客室など、見どころが満載!
photo by MAYU
暖簾をくぐり、フロントホールには雪が降っているかのような美しい加賀水引が。フォトスポットとしても人気で、どの角度から見ても美しい加賀水引にうっとり。
photo by MAYU
こちらは「トラベルライブラリー」。旅に関するもの、宿の歴史、加賀工芸品など様々なジャンルの本が置いてあり、客室への持ち運びも自由。セルフサービスのドリンクも充実しており、各々がのんびりと腰を下ろして過ごすことができるスペースです。
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さらにトラベルライブラリーは、茶室に続いている茶庭や、中庭を眺めることができる贅沢な空間にもなっています。前庭、中庭、茶室の3つを川の流れに見立てており、中庭で見られる九谷焼のカラフルなタイルは圧巻。
photo by 界 加賀
大浴場「九谷の湯」の内風呂には九谷焼アートが。加賀の四季を表現した4枚の作品を、湯船に浸かりながらのんびりと眺めることができます。
また”美人の湯”と呼ばれる、とろりとした温泉は保湿力抜群!体の芯から温まって心も体も癒されましょう。
「界 加賀」だからこそ感じられるご当地部屋
photo by MAYU
さて、館内のいたるところで加賀伝統工芸に触れることができましたが、じつは客室にも見どころはたくさん……!ご当地部屋「加賀伝統工芸の間」には、寝室、床の間のアート、障子など見渡す限りに伝統工芸が。
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部屋にはご当地のお着き菓子とお茶が用意されており、湯呑もすべて九谷焼。ホッとひと息つく瞬間も、伝統工芸を感じることができます。お茶やコーヒーだけでなく、ハーブティーや蒸し生姜湯など、こだわりのドリンクも充実していました。
photo by MAYU
現在「界」では、新サービス「温泉読書滞在」を11月30日まで実施中。その地にちなんだご当地本を用意しており、温泉に浸かりながら読書の秋を満喫してみてくださいね。
旅の思い出に!伝統文化に触れる「界 加賀」ならではの体験
photo by MAYU
まず最初は、九谷焼の絵付け体験へ。塗り方やインクを付ける量など慣れないながらも初挑戦!わたしのように下書きに色を重ねたり、オリジナルのイラストを描く方など自分好みの作品を作ることができます。2週間後の焼き上がりが楽しみ♪
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続いて「金継ぎ体験」。金継ぎとは、加賀名産、九谷焼の器が欠けたり割れた部分を修復すること。日本の伝統的な修復技法で、「界 加賀」では実際に使われている器などをスタッフが金継ぎをして、修復しながら大切に使用しているのだそう。
photo by MAYU
実際に、割れてしまった九谷焼の破片から自分好みのものをチョイス。漆によって装着、金属粉で金継ぎした部分を塗り、自分好みのお箸置きが完成!
作る工程だけでなく、スタッフの皆さんが金継ぎの技法や歴史を話してくださるのがとても楽しかったです。他にも、ピアスやイヤリングを作ることもできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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茶室では「お抹茶体験」に初挑戦。江戸時代に建てられた茶室は、昼と夜では雰囲気が一変した静寂な空間で、自然と背筋が伸びます。
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今回わたしはお抹茶をいただきましたが、毎日15:00〜18:00は金継ぎ茶碗で加賀棒茶をいただける「独服(どくふく)」を体験することができます。自分で点てたお茶をひとりで楽しむ贅沢な時間を、味わってみてくださいね。