ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

2017年8月の電子ビザ導入により、ロシア極東のウラジオストクへ多くの観光客が訪れているようです。2018年の8月下旬からは電子ビザで同じくロシア極東の都市、ハバロフスクへも行けるようになりました。

今回はまだ日本人には知られていない、ハバロフスクの魅力をお伝えします。

電子ビザと直行便へハバロフスクへ

Photo by 新田浩之

基本的にロシアへ行く場合はビザが必要です。ビザを取得するにはバウチャーと呼ばれる書類を用意し、大使館もしくは領事館へ出向く必要がありました。2017年に導入された電子ビザはそのような手間をなくすもの。インターネットを使って家にいながら、ロシアのビザを申請することができます。

2018年8月、電子ビザがハバロフスク空港で使えるようになりました。これにより、気軽にハバロフスク観光が楽しめるようになったわけです。

 

日本からハバロフスクへは直行便が便利です。2018年9月現在、成田~ハバロフスク間はS7航空が乗り入れており、所要時間は約2時間50分です。なお、S7航空は日本航空と同じ「ワンワールド」に加盟しているので、日本航空のマイルが使えます。

このように、ハバロフスクもウラジオストクと同様に日本から気軽に訪れることができます。なお、空港から市内へは1系統のトロリーバス、28系統のマルシルートカ(小型バス)を利用しましょう。

海のようなアムール川

Photo by 新田浩之

ここからはハバロフスクの見どころを紹介します。まずはハバロフスクのシンボルであるアムール川をチェックしたいところ。アムール川は東シベリアから中国へ流れ込む大河で、中国では「黒竜江」と呼ばれています。

川というよりは海に近いかも。川幅が広く、冬になると川が凍り歩くこともできます。対岸までは20分ほどかかるとか。ロシアのスケールを実感できるスポットです。

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地元の人は川遊びをしていますが、私が訪れたときは水が濁っていました。あまり、水質を気にしない旅人はアムール川で水遊びしたらいいと思います。

アムール川ではクルーズも行われています。クルーズは昼だけでなく夜の設定もあります。乗船時間は90分ほど。ハバロフスクでのんびりとクルーズを楽しむのも悪くありません。

極東ロシア最大の教会、スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂

ウラジオストクの中心地にも教会はありますが、規模はかなり小さいもの。それに対し、ハバロフスクには極東ロシアで最大級の教会があります。それがスパソ・ブレオブランジェスキー大聖堂です。

この教会の高さは何と70mもあります。さらに、金色玉ねぎと白壁という組み合わせなので、遠目からでもかなり目立つのもポイント。アムール川からでも迷わずに教会に着けるでしょう。

本来、ロシア聖教の教会内は椅子なしですが、ここはお年寄りのために椅子があります。建物自体は新しいですが、厳粛な雰囲気に包まれています。また中には売店があるので、チェックしてみましょう。

Photo by 新田浩之

スパソ・プレオブラジェンスキー教会の周りにはおとぎ話に出てきそうなウスペンスキー教会があります。どうぞ、2つ同時に訪れることをおすすめします。

子供鉄道でロシアの子供たちと交流しよう

Photo by 新田浩之

突然ですが「子供鉄道」という施設を聞いたことはありますか。子供鉄道は文字どおり、子供によって運営されている鉄道。公園のような場所にはミニサイズの線路と機関車があります。

ところが、施設は本格的なもの。駅はもちろん、信号やポイントの操作も子供たちがします。ただし、機関車の運転は大人がするので事故を起こすことはありません。

子供たちはきちんと訓練を受けており、車掌さんもしっかりしたもの。安心して子供鉄道を利用できます。もともと、子供鉄道は旧ソビエト連邦時代に子供向けの教育施設としてつくられました。旧共産圏にはこのような施設がたくさんあります。

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もちろん、子供達との交流も楽しめます。ハバロフスクの子供たちはとても活発で日本人に興味津々。英語は話せませんが、ボディーランゲージで十分、通じます。また、大人のスタッフに頼むと機関車の運転台や信号所を見せてくれるかもしれません。

なお、子供鉄道の運転シーズンは6月~8月。また、本数もそれほど多くありません。訪れる際は時間に余裕を持たせましょう。

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新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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