ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

感想

Photo by:新田浩之

スタジオジブリ映画『魔女の宅急便』の舞台となった国や都市はたくさんありますが、私はクロアチア・ドブロブニクエストニア・タリンに行きました。どちらも歴史的に美しい街ですが、雰囲気は全く違います。

ドブロブニクは歴史を感じさせるリゾート地。美しいアドリア海と歴史的な旧市街との組み合わせはたまりません。一方、タリンはエストニアの首都なので、実務的な雰囲気。機能的でコンパクトにまとまっている印象があります。

 

アドバイス

Photo by:新田浩之

オンシーズンにドブロヴニクに行く場合は早めに宿を予約しておきましょう。ドブロヴニクには数多くのホテルやホステルがありますが、一般的な家を利用した宿「SOBE」もおすすめ。地元の人の生活ぶりもわかります。

一方、タリンは雨が多い街。「晴れ」を望む場合は天気予報をこまめにチェックしましょう。また、天気が変わりやすい街なので、傘は必須アイテムですよ。

 

ベストスポット

Photo by:新田浩之

個人的にはクロアチア・ドブロヴニクがおすすめ。やはり、スルジ山から眺めるアドリア海と旧市街の美しさは言葉を失います。まさしく「魔女の宅急便の世界」そのものです。

また、直線上の小路もなかなか興味深いもの。猫が寝ていたり、洗濯物が干されていたり、人々の生活が垣間見られます。ぜひ夏にドブロヴニクへ行きましょう。

 

スウェーデン・ストックホルム

ストックホルム

photo by shutterstock

カラフルな建物が立ち並び、おもちゃのような街並のストックホルム。ここは、公式に参考にしたと言われている街で、クライマックスに欠かせない時計台も存在しています。こんなにも綺麗な街なら、ジブリファンと言わずとも、歩いてみたくなりますね。

 

スウェーデン・ゴットランド島

ゴットランド島

photo by shutterstock

スウェーデンの中でもストックホルムと同じくモデルにしたと言われているのが、ゴットランド島のヴィスビューです。

オレンジ屋根の可愛らしい家が多いこの街並。まさに、キキが降り立った街と同じ、というわけですね。

 

クロアチア・ドブロブニク

ドブロブニク

photo by shutterstock

紅の豚でも舞台となった青い海と、オレンジ屋根の街並。上空から見た景色が、箒で空を飛ぶキキのすぐ下に広がる景色と酷似していると評判なのが、クロアチアのドブロブニクです。

これは長々と説明するよりも、見た方が早い、と言えてしまうほど似通っています。

 

ポルトガル・リスボン

リスボン

photo by shutterstock

こちらは、宮崎駿氏が実際に旅行しており、きっとイメージを作る際に参考にしたに違いないと言われている場所です。やはり上空からはオレンジ屋根の建物がひしめきあって見えるのはもちろんのこと。

街中を歩くキキやトンボの視点から見る街並でも参考にされている模様です。

 

イタリア・ナポリ

ナポリ

photo by shutterstock

パステルカラーがかわいいナポリの街並。このイタリア、ナポリも氏が旅行中立ち寄っている場所なのだそうです。

キキの住む街も港町なので、海辺のナポリのイメージはまさにインスピレーションを与えたに違いないと信じさせてくれます。一度は訪れておきたい場所の1つです。

 

アイルランド・イシュモニア島

ケルト文化が色濃く残るという意味でも人気のイシュモニア島には、キキが配達に行く先のお家によく似た家があると評判です。実際、宮崎駿氏は魔女の宅急便を作る前にアイルランドも訪れており、参考にした可能性が非常に高い場所です。

 

オーストラリア・タスマニア

なんとオーストラリア・タスマニアにはキキが住み込みで働いていたパン屋さん「ぐーちょきぱん店」のモデルとなったといわれているパン屋さんがあります。

その名も「ロス・ヴィレッジ・ベーカリー」おそのさんが出てきそうですよね!さらにすごいのがこのパン屋さん、映画の中同様、キキが生活していたような屋根裏部屋があり、宿泊も可能となっています。キキにちなんだメニューもあり、話題のスポットです。

 

エストニア・タリン

1259023247_045051171b_b

photo by One From RM

古き良き街並みが全体を覆うエストニアの首都、タリン。その美しい街並みは世界遺産にも登録されています。

ここはスウェーデンのゴットランド島と同じく、魔女の宅急便のモデルになったとされていて、その晴れ渡った空をキキが木の箒で空を飛んでいるシーンが想像できます。

 

スルジ山(ドブロヴニク)

「魔女の宅急便」目的でドブロヴニクへ訪れた方は、まずはスルジ山に行きましょう。スルジ山からは美しいアドリア海と旧市街を心ゆくまで眺められます。私は2回スルジ山を訪れましたが、「魔女の宅急便みたい」というコメントを耳にしました。

なお、スルジ山へはロープウェー、徒歩、どちらでもアクセス可能。徒歩の場合は1時間かかります。徒歩の場合は石だらけの山道になるので、歩きやすい靴を忘れずに。

■詳細情報
・名称:スルジ山
・住所:Dubrovnik, Croatia
・アクセス:ロープウェーで5分程度
・営業時間:季節によって異なるので、公式URL参照
・電話:+385 20 325 393
・料金:大人(片道)120クーナ
・所要時間:1時間
・オススメの時期:夏
・公式サイトURL:http://www.dubrovnikcablecar.com

 

城壁(ドブロヴニク)

世界文化遺産に登録されているクロアチア・ドブロヴニク旧市街。旧市街は城壁によって守られています。もちろん、城壁を歩いて旧市街を眺めることは可能。城壁を歩くと、まるで空中散歩しているような感覚になりますよ。

ドブロヴニクはセルビアやトルコからの攻撃に備えて、着々と防備を固めていきました。

■詳細情報
・名称:城壁
・住所:Dubrovnik, Croatia
・アクセス:入口はピレ門の脇、聖イヴァン要塞、レヴェンリ要塞
・営業時間:8:00~19:30(夏シーズン)、9:00~15:00(冬シーズン)
・定休日:12月25日
・料金:大人100クーナ、学生30クーナ
・所要時間:2時間
・オススメの時期:夏
・公式サイトURL:http://www.dubrovnikcard.com/clanak.php?id=173
ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

RELATED

関連記事