宇宙の将来を考えさせられるシテ科学産業博物館
前田:今後行ってみたいスポットってある?
井上:ロシアだと、宇宙飛行士博物館(モスクワ・ロシア)や、バイコヌール宇宙基地(チュラタム・カザフスタン※ロシアの租借地)も行きたいですね。バイコヌールは、ツアーの参加費が超高額なので、将来的にはですが……。
前田:バイコヌールは、打ち上げをすぐ目の前で見られるらしいね。僕もすごく興味ある。
井上:将来といえば、以前行ったシテ科学産業博物館(パリ・フランス)もおもしろかったです。
写真提供:井上さん
普通の博物館って「宇宙ってすごい!」で終わります。一方。シテ科学産業博物館は、「宇宙はどうしていく必要があるの?」と問いを投げかけてくるんです。
前田:今後発展していく技術って、AIとかクローンとか倫理的な問いが強い領域が多いけれど宇宙は新たなフロンティアを開拓しよう!ってスタンスで、夢があっていいよね。
井上:宇宙ビジネスのおもしろいところは、最初からグローバルなところだと思います。ロケットの打ち上げをするにしても、日本で打ち上げをしなければならないということはないんですよね。シンガポールからのほうが安ければ、シンガポールから上げればいいんです。
世の中にはさまざまなビジネスがありますが、最初からグローバルな視点で考えられるものはほとんどありません。「日本語が通じるから」「日本の文化をわかっているから」などといった理由で、まずは日本から、となりがちです。宇宙はその点、グローバルな展開が早いところが好きですね。
前田:広い視点で考えられるのが宇宙の魅力ですね。こはるちゃん、ありがとうございました!
photo:前田塁
text:西嶋結