ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

平日の5日間は朝から晩まで働いて、華金には仕事の愚痴をこぼしながら女子会という名の飲み会。土日は遠出してのんびりしたいけれど、最近はインスタで流行りのスポットを巡るばかり。

でもたまには自然に触れて癒されたり、新鮮な空気を吸ったりしたくない?

そんな働く女子にこそ訪れてほしいのが、東京(成田)や名古屋(中部)からジェットスターで気軽に行ける鹿児島。

NHK大河ドラマ「西郷どん」でも注目を集めていますが、訪れてほしいのは鹿児島からサクッと行ける「甑島(こしきしま)」という離島なんです。

「100%絶景の島」といわれる甑島


▲今回一緒に旅をした@chiemiracle717 ちゃんと@miracle_sakiiiiちゃん

そもそも甑島という漢字すら読めなかった私、阿部サキソフォン(@mnooooom )。これ、初見で読める人がいたら尊敬するレベルです。文明の利器に頼ってGoogle先生に聞いてみると「こしきしま」と読むことが判明しました。甑島は上甑島、中甑島、下甑島からと3島が連なっており、今回訪れたのは上甑島と下甑島。

行きの飛行機の中でパンフレットで必死に予習をしていると、「100%絶景の島」という文字を見つけました。あまり聞きなれない言葉だけど、100%って言い切るくらいなんだからよっぽど絶景だらけなんだろうなあ……と期待にドキがムネムネ。

鹿児島までは、ジェットスターを利用して移動します。なんと東京(成田)発の便は片道5,990円〜、名古屋(中部)発は片道4,990円~! 串木野新港からフェリーで約75分揺られて、里港(上甑島)に到着しました。あっつい! 日差し強い! ちょうど7月の猛暑が続いた頃に訪れたわたしは、この島旅で真っ黒に焦げることとなりました。

ちなみにこの船、全然揺れません。島に興味はあるけど船酔いが心配で……という方、大丈夫です。全く気にならないくらい揺れません(2回目)。

さて、名前も読めなかった100%絶景の島「甑島」。本当に100%絶景なのか? 早速みていきましょう!

砂州が4キロも続く「長目の浜」

どれどれ、甑島のお手並み拝見……っておい。しょっぱなからこれって、レベル高すぎない? 最初に訪れたのは「長目の浜展望所」。こんなに青と緑のコントラストが美しい景色、久しぶりに見た気がする。

いつもはオフィスでパソコンの画面しか見ていないから、もうこれだけでブルーライトに犯された目が浄化されるような。

国の天然記念物にも登録されているそうで、第2代薩摩藩主・島津光久が美しい景色を「眺めの浜」と表現したことから、この名前が付けられたのだとか。

中央に伸びる砂州がなまこ池、貝池、鍬崎池の3つの池と海を隔てているのですが、実はこの貝池がすごいんです。世界で7カ所しかない、30億年前のバクテリア「クロマチウム」が生息している池なんだそう!

「世界で7カ所のみ」「30億年前」というパワーワードが出てきて、なんだかそれだけでわくわくしちゃう。

■詳細情報
・名称:長目の浜展望所
・住所:〒896-1101 鹿児島県薩摩川内市里町里

市の浦海岸で「クリアカヤック」

はい、いきなりビキニガールの登場です。男性陣、写真に見入って画面をスクロールする手が止まっていませんか? 写真だけ楽しむんじゃなくて、ちゃんと読んでよね?

甑島の魅力といったら、やっぱり海の透明度! 「青」と一言でいっても、淡い優しい色だったりターコイズのような鮮やかな色だったり、様々な美しい青色を発見できます。

もちろん海を見るだけでも楽しめますが、もっと海の美しさを満喫できるのが「クリアカヤック」。スケルトンのカヤックに乗って海に出れば、四方を甑島の海に囲まれ、自分が海と一体化している気分になれそうです。

乗るときにはライフジャケットは忘れずに。男性諸君、水着姿が見にくくてごめんな。

最初は二人の息が合わずに苦戦していましたが、ほんの数分でコツをつかんだ様子。同じペースで漕ぎながらスイスイと進み、海を満喫していました。

この絶景を独り占め(正確には二人占め)って、贅沢すぎませんか。日頃のストレスや嫌なことなんて忘れて、いつまでもカヤックで浮いていたい。

■詳細情報
・名称:市の浦海岸
・住所:鹿児島県薩摩川内市里町里市の浦
・問合先:塩田建設 09969-3-2336

丁寧に積み上げられた「玉石垣」

甑島では、ころころした丸い石「玉石垣」を見ることができます。このような昔懐かしい風景が残っているのも、甑島の魅力。

甑島は風が強いことから、家のまわりを玉石垣で囲んだのだとか。また風から家を守るために、家を低い位置に建てる、風を分散させることを狙ってT字路で道をつなげるなど、工夫がなされていました。

村を作るときに風の動きまで考えて、それが今まで続いているなんてすごい。こういう景色をみると、南国に来たんだなあと今更ながら実感します。

甑大明神橋から見る「夕日」

自分の故郷(ちなみに新潟)以外で、こんなにも夕日に感動したのは初めてでした。夕方になり、夕日を見に行こうと甑大明神橋へ向かうと、目の前に飛び込んできたのはこの絶景。

オレンジ色の明かりが空や海にも彩りを加えていて、まるで美しい風景写真を眺めているようでした。

美しさに感動していると、少しずつ太陽が下がっていきます。赤く染まる空、海に反射してゆらゆら揺れる明かり。この瞬間を写真に残したくてシャッターを切りたい気持ちと、少しでも自分の目に焼き付けておきたいという気持ちが葛藤しながら、眺めていた数分間。

海に沈んでいく様子を見守りながら、贅沢な時間を過ごしました。この夕日を見るために「また甑島に来たい」と思うくらい、記憶に残っている絶景です。

■詳細情報
・名称:甑大明神橋

海を見ながらゴーカートでドライブ

さて、美しい夕日を満喫した翌日は、上甑島から下甑島へ移動。下甑島も絶景の宝庫なのですが、ちょっと変わった楽しみ方もできちゃいます。

渋谷にいくと、外国人がマ◯オの格好をしてゴーカートに乗っている姿をよく見かけませんか。そう、アレです。プップーとクラクションを鳴らしながら、ハイテンションで渋谷の街を走っているアレです。

そんな体験が、甑島でも可能。渋谷のごみごみしたビル群の中ではなく、輝く海を見ながらゴーカートを走らせることができます。

渋谷よりも断然、こっちの方が映え(バエ)ます。操作も簡単で交通量も少ないため、女の子でも安心。綺麗な海に見とれて、わき見運転だけしないように気をつけてくださいね。

■詳細情報
・名称:甑島 宿屋◯△□
・住所:鹿児島県 薩摩川内市下甑町手打1283-1
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:要確認
・電話番号:09969-6-5757

砂浜がきらきら輝く「手打海岸」

下甑に来たら、ぜひこの場所は訪れてほしい。「手打海岸」は海が美しいことはもちろん、白い砂浜がきらきらと輝くビーチなんです。

全長は約1.5キロ。この砂浜を好きな人と手をつないで歩くなんて、素敵じゃないですか? 二人でたわいもない話をしながら、時々水をかけて「ちょっと、やめてよ〜」なんて言いながら。まあ、妄想ですけど。

はい、男子お待ちかねのビキニショットです。この笑顔だけで、このビーチがいかに最高なのか伝わってくるよね。わたしはうらやましいなと思いながら、浜から撮影していました。

見た目だと浅く見えますが、実は少し入っただけでも腰部分まで海に浸かるそう。遠くまで行き過ぎないように注意してください。

トイレやシャワーが近くにあるので、着替えや支度ができるのも嬉しいポイント。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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