それが、さも当たり前のように日常の風景に入り込んでくるのが面白いなー、って。周りの人の反応が写真に出てたりしてると、なおいいですね。
印象的な「刺さる」エピソードは?
旅の最初の頃、南米を周っていたんですが、同じ時期の旅人にイスラエル人が多くて彼らの心にはめちゃくちゃ刺さりました。
っていうのも、彼らに「Google Mapのピンに自分がなってるんだよ」って説明すると「信じられないアイディアだ!こいつはクレイジーだ!」と一目置かれて。めちゃくちゃ仲良くなりました。
そのあとアルゼンチンを旅しているときに急に声かけられて
「お前刺さってるkozeeだろ?今旅してるイスラエル人でお前の事知らない奴いないぜ!」とか言われたり、イスラエル人だけの20人ぐらいのパーティーに招待されたりしました(笑)。
いつイスラエルに刺さりにくるの?って今でも連絡をくれる人達もいるので嬉しいです。この時期南米を旅しているイスラエル人の間では、ちょっとした有名人だったのかもしれないですね。
「刺さる」写真の撮り方って?
3点倒立して、そのまま手を離して地面に着く前のタイミングでシャッターを落とします。
誰もいないところではセルフ撮影もありますし、基本的には旅で出会う人たちにお願いしたり、その時その場所にいる人にお願いしたり。
撮影者によってリテイクの数が全然違います(笑)。写真撮るの上手いのはアジア人です!
GoogleのCMに出演して、反響はいかがでしたか?
これにはビックリしました。「SASARU project」にとって最大のニュースでした。単純に嬉しかったです。
スタートからずっと掲げていた「自身がGoogle Mapのピンになり世界中にマーキングしていく」という1つの目的が形になったというか。
実は、旅中にアルゼンチンで強盗に遭って、一度はパスポート含む荷物全てを失った事もあったんです。
その時に日本にいる友達、外国の友達、周りにいた人達と多くの人に助けてもらって旅を続ける事が出来たんです。正直かなりの救援物資やお金も頂きました。今使ってるMacbook Airも、その時送ってくれた物です。
そういった人達にもCMに出演する事で、「元気にやってるんだな」とか「応援して良かったな」って思ってもらえた事が1番嬉しかったですね。
毎日のようにCMみたよ!って言ってもらえてめちゃめちゃパワー貰いました。
自分の経験を通して伝えたいこと
旅に出ると、その日からみんな日本代表です。自分の行動が世界中の誰かに「日本人って〇〇だなー」と思われます。
そんな事を頭の片隅に置いて旅をしていくのは、自由な旅においてすごく大事な事。
旅は自由です。だからこそ全ての行動の責任も自分にあります。毎日何かしらの選択を迫られます。
トラブルも多いです。
そんな中で大事にしたいのは、何か失敗してしまったり、トラブルに巻き込まれた時、周りの人や物のせいにせずに自分のチョイスを責めれる人になる事です。
これさえ出来ていれば、旅中の多少嫌な事や、文化の違いでのちょっとしたトラブル、人との衝突、何でも来いです。無敵です。笑って旅を楽しめます。
旅に出る若者へのメッセージ
この2年間、1つの目標にチャレンジし続けた事は、自分にとってすごく良い経験になりました。
継続は力なり。とありますが、このパワーは自分はもちろん周りも巻き込むパワーがあるようで、SASARU projectスタート当初では思いもしなかったパワーが、自分の周辺に産まれてきています。
今できない事にチャレンジしていくというのは、思った以上に大変で心が折れやすい。
でも、「自分の得意分野」を鋭く研いでいくっていうのは、1つ1つのプロセスを越えていきやすいので継続しやすく自信にも繋がっていくんだと改めて思いました。
0を1にするよりも元々ある1を5にも10にもしていくイメージ。
all photo by kozee
何でもいいと思います。自分のストロングポイントをみつけて、それを日々磨きをかけていく。旅は世界中の美しい景色や愉快な人々、美味しいゴハンに触れながらそのストロングポイントを発見出来る1つの方法なのかもしれません。
1週間でも1ヶ月でも1年でも、その1つの期間の中で目標をやり遂げる事が出来たら、それはその後の生活でも大きな財産になると思います。旅の醍醐味はそういう所にあるのかもしれない。面白いと思った事はやり続けてみよう!そんな精神で、僕は今日も刺さり続けています。
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〜おまけ〜 素人が「刺さる」とこうなる
ジワジワくる pic.twitter.com/rh9Bjm15K9
— みか (@debuchi_boo) 2016年7月5日
刺さるには、やっぱりあの美しい腹筋が必要みたいです。良い子は真似しないでね!