ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

五輪の書を記した洞窟・霊巌洞を訪れる

熊本市の金峰山山麓にある洞窟「霊巌洞」
熊本観光について調べていたときに、たまたま知った穴場スポット。熊本市街からはやや外れた位置にあるが、歴史や神社仏閣、仏像や石仏、苔が好きな人には刺さる場所だと思う。

五百羅漢の独特な表情・佇まいに出会う

苔むした岩に座る五百羅漢
五百羅漢とは、お釈迦様の弟子である阿羅漢(あらかん)500人を指す言葉。

仏教等には詳しくないのだが、1体1体表情が違うという石仏・五百羅漢見たさに行って正解だった。巨大な岩に合わせて姿勢も違い、胡坐をかいていたり、片膝を立てた姿勢で座っていたり、その表情の豊かさや独特な雰囲気が見ていて飽きずあっという間に時間が過ぎていった。

蔦と苔に覆われた五百羅漢

霊巌洞の神秘的な雰囲気を感じる

霊巌洞中央には大きな岩が鎮座している
宮本武蔵が晩年、五輪の書を書いたと言われる霊巌洞。

急な石段を登り、実際に洞窟内部に入ることができる。洞窟奥には木の格子で囲われた神様を祀るほこら、側面に垂れ下がるツタにはおみくじが結ばれていた。不思議と落ち着くその空間は、そこだけ時間の流れが違うように感じた。

霊巌洞内部からみた岩肌

■詳細情報
・名称:霊巌洞・五百羅漢(雲巌禅寺)
・住所:〒861-5282 熊本県熊本市西区松尾町平山
・地図:
・営業時間:8:00~17:00
・料金: 大人300円、高校生200円、中学生以下100円
・公式サイトURL:https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/109

国道からすぐ!夫婦滝で自然の神秘を楽しむ

夫婦滝にまつわる伝説
黒川温泉から南小国市街地方面へ国道442号沿いを進むと、右にあるのが「夫婦滝」の看板。

「こんなところに滝なんてあるのかな?」と思うような場所だが、駐車場から歩いて約3分で目の前に大迫力の滝が姿を現す。

同じ場所で滝になる2本の川を観察する

滝に行く前にあるお土産屋さんの店先にはハートの絵馬がたくさん
2本の川が同じ場所で滝となり、ひとつに合流するという珍しい景観。

高さ15mの男滝と、高さ12mの女滝は、出会いの滝とも呼ばれ、縁結びの地として知られている。滝へ向かう途中にはお土産屋があり、店先にはハート型の絵馬がずらりと並んでいた。

滝つぼまで間近で迫力を感じる

右が女滝、左奥が男滝
アクセス抜群なのに、大きな滝をすぐそばから眺められるのも魅力だ。滝つぼ前のスペースには、平日にもかかわらず多くの人が訪れていた。

水しぶきと轟音に包まれながら滝を見つめていると、時間を忘れるほど心地よいひとときだった。

■詳細情報
・名称:夫婦滝
・住所:〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺
・地図:
・公式サイトURL:https://kumamoto.guide/spots/detail/12469

【番外編】3か月滞在して気づいた「熊本あるある」

約3か月間、熊本を歩き回って気づいた「熊本あるある」をまとめてみた。

水が豊富で綺麗

環境省の名水百選に選ばれている「白川水源」
どこに行っても”水”がある。神社や町のちょっとした場所に、必ず和風庭園で見るような竹と石で作られた筧(かけひ)と蹲(つくばい)がある。

熊本市街でも都市とは思えないほど水が透き通っていて驚いた。また熊本市は、水道水の原水が100%地下水!「水の国」と呼ばれる所以を垣間見た気がした。

熊本市街の川が綺麗すぎる

軒先にぶら下がるトウモロコシ

阿蘇神社近くのお店の軒先にぶら下がるトウモロコシ
黒川温泉や阿蘇神社のある阿蘇地域でよく見かけたのが、軒先にトウモロコシをぶら下げている家。

地元のお店の方曰く、昔牛や馬の餌としてトウモロコシを軒先で乾燥させていた「とうきびの軒先掛け」という文化の名残らしい。その地域らしさを感じられた一瞬だった。

森の中にきのこの原木

山の中を歩いていて見つけた丸太
山の中を歩き回っている時によく見かけたのが、網で囲われた丸太がたくさん並べられている場所。「何だろう?」と気になっていたのだが、答えは阿蘇の道の駅にあった。

後日、阿蘇の道の駅で発見!シイタケの原木だったみたい
3ヶ月滞在したからこそ見えた熊本の魅力。知れば知るほど、もっと行ってみたい場所が増える旅だった。

熊本を訪れたら、ぜひあなたも自分だけのお気に入りスポットを見つけてみてほしい。

All photos by Kuon Kanayama

ライター

長野県出身。「見る前に跳べ」がモットー。自分にも相手にも心地よい環境をつくることが人生のテーマ。旅や人生の資本は「身体」と考え、ボディケアに携わる。自然の中で過ごす旅、自分の足で歩き回る旅が好き。日々感じたことを言葉に紡ぎながら、新しい働き方を模索中。

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