旅先として老若男女問わず人気の高いヨーロッパ。そのヨーロッパの一部である「バルト三国」って聞いたことはありますか?バルト海沿岸にある、リトアニア、エストニア、ラトビアの3ヵ国の総称です。
ポーランドやロシアに隣接していて、北欧にも近いにも関わらず、あまり訪れる人は多くないようです。私も世界一周に行くまでは、正直知りませんでした。
通貨もユーロが使えて、シェンゲン協定加盟国なのでビザいらずで旅行できるバルト三国のひとつ、ラトビアの首都リガについてご紹介します!
ラトビアで訪れた都市とルート、移動方法
photo by ayumi hara
世界一周中の2014年6月にポーランドまで北上してきた私は、なかなか日本から来ることはないと思い、ラトビアの首都リガへ行きました。
その前にいたのは、同じバルト三国のリトアニアの首都ヴィルニュス。そこからバスでリガへ。バルト三国はバスが細かく網羅しているのでとても移動が便利です。
ヴィルニュスからリガへはSimple Expressという国際バスで約18ユーロ(約2300円)。所要時間も4時間ほど、Free Wifiもコンセントもついているし、座席は日本人には広すぎるほどなので、移動時間の苦痛はゼロです。
ラトビアでのエピソード(人とのエピソード)
photo by ayumi hara
ヨーロッパを北上するにつれて、だんだん地元の人がクールになっていく印象を受けていましたが、ラトビア人達はとてもフレンドリーでした。
宿にチェックインした時、国籍の欄にJapaneseと書くと「本当に⁉︎」と目を丸くして驚かれました。あまり日本人の来ないラトビアで、彼女の会った日本人は皆色白で華奢だったそう。
しかし私は中南米縦断のあとだったので、肌は真っ黒、大きなバックパックを背負っていたので、たくましく見えたようでした。「あなたが1番黒い日本人だわ!」と大爆笑されました。
街中でも、地図を見てると話しかけてくれたり、おすすめのご飯屋さんを教えてくれたり、たくさん地元の人と話す機会がありました。
ラトビアでのエピソード(場所のエピソード)
photo by ayumi hara
街中にある建物の多くがフランス語で「新しい芸術」を意味するアールヌーボー様式と呼ばれるもの。19世紀末から20世紀始めにフランスなどで流行した建築や絵画の様式で、特にリガにはこの様式の建物が多く集まっています。
気品のある昔のヨーロッパのような建物の外観は、街歩きをワクワクさせてくれて、写真を撮らずにはいられないです。
また、中央市場は必ず訪れてほしい場所。もともと飛行船の格納庫だったらしい市場はとっても広く、特にフルーツが安い!昔ながらの秤を使って売ってくれるところも見逃さないでほしいです。港町なので、魚介類も安いですよ!
ラトビア旅行で知っておくべきキーワードは「猫の家」
photo by ayumi hara
知っておくべきキーワードは「猫の家」 インフォメーションセンターで地図をもらってまず「?」となるのが「Cat House」。猫の家を地図に書くって、何があるのかきになりますよね。
その付近に行ってみても猫はいないし、何かの言い伝えとか?と思って見上げると、屋根の上にネコ!かつてラトビア商人がギルド(ドイツ商人の組織)への入会を断られた腹いせに、そのギルド会館にお尻を向けた猫で怒りを表したとか。
photo by ayumi hara
それ以外にも街には猫の像や、犬小屋ならぬ猫小屋があったり、屋根の上には猫だけじゃなく色んなものが飾られていました。ぜひ上を見上げて歩いてみてください。
ラトビア旅行を楽しむためのアドバイス
photo by ayumi hara
世界遺産の街らしく、ただ地図を見ずに街歩きをするだけでもたくさん発見があるのが魅力な街です。先ほどのアールヌーボー様式の建物の他にも、聖ヨハネ聖堂はゴシック様式で全く違う外観をしています。
ドゥアマ広場にあるリガ大聖堂は、もともとロマネスク様式でしたが、改築を重ね、バロック様式などと融合された大聖堂になっています。私は世界遺産検定を世界一周前に取っていたので、実際に街歩きで見ることが出来て楽しめました。
せっかくここまでコンパクトな街でたくさんの建築様式が見られるので、少し調べてから行くと面白いかも?
ラトビアの治安
滞在中に治安が悪いと感じたことは全くありませんでした。ヨーロッパからの観光客も多く、カメラを首から下げていたり地図を広げていても問題ないレベルです。
ただ、日が暮れると一気に人通りが少なくなり、観光名所の広場なども自分だけしかいないなんてこともありました。そういう面では、最低限のこと(路地裏に入らない、バッグを置きっぱなしにしないなど)は気をつける必要があると思いますが、基本的にはとても安全な街だと感じました。