ライター
hiroko 旅好きクリエイター

クリエイティブ業に携わり10年。 「自分を変えたい、美術館や世界の絶景を生で体感したい」という思いから、29歳で仕事を辞めバックパッカーで女ひとり旅へ。この旅が、生きる為に本当に必要なことを教えてくれました。そんな価値観を変えた世界一周の魅力をもっと若い人に伝えていきたい。 グラフィックと映像のモノづくり屋。現在まちおこしプロジェクト中。

今日は仕事で疲れたけど充実した1日で幸せだった。とか。

今までの生活では考えられないような気持ちの変化でした。

 

自分の意見を持つ、全ては自分が選んでいるということ

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photo by Dinukshan Kuruppu

私は好きなことをやって、自分の好きなことを仕事にしてきました。傍から見たら、すごい幸せな人間だったのかもしれません。

でも時々、自分で選んだ道なのに、誰かに引かれたレールに乗っているような気がしていました。

 

それは目の前の目標が曇ってきた時に決まって思うことで、そんな時は人に頼りました。人に相談して人の意見を聞いて、それを自分の意見に摺り替えていました。

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photo by shutterstock

旅中は、常に自分が選択していかなければならない状況に追い込まれました。

ある日、バス会社のストライキでその日の出発はなくなり、いつ出発するかもわからないバスを待つより、世界一スリが多いといわれる寝台列車に乗るか悩んだことがありました。

 

そういう今日生きるための選択をしなければならない場面が、自然と自分の意見を持つということに繋がりました。

失敗しても成功しても、それは自分の責任。

自分が選んできた道に自信を持って行動したいと思うようになりました。

 

母国を愛するということ

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photo by ryuta kawakami

旅中に、イタリアからクロアチアへ行く船の中でトラックの運転手さんと出会いました。ラウンジでビールを飲みながら「日本を愛しているか?」と聞かれました。

「日本を愛しているか」なんて考えたこともありませんでした。

 

その運転手さんは、スロベニアという国の良さを1時間以上熱弁していました。建物や自然、家族、紛争、歴史… 自分の国の良さを間髪いれずにこんなに熱弁できることに驚きました。

私が知っている日本の歴史は、義務教育で習う程度でその記憶も定かではありませんでした。

日本のことを全然知らないで旅に出たことを恥ずかしく思いました。

 

戦争がなくて、バックに鍵をかけなくても歩ける安全な国、日本。

お手洗いは無料で、ほとんどの家にはお風呂が完備されている、綺麗な国。

旅人たちと話せば話すほど、日本という国についてもっと知らなければならないと思いました。

そして、この国に生まれて幸せだったと強く思わせてくれたことを一生忘れてはいけないと思っています。

 

帰国後の変化

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photo by hiroko

帰国後は、色々な考え方が変わりました。人生観が変わりました。

日常の生活に彩りが増え、当たり前だと思っていた生活がとても幸せな暮らしに変わりました。

帰国したらどうしようと思っていた仕事も、またチャレンジしたいと思えることが増えました。

 

もう30歳じゃなくて、まだ30歳。

旅に出る前の私はそういう風には考えられなかったと思います。

私はある程度社会人を経験した三十路前が、私にとってはすごくいいタイミングだったと思います。

これまで以上に自分の行動に責任を持たなければならない30代に突入しました。

人生観を変えたこの旅は、私にとってこの30年間で一番大切な「生きることと向き合う素敵な時間」を与えてくれました。

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hiroko 旅好きクリエイター

クリエイティブ業に携わり10年。 「自分を変えたい、美術館や世界の絶景を生で体感したい」という思いから、29歳で仕事を辞めバックパッカーで女ひとり旅へ。この旅が、生きる為に本当に必要なことを教えてくれました。そんな価値観を変えた世界一周の魅力をもっと若い人に伝えていきたい。 グラフィックと映像のモノづくり屋。現在まちおこしプロジェクト中。

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