ライター
中川 康雄 フリーライター

旅とWebとCultureと。世界一周の旅の途中。海外から日本にせっせと原稿を送る日々。

まず注意点として、ロスバゲは完全に防ぎきることはできない、ということ。なんせ、バッグは預けてしまっているのですから。つまり、一定の確率で出会ってしまうものなのです。

 

被害を最小限に抑える方法①

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photo by Jarle Refsnes

預け荷物の中に貴重品を入れない、という人は多いと思いますが、意外と忘れがちになるのが、日常用品。例えば、お風呂セットとか歯磨きとかです。

これらはロスバゲした時に、意外にないと困るものです。お風呂に入ったり、歯を磨いたりは、人間が健康で文化的な生活を営む上で、とても大切なこと。

 

これらを紛失してしまったら、結構、凹みます。

特に、長いフライトの後などで疲れている時には、そうですよね。だからできるだけ、そういった日用品は持ち込み荷物の中に入れておきましょう。

 

被害を最小限に抑える方法②

そして、飛行機で移動先の地域の気候にもご注意を。

私は南インドという北半球にありながら1月でも暖かい場所から飛んだわけですが、行き先はトルコ・イスタンブール。雪や氷が路上に残ってるほど、寒い地域に飛んだわけです。

 

その時の私の格好は、機内は冷房が効き過ぎている可能もあるし、ウインドブレイカーとジーンズは身に付けていましたが、足元はチャコのサンダル。

冬のトルコにおける防寒対策としては、まったく足りていない状態でした。これは地味に堪えます。肉体的にも精神的にも。

 

つまり、行き先の気候に合わせて、服装などの準備をしておくことが必要というわけなのです。上着は、持ち込み荷物のなかへ、そして、足元は靴くらいは履いておきましょう。

 

そして、その後

私は宿に辿り着き、ロスバゲしたのでその連絡がこちらに来るかもしれない、と受付けで話しました。

部屋に案内されましたが、置く荷物もなく、マーケットでお風呂セット的なものを買い揃えに出掛けました。

 

そして宿に帰って、インドに比べて水圧の素晴らしいホットシャワーを浴びながら、「これはインド最後の洗礼かもしれない」と、このロスバゲという事実をユックリと受け入れていったのでした。

2日後、宿に航空会社から電話がかかり、私のバッグパックが発見されたので、宿まで届けるとの連絡が。そして、このロスバゲの苦い経験とともに、世界はその色彩を取り戻したのです。

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中川 康雄 フリーライター

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