みなさん、ドバル・デン! 今回はヨーロッパ、バルカン半島にある「マケドニア」という国をご紹介します。
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「ドバル・デン」はマケドニア語で「こんにちは」という意味です。マケドニア語は南スラブ系の言語なので、セルビア語やボスニア語といった旧ユーゴスラビア諸国の言語とよく似ています。
マケドニアはこれまで隣国のギリシャと「マケドニア」という国名が原因で関係が悪く、最近になって両国は現在の「マケドニア」という名称を「北マケドニア」とすることで暫定的に合意しています。あくまでも暫定合意であり、「北マケドニア」という呼称を嫌がるマケドニア人もいるので、今後どのような展開になるのか注目されます。
※2019年2月 憲法上の国名を「北マケドニア共和国」に変更。
※参考文献:北マケドニア基礎データ|外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/macedonia/data.html#section1
マケドニアの中で訪れた都市とルート、移動方法
photo by Kei Oguchi
マケドニアへは、西隣りにあるアルバニアという国から陸路で入りました。オフリドというマケドニア屈指の観光地へ行くため、アルバニアの首都ティラナからマケドニアの首都スコピエまで走るバスに乗りました。
バスの車内ではたまたま台湾人のバックパッカーと隣席になり、同じアジア人同士仲良くなって日本や台湾、またバルカン半島の旅について語り合うなど、バス旅の楽しい思い出を作ることができました!
その台湾人も僕と一緒でオフリドに向かう人だったので、僕たちはストゥルーガという町でバスを途中下車。そこでタクシーを捕まえ、相乗りしてオフリドまで一緒に向かったのでした。
マケドニアでのエピソード(人とのエピソード)
photo by Kei Oguchi
出会ったマケドニア人の多くはとてもフレンドリーでした。僕はこのときバルカン半島の旧ユーゴスラビア諸国を中心に旅をしていましたが、行った国の中でもマケドニアの人のフレンドリーさは際立っていた印象です。
首都のスコピエにあるマザー・テレサ記念館では、過去に日本へ来たことのある年配の男性に出会いました。その方もかなりフレンドリーで、僕が日本人であることを知ると目の色を変え、日本へ行った時のことを喋ったり、なぜマケドニアに来たのか僕に質問をしたり、興味津々な様子だったのを覚えています。
また、マケドニア生まれであるマザー・テレサのことや、マケドニアという名前で隣のギリシャと争っていること、今のマケドニア人はアレクサンダー大王で有名な古代マケドニア人の子孫であることなどを僕に話してくれました。
マケドニアでのエピソード(場所のエピソード)
photo by Kei Oguchi
首都のスコピエを歩くと、なぜかやたら銅像が多いことに気がつきます。銅像の形も真面目なものから奇抜なものまで、人であったり動物であったりと妙に多彩です。
なぜこんなに銅像が多いのか理由は定かではありませんが、町歩きしながら色々な銅像を見るのは単純におもしろかったですね。
photo by Kei Oguchi
他にも、なぜかロンドンにありそうな赤い2階建てのバスが町を走っていたり、キリスト教の教会が多いエリアから急にイスラム教のモスクが多いエリアに移り変わったりと、町歩きをする人を飽きさせない、そうした魅力のある町でした!
知っておくべきキーワードは「マザー・テレサ」
photo by Kei Oguchi
インドのコルカタで貧しい人々を救ったマザー・テレサ。インド人だと思っている人も多いですが、実はマケドニアの人なんです。
正確にはマケドニア生まれのアルバニア人。マケドニアは人口の2割ほどがアルバニア人で、マケドニア最大の少数民族となっています。
スコピエにあるマザー・テレサ記念館では、彼女の生い立ちや慈善活動の歴史を知ることができます。コルカタにあるマザー・テレサ・ハウスと合わせて、人生で一度を行っておくべき場所と言えるでしょう。
マケドニア旅行を楽しむためのアドバイス
photo by Kei Oguchi
オフリドはマケドニア屈指の観光地。自然と歴史の両方の価値を持つことから、世界複合遺産にもなっており、シーズンの時は、国内国外問わず各地から癒しを求めて人が訪れます。そんなオフリドへ訪れる際はぜひ、オフリドにある教会を訪れましょう。
僕が特にオススメする教会は、聖ヨヴァン・カネオ教会。湖のほとりすぐそばに建てられているこの教会は、自然と歴史の魅力をあわせ持つオフリドの代名詞的存在です。
僕は滞在中に、この教会を朝と夕方に訪れました。朝は順光の状態で湖と教会を見ることができ、また夕方は夕陽に染まる姿を見ることができるので、2回に分けて行くのがオススメですよ!
マケドニアの治安
photo by Kei Oguchi
マケドニアの治安はそれほど悪くない印象でした。僕が行ったスコピエやオフリドであれば、夜間に外出をしても問題ないでしょう。
ただし北部を中心に過去にマケドニア系住民とアルバニア系住民とで武力衝突が起こった過去があり、また同じような衝突が起こる可能性があると外務省から注意喚起が出ています。
そして、現在は国名変更をめぐって国内で反政府デモが起きていたりするようです。渡航の際は注意しましょう。