編集部
伊藤 美咲 ライター・編集者

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるフリーライターです。美容師アシスタント、大手メーカーのカスタマーサポートを経てライターになりました。フリーランスとして活動を始めてからは、東京を拠点に活動しつつ、国内や海外を飛び回るように。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。旅行と美容と邦ロックが大好き。

日本から一番近いイスラム圏、マレーシア。

マレー系、中国系、インド系、さらに多数の民族で構成される多民族国家であるマレーシアは、多様な価値観を受け入れる風土が強く根付いています。

そして、旅のスタイルが変わってきた昨今、マレーシアが「新しい多様な旅のあり方を受け入れてくれる魅力的な旅先」として、新たに注目を集めているんです!

マレーシアで感じるモスクの美しさ、国民の多様性

とくに、人気が高まっているのがマレーシアのモスク。

モスクとは、イスラム教徒の礼拝堂のこと。神聖な場所ですが、現地のルールさえ守れば、ムスリム以外の観光客でも、見学や訪問が可能なモスクが数多くあるのです。

たとえば、こんなモスク、知っていましたか……?

プトラモスク(別名:ピンクモスク)

プトラモスクPhoto By マレーシア政府観光局

クアラルンプール国際空港(KLIA)と首都クアラルンプールの間にある行政都市プトラジャヤにある「プトラモスク」は、その見た目から通称「ピンクモスク」として知られており、観光客に一番人気のスポットです。

プトラモスクPhoto By マレーシア政府観光局

世界的に見ても珍しい上品なピンク色のモスクは、天然の花崗岩が使われていて、外観も礼拝室のカーペットも天井もすべてピンク(もちろん、観光客への貸し出し用ローブもピンクです!)。

クアラルンプール市内から車で約35分、プトラジャヤセントラル駅から車で約12分とアクセスも◎。

入場可能時間は、9:00-12:30、14:00-16:00、17:30-18:00(金曜のみ15:00-16:00、17:30-18:00)と細かく定められているので、来訪の際は要注意。

モスク内の見学は自由なので、写真もたくさん撮れますよ。

■詳細情報
・名称:Putra Mosque
・住所:Persiaran Persekutuan, Presint 1, 62502 Putrajaya

スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャーモスク(別名:ブルーモスク)

ブルーモスクPhoto By Tourism Selangor

クアラルンプールセントラル駅から車で約1時間、セランゴール州にある「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャーモスク」の愛称は、「ブルーモスク」。

プトラモスクと並ぶ、マレーシアを代表する大人気モスクです。

青と白のコントラストが映える外観は、まさにフォトジェニック。中の青いステンドグラスから降りそそぐ光も見どころの一つです。

ブルーモスクPhoto By Tourism Selangor

マレーシアで最大規模を誇る壮大なモスクの礼拝堂には、最大2万4000人もの信者を収容することができ、1983年から始まった建築には4年の歳月を要したそう。

自由見学不可で、入場時はスタッフが案内してくれます。2階は女性専用の礼拝ルームとなっていて、女性のみ見学が可能な空間になっています。

■詳細情報
・名称:Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque
・住所:Persiaran Masjid, Seksyen 14, 40000 Shah Alam, Selangor

ザイールモスク

ザイールモスクPhoto By マレーシア政府観光局

1912年に建てられ、1915年に正式にオープンした「ザイールモスク」は、マレーシアで最も古いモスクの一つ。

黒い玉ねぎ型のドームと白壁のコントラストが青空に映えて美しいその姿は、世界で最も美しいモスクベスト10にも選ばれたことがあるほど。

アロースター市内中心部に位置し、周辺にはアロースタータワーなどの観光スポットも集まっています。

■詳細情報
・名称:Zahir Mosque
・住所:Jalan Kampung Perak, Bandar Alor Setar, 05150 Alor Setar, Kedah

アル カイリア モスク

アルカイリアモスクPhoto By @pbcpangkor

2020年、パンコール島に再建されたことで、新しく生まれ変わったモスクが「アル カイリア モスク」です。

中国系の住民が多く住む地区に建てられたため、礼拝堂は、赤を基調とした明るく鮮やかな色彩のオリエンタルデザインになっています。

中国風の要素を取り入れていることから、別名「中国モスク」と呼ばれることも。

■詳細情報
・名称:Masjid Al-Khairiah
・住所:Sungai Pinang Kecil, 32300 Pulau Pangkor, Perak

クリスタルモスク

クリスタルモスクPhoto By マレーシア政府観光局

銅とガラスで作られた「クリスタルモスク」は、年間を通して温暖な気候のマレーシアの日差しが降り注ぐと、キラキラと光り輝き、人々の心を魅了します。

クリスタルモスクPhoto By マレーシア政府観光局

お祈りの時間以外は観光客にも開放されているので、クアラトレンガヌ市内を訪れたらぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

■詳細情報
・名称:Crystal Mosque
・住所:Pulau Wan Man, Losong Panglima P’erang, 21000 Kuala Terengganu, Terengganu

ラジャ ハジ フィサビリラ モスク

ラジャハジフィサビリラモスクPhoto By @Chongkian

2016年にオープンした「ラジャ ハジ フィサビリラ モスク」は、グリーンビルディング(環境配慮型建物)として高い評価を得ている、SDGsの観点からも大変興味深い貴重なモスクです。

たとえば、建材はリサイクル可能な資材を積極的に採用し、館内のライトはLEDライトを配置、屋根にはソーラーパネルを設置するなど、マレーシアの再生可能エネルギーの供給にも貢献しています。

そのほかにも、自然換気システムや雨水貯留システムを導入するなど、これからの世界を考えた時に、モデルとなりうる新しい取り組みを次々と採用している、先進的なモスクなのです。

もちろん、8,300人収容の本格的なモスクでもあるので、一見の価値ありです。

■詳細情報
・名称:Raja Haji Fisabilillah Mosque
・住所:Persiaran Semarak Api, Cyberjaya, 63000 Cyberjaya, Selangor

ラパン クバ モスク

ラパンクバモスクPhoto By @Mawardi Yunus

番外編として、こんなモスクもご紹介。トレンガヌ州はジェルタと呼ばれる小さな町にある、「ラパン クバ モスク」も、隠れた人気者です。

玉ねぎ型の屋根は、ロシアの「聖ワシリイ大聖堂」を想起させる美しさとユニークさで、マレーシアのモスクの多様性を教えてくれる存在でもあります。

■詳細情報
・名称:Masjid Lapan Kubah
・住所:1315, Jalan Masjid, Kg, Jalan Lapan Kotak, 22000 Jerteh, Terengganu

モスクって、そもそも一体どんなもの?

MASJID PUTRA (PUTRA MOSQUE) - PUTRAJAYAPhoto By マレーシア政府観光局

マレーシアにある美しいモスクをご紹介しましたが、そもそもモスクってどんなものなの?と感じる方もいるでしょう。

冒頭でも述べた通り、モスクとはイスラム教の礼拝堂のこと。すなわちムスリムが祈りを捧げる場所です。

基本的に、礼拝は必ずしもモスクで行わなくてもよいとされていますが、金曜日の集団礼拝のときにはモスクで行うこととされています。

どうしてマレーシアにモスクがあるの?

STADHUYS MELAKA 5Photo By マレーシア政府観光局

イスラム教が国教となった背景には、マレーシアの起源に関わっている、14世紀末頃に成立した「マラッカ王国」の存在が説明に欠かせません。

マラッカ王国は、その昔、東西貿易の拠点として栄え、多くの人が行き交ったと言われています。その際、商人としてアラブ・インドなどのイスラム教徒が多数訪れ、その影響から、マラッカ王国はイスラム教国になりました。そして、現在のマレーシアにもその流れが受け継がれているということ。

マレーシアPhoto By マレーシア政府観光局

とはいえ、マレーシアは多民族国家で、マレー系マレーシア人のほか、中国系、インド系の人々などが暮らしていることはすでに述べた通り。

国教はイスラム教ですが、イギリスの植民地だった背景からキリスト教の人も存在し、その他、仏教、ヒンドゥー教、儒教・道教、その他にシーク教徒、アニミズム(土着宗教)が信仰されています。

そのため、マレーシアの街中にはムスリムの人向けのモスクもありますが、仏教の中国寺院やヒンドゥー教の寺院、さらにはキリスト教の聖堂が近くにあったり、また先ほどご紹介した中華系モスクの「アル カイリア モスク」があったりと、多様性を感じさせる街並みが出来上がっているというわけなんですね。

多民族国家・マレーシアで、多様性を感じる旅をしよう

マレーシアPhoto By マレーシア政府観光局

モスクの写真を見ると、「写真映えしそう!行ってみたい!」と感じます。けれど、マレーシアの国の成り立ちや宗教を深掘りしてみると、マレーシアが日本とは大きく異なる多民族国家で、歴史や文化が多種多様であることがわかってきます。

アジア圏内ということで、身近に感じやすいマレーシアですが、同じアジア圏にこんなに味わい深い、旅しがいのある国があるんですね。

豆知識:モスク訪問時に気をつけたいこと

モスクは礼拝を行う場所なので、女性は髪や肌を露出してはいけないことになっています。露出防止の衣服を持参することはもちろん大切ですが、持っていなかったり、アイテムが足りない人には、モスクの入り口で観光客向けにローブや布を貸し出してくれることが多いので、そちらを着用させてもらいましょう。

男性も、肩や膝が露出しないようにタンクトップやハーフパンツを避け、袖のあるTシャツやロングパンツで行くようにしましょう。

追記:新情報!ランカウイ島への入国が可能になりました!

ランカウイ島Photo By マレーシア政府観光局

2021年11月15日より、観光目的でのランカウイ島訪問が開始されています。

対象者は、ワクチン接種済であること(18歳以下の場合は親または保護者がワクチン接種済みであること)。ランカウイ島での滞在は、最低3日間(到着後7日間はランカウイ以外へは移動不可)、旅行代理店を通じての手配が必須など、渡航前に確認すべき点がいくつかあるため、旅行計画時はぜひ詳細の確認を!

<特集>多様な価値観がある時代、多様な旅をマレーシアで叶えよう

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伊藤 美咲 ライター・編集者

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるフリーライターです。美容師アシスタント、大手メーカーのカスタマーサポートを経てライターになりました。フリーランスとして活動を始めてからは、東京を拠点に活動しつつ、国内や海外を飛び回るように。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。旅行と美容と邦ロックが大好き。

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