こんにちは。写真家の上田優紀です!僕は今、ネイチャーフォトグラファーとしてなかなか見ることのできない自然風景を求め、カメラ片手に世界中の極地や僻地を旅しながら撮影しています。
そんな写真家がどんな想いで旅をしているのか、これまで見てきた絶景、これから挑戦するさらに過酷な旅についてご紹介します。
想像もできない風景を届けたい!
僕とカメラの出会いは24歳の時。世界一周の旅がきっかけでした。
国を移動するたびに大きく変わっていく美しい地球の姿は未知にあふれており、いつも僕の心を満たしてくれました。そして、それは旅をしている自分だけでなく、世界各地に住む人々にとっても同じことだったのです。
photo by Yuki Ueda
僕の写真ではじめて砂漠を見た子供たちやニューヨークを見た名もなき小さな村のおじいさんたちをはじめ、どの国の人たちも想像もできない未知の世界を目にした時、国籍や人種、宗教を問わず、同じように目を輝かせ、その写真をいつまでも見ていました。
photo by Yuki Ueda
未知の世界と出会った時、人は好奇心や想像力をかきたてられ、心が満たされていく、そして、そんな世界を届けることで多くの人の心を豊かにしていきたい!
そんな想いから帰国後、僕は写真家という道を選ぶことにしたのです。
世界中の絶景を巡る旅へ
写真家として独立した3年前、世界中の絶景を撮影する旅がはじまりました。最初に選んだ撮影場所はウユニ塩湖です。
確かに美しい場所だけどあまりに有名だし、すでに多くの人は訪れているウユニなんてありきたり。なんて思った人もいるでしょう。
僕自身、もう何度も行ったことがある場所。けど、そこは僕も写真家です。今までにないウユニ塩湖を撮影しようと考え、計画したのが
塩湖でテント泊!しかも40日!
こんなことした人間はいまだかつていないはず。40日間誰にも会わず、たったひとり、塩湖で生活をしながら奇跡と呼ばれる瞬間を待つ旅。
photo by Yuki Ueda
photo by Yuki Ueda
それはとてつもなく過酷な旅でした。しかし、乗り越えた先で美しいウユニ塩湖の絶景が現れた時、感動のあまり涙を流しながらシャッターを切り、この風景をそのまま届けたいと強く思ったのを覚えています。
その後もパタゴニアやヒマラヤなどテントを背負って何ヶ月もひとり旅しながら厳しくも美しい自然風景を撮影し続けてきました。ウユニの一件くらいからクレイジーのレッテルを貼られた気がしますが、褒め言葉だと信じています。
さらに旅は過酷に!垂直の世界を撮影!
さらに見たことのない世界、想像すらできない絶景を撮影したい!そんなことを考えていた時、これまでの撮影活動を評価され、CANON SHINESという賞を頂くことができました。そして、受賞をきっかけにヒマラヤ登山という垂直の世界への扉を開けてしまいます。
登山家ではなく、写真家としてその世界に挑む、それが出来る人はほとんどいません。とても魅力的でワクワクする題材と出会い、これまでとは比較できないほど過酷な高所登山という新しいステージへの挑戦がはじまったのです。
photo by Yuki Ueda
そして2018年秋、向かったのがネパールのアマ・ダブラム。標高6856m、ヒマラヤで最も美しく、エベレストよりも登るのが難しいと言われる山です。