ライター
鈴木 直哉 旅するデザイナー

旅するデザイナーの鈴木直哉です。リモートで仕事をしながら世界を回っています。現在グアテマラに在住しています。

オラ!グアテマラに滞在中のNaoです。

筆者は現在グアテマラのアティトラン湖の湖畔にあるサンペドロ村にスペイン語留学をしていますが、現地の語学学校に通う傍ら地元の家庭にホームステイをしています。

グアテマラと言えばマヤ文明の遺跡を想像する読者の方も多いかと思いますが、今でもマヤの先住民の方々が多く生活を営んでおり、筆者のホームステイ先の家族もマヤの先住民です。

今回は、そんなマヤの先住民の村と家庭に滞在して学んだマヤ文明のあれこれについて、自分の体験談も含めてシェアしたいと思います。

 

1.グアテマラに暮らすマヤの先住民

グアテマラにはどんな人々が暮らしているのでしょうか。

グアテマラの民族構成はマヤの先住民系(Indigena)が約46%、スペイン人と先住民の混血であるメスチソ(Mestiza/Ladino)が約30%、残りの24%がカリブ海からの移民の子孫である黒人系のシンカ(Xinca)と、ガリフナ(Garifuna)です(2011年 国立統計院(推計))。

居住の分布は、先住民がグアテマラ全土、メスチソは首都のグアテマラシティ、シンカとガリフナはお隣のベリーズとの国境付近のイザベル(Izabel)と、リビングストン(Livingston)で主に生活しています。

マヤの先住民系は、主流のマヤ族の下に複数の支族が分かれ、カクチケル族やキチェ族、ツトゥヒル族などの部族が存在し、それぞれ異なるマヤの言語を使用します。

 

2.マヤの文化

マヤ文明で用いられていた暦の1つである長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとして、2012年に人類滅亡説が騒がれたことがあります。

覚えている読者の方もいるかと思いますが、そこには数多くの独自の文化があります。

 

①マヤンナワル

マヤ文明には、マヤンナワル(Mayan Nahuales)と呼ばれる星座のようなものがあり、生年月日によって異なるシンボルが割り振られ、それぞれのシンボルが異なる性格診断を持っています。

ご興味のある方は是非以下のサイトで自分のナワルを調べてみてください。

https://www.mayan-jade-jewelry.com/nahual-calculator

 

②マヤの数学

マヤ文明には独自の数学の体系があり、そのベースは20進法です。

種を抽象化した点(・)を1、種の一袋分を抽象化した横棒(-)を5、そして種の皮を抽象化した象形文字を0として、この3つの要素により数字の表現や足し算・引き算・掛け算・割り算を行います。

今でも現代数学と合わせて、地元の学校ではマヤの数学が教えてられているそうです。

 

③マヤの衣類

マヤ先住民の女性たちの一般的な服装は、ウイピル(貫頭衣)と呼ばれる上着とコルテと呼ばれる巻きスカート、そしてそれを締めるファハ(帯)及び頭飾りのシンタです。

そして、そのウイピルには部族や村によって異なる刺繍や模様が施されており、衣服を見れば一目でどこの村から来たマヤ族なのかが分かります。

歴史を振り返るとこの民族衣装は元々はシンプルなものでしたが、16世紀初頭にグアテマラを征服したスペイン人が先住民のマヤの人々に過酷な労働を強いた際、逃亡者を見つけやすくするために定めたのが、村ごとの衣装であるという暗い側面もあります。

 

④マヤの言語

グアテマラの公用語はご存知の通りスペイン語ですが、マヤの先住民の方々はその他に部族によって異なるマヤ言語を話します。

その総数は22種類であり、今でも同部族間ではマヤ言語が使用されています。

ライター
鈴木 直哉 旅するデザイナー

旅するデザイナーの鈴木直哉です。リモートで仕事をしながら世界を回っています。現在グアテマラに在住しています。

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