株式会社TABIPPOは第2編集部 TABIPPO CARAVANを立ち上げ、現在4年ぶりの編集部メンバーを募集しています。
旅の総合WEBメディアTABIPPO.NETの中に新設する、オープンかつフラットなかたちの第2編集部です。
ライターだけではなく、旅が好きな誰もが自分の旅について語り、記しておくことのできる場所をつくりたいと考え、 株式会社TABIPPOが2024年に新しく立ち上げました。
実績づくりやページビューを増やすこと、スキルアップすること……どれも大切ですが、TABIPPO CARAVANでは好きな旅のことや旅を通して伝えたいことを気軽に、まずは執筆してみてください。CARAVANメンバーと一緒に、楽しんで旅のことを発信してください。
本記事はTABIPPO CARAVANのイメージ記事となります。
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2023年11月2日、今日のフライトは8:30発。2時間前には着いていたいから、6:30には空港にいないとな。
そうすると成田までは始発で行くことは不可能だから空港近くに前泊をしないと。
そこまできちんと考えられていたのは良かった。
けれどその時点で気づいているべきだった。
フライトは、羽田発であるということに。
見出し
【数ヶ月前】行くか、我慢するか
2023年5月、私にとっては人生が変わるほど大きな変化が(というのは言い過ぎな気もする)。結婚だ。
photo by kano kobayashi
25歳で結婚するなんて思ってもいなかった。
もちろん思ってなかったので結婚式の資金も貯金していなければ、ハネムーン資金も用意していない。
「20代は貯金よりも経験っしょ！」という信念なのか持論みたいなものをいいことに国内外問わず旅に行きまくっている私である。もちろん潤沢な貯金はない。
もはや趣味なのでは？と言いたくなるくらいskyscannerやtrip.comで航空券を日常的に探している私が見つけたのはパリ往復10万のチケットだった。
期間は11/2-12/2。しかも空港は羽田だ。成田に比べてアクセスが良い。エアラインはエアチャイナ 、スターアライアンスだからマイルは貯まるしきちんとしたフルサービスじゃないか！
行くか？行かないか？相談だけ一応するか？
ハネムーンを大義名分にしてでも1ヶ月ヨーロッパ周遊をしたい感情な私
vs
貯金ないだろ、挙式もまだだろ、来年以降にしろと諭す理性の私
当たり前のように感情派な私が勝ちそうだったのでここは主人に相談するかと思い、相談してみた。
「えっ。めっちゃ安いやん！行こうよ！金ないけど！」
お金ないのと1ヶ月ヨーロッパ周遊は成り立たないのよ。
一応ツッコみつつ、手はチケット購入ボタンへ。
買ってしまった。1ヶ月ヨーロッパ周遊、確定。
私と同様に旅バカな主人に聞いたのが間違いだった。いや、そのノリを待っていた自分もいる。
結婚式の話は1ミリたりとも進んでいない。フェーズで言えば0。そんな私たちだがすんなり決まった新婚旅行。
【出発前日】準備は万端、前泊ホテルも手配完了
出発前日、夕方早々に仕事を切り上げ1ヶ月の旅準備を始める。
ダンゴムシの呼び名がついたバックパックスタイル
今回の相棒はおニューなOspreyのバックパック。
主人の幼馴染であり、もはや私にとっても家族のように近しい人たちが結婚祝いにと主人とお揃いのバックパックをプレゼントしてくれた。
自分のバックパックを持つのは、私はこれが初。これから何十年と旅していくだろう中で、記念すべき1回目の旅が新婚旅行なのだ。大切に使うぞと思いながら、Ospreyにとっては負荷が高すぎるくらいパンパンに荷物を詰めていく。
Ospreyが嬉しすぎて語ってしまったが、そもそも夕方から準備をしてのは訳がある。
出発当日、飛行機は8:30発。2時間前には空港にいることを考慮すると6:00-6:30には着いていたい。
逆算をしてみる。
始発では間に合わない。じゃぁ前泊か。
ということでいそいそと成田空港の近くのホテルを取る。
主人にも報告するとありがとうと共に、義弟がホテルまで送っていってくれるとの朗報が。なんてできた義弟なんだ…と感動しつつ、準備をし、いざ出発。
この時はありがとう〜少年〜(私の義弟の呼び方)とか思いながら写真撮ってた、のんきだな。
無事にホテルに送り届けてもらい、シャワーも済ませ、明日は5:00には起きて準備をし、6:00にはホテル出れるようにしようねなんて話しながら就寝。
【当日5:00am】無事起床
清々しいほどの目覚め。
ワクワクしすぎて眠れなかったなんてことはなく、爆睡。
これからの14時間のフライトも「よっしゃかかってこい！」くらいのテンションで乗り切れそうな朝。
準備も万端、6:00にはホテル出れそうだ。
【当日6:00am】いざ空港へ！……？
ホテルチェックアウトをする前に、どのターミナルへいくべきかもう一度確認しておくか、と思い予約メールを開く。
……？
「HND•Tokyo Haneda Apt」
HND……?私の近くにある空港はNRTだが……？
間違えた。
間違えたのだ、空港を。どうして成田だと思い込んでいたのかさえもわからんがとりあえず私たちは空港を間違え、間違った空港の近くに前泊をしていた。
そして、出発まで2時間半。
急いでチェックアウトを進めつつ、頭の中で考えを巡らせる。
どうするべきか？
取れる選択肢は3つ
2.レンタカーorカーシェアをして向かう
3.タクシーを手配して向かう
1の選択肢はまだなかった。2時間半ある。
2か3か。カーシェアは解約してしまったし、レンタカーは空いてるところを探し、そこまで借りに行き……手間を考えると意外と時間がかかる。だがレンタカーだとタクシーよりは爆速で向かうことができる。
3のタクシーか。出費は考えたくないが1番早く羽田へ向かえる。だが朝の渋滞に巻き込まれる可能性とタクシーは自分たちで運転するよりはスピードを出してもらえない。
1-3を2分ほどで主人と話した結果、選ばれたのは3の選択肢。
フロントに羽田までのタクシーを手配して欲しいとお願いし、
タクシーに乗り込むまでの5分間は朝渋滞を想定して、渋滞に巻き込まれた場合は下道でいくか、電車に乗り換えられる駅で降ろしてもらえるか、ありとあらゆるパターンを想定した。
【当日6:15am】 こっから勝負、間に合うか。
手配したタクシーが来た。ナイス！早い！
乗り込むと同時に「羽田までお願いします。」
乗って30分くらいはずっと気持ちがそわそわし、気持ちを紛らわすために主人と雑談をしようと試みたりもした。
だが徐々に、もうタクシーに乗ってしまったからには自分たちに今できることはないという一種の諦め、そして渋滞していない高速道路が私の心を落ち着かせた。
今回はフルサービスキャリアであるエアチャイナなのでチェックインの締め切りは40分。格安航空よりは猶予がある。
7:50、私たちのチェックイン締切のデッドラインだ。
【当日7:30】羽田は見えた。でもまだ油断大敵
「間に合う……」
羽田のターミナルが見えてきたときの第一声だった。
タクシーの運転手さんには感謝しかない。朝の首都高を1時間15分ほどで走り抜け無事羽田空港へ送り届けてくれたことへのはかりきれぬ感謝。
だがまだ油断できない。
チェックインカウンターまで迷わず行けたとしても5-10分かかるはず。長蛇の列だったりしたら終わりだ。
急いでバックパックを背負い、ターミナルの中を走り抜けチェックインカウンターを目指す。
【当日7:45am】前途多難ハネムーン開始
無事にチェックインが完了した。
ギリギリだった……。
幸いにもカウンターに人は並んでおらずすぐに手続きを進めてもらうことができた。
手続きが完了し、保安検査へ向かう途中アナウンスが。
「ただいまの時刻をもちまして、中国国際航空CA184便の受付を終了いたします」
本当にギリギリだった。
もう空港を間違えるなんて2度とするか、そう心に誓った。
それと同時に他人事だと思っていた空港ミス。
SNSで発信してみると案外仲間がいることも発覚。
心強いような、そうでもないような、なんとも言えない感情を残しつつ、無事(？)今回の新婚旅行1カ国目、フランス・パリへ。
前途多難ハネムーンの幕開け。
【執筆後記】
TABIPPO CARAVANの募集を見てくださってありがとうございます。
TABIPPO メディアチームのディレクター、みーといいます。
今回、TABIPPO CARAVANではライター・編集者といった肩書き問わず、旅好きな人が自身の旅について自由に発信できるような場所を作って行けたら良いなという思いから立ち上げました。
旅のことであれば「自由に発信しても良い」
とはいえ、どんな雰囲気なのか。どの程度自由に書いて良いのか、前例がないなかではイメージが湧きにくいかもしれない……。
そう思い、皆さまのイメージの助けになれば良いなと思い、一つ記事を執筆してみました。
TABIPPO CARAVANのコンセプトは「旅と言葉で巡り、創造が集う編集部。」
実績づくりやページビュー、スキルアップ…どれ大切なことではありますが、一旦傍に置いておいて、好きな旅のことや旅を通して伝えたいことを気軽に、執筆してみる。
そんな場所作りがしたい。そう思って「TABIPPO CARAVAN」を立ち上げます。
ご興味のある方、ぜひご応募してみてください。応募締切は7月21日（日）23:59まで。
楽しみにお待ちしています！
